第6回講演会「草双紙にみられる化物 —江戸庶民にとって不気味さとは—」
この度、第6回講演会「草双紙にみられる化物 —江戸庶民にとって不気味さとは—」を下記の要領で実施いたします。教職員・学生に加え、一般の方も歓迎いたしますので、奮ってご参加ください。
このレクチャーシリーズは、桜美林大学とスタンフォード大学との協定に基づく学術交流の一環として実施されていま す。講演者は、スタンフォード大学が横浜のみなとみらいで運営するアメリカ・カナダ大学連合日本研究センター (Inter-University Center for Japanese Language Studies)出身の著名外国人日本研究者です。
日時 | 2014年6月27日(金) 16:10~17:40 |
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会場 | 町田キャンパス 明々館A204 |
講師 | アダム・カバット氏 (武蔵大学教授) |
言語 | 日本語 |
【要旨】
江戸庶民たちがこぞって読んだ草双紙とは、いわば「江戸のコミックス」。江戸という都市の持つ文化を反映し、風刺・パロディーに満ちた物語に登場するのは、豆腐小僧、見越入道、ろくろ首、河童、猫又、一つ目小僧など、面白可笑しい化物たちである。
粋をモットーとする江戸っ子の間で、化物たちの「野暮な姿」は爆発的な人気を呼び、数多くの草双紙が刊行された。
生まれも育ちもニューヨークながら、日本文学研究のため来日して三十年余。化物をこよなく愛するカバット先生が、お江戸の人気キャラクターの魅力と変遷を解き明かす。
【『江戸の化け物—草双紙の人気者たち』(岩波書店 2014年)紹介文より】
【講師略歴】 アメリカニューヨーク州生まれ。1979~80年アメリカ・カナダ大学連合日本研究センターで日本語を学ぶ。1981年ウエスレアン大学を卒業後、当時の文部省外国人留学生に選ばれ再来日。東京大学大学院総合文化研究科にて修士号取得。同研究科博士課程を経て、1997年より武蔵大学教授。専攻は近世・近代日本文学(幻想文学)。江戸の化物研究で有名。
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