チャペルについて

チャペルについて

学園に最初に荊冠堂チャペルが与えられたのは、1959年の春でした。現在の荊冠堂は、桜美林学園のキリスト教主義の理念を表わすチャペルとして、旧荊冠堂の跡地に建て替えられ、2007年12月に完成、2008年3月29日に献堂式を行ないました。
荊冠堂の屋根は緩やかに天に向かって伸びる珍しい渦巻き型の形状で、キリストが歩まれた「苦難と十字架」の道行きと「復活と昇天」の栄光を表現しています。そしてその先にあるものは、「苦難を通して入る栄光に満ちた将来への幻」であり「永遠の平和」です。
礼拝堂内部から見上げると、天井に浮いた大きな円形の天窓がありますが、これは永遠の御国に導かれる天の門を指し示し、荊冠堂に集まる人々は、天来の柔らかな光で満たされます。また礼拝堂の回廊に沿って、静謐な泉が水をたたえ、屋上庭園には聖書にまつわる木々が植えられ、地域に開かれた憩いのスペースとなっています。
学園のキリスト教主義の理念を表わしたチャペルとして、日常の礼拝をはじめ様々な学校行事で使われるとともに、パイプオルガンコンサートや市民クリスマス(オビリンクリスマス)などの催しを通じて、学内外の交流の場としても用いられています。
 
 

パイプオルガンについて

荊冠堂チャペルのパイプオルガンは、3段鍵盤、33ストップを有するスイス・フェルスベルク社製による楽器です。オルガンケ-スの木材に使用された楓は、チャペル内の聖壇や椅子と調和しています。このオルガンは18世紀にドイツで活躍したオルガン建造家、ゴットフリート・ジルバーマンの理念に着想を得て建造されました。第1及び第2鍵盤と足鍵盤はG.ジルバーマンのパイプ設計を踏襲したドイツ・バロックスタイルを基本コンサプトとするのに対し、第3鍵盤のパイプ陣はフランス・ロマン派の音色です。ドイツとフランスの響きを融合させた明るく艶のある響きは、チャペルアワー、オルガンコンサートなどチャペルで行われる様々なキリスト教活動を支えています。

祈祷室について

荊冠堂チャペル地下1階には、学生のための祈りのスペース(祈祷室)をご用意しております。心をしずめて祈りの時間を持ちたい時等、ぜひご利用ください。キリスト教のみならず、イスラム教の方も利用されています。祈祷室の利用について詳しくはキリスト教センターまでお問い合わせ願います。

荊冠堂チャペルと校章

荊冠堂チャペルの名前と本学の校章のシンボルである「荊冠」とはイエス・キリストが十字架の上で被せられた荊の冠を意味し、「受難の象徴」とされています。本学園のモットーは「艱難(苦難)を経て栄光に至る(PER PATIENTIAM AD GLORIAM)」であり、学園の校章(スリー・ネイルズ・クラウン)は、このモットーを象徴しています。キリスト教の精神に基づき、希望を持ち続けることのできる人、そして自らの未来や新しい時代を担う、識見高い国際人の育成が学園の目標であり、願いです。校章にも、そして荊冠堂にも、そうした願いが込められています。螺旋状の高い屋根を中心とした、荊冠堂の建物全体も、十字架へ続く道を表わし、「荊冠」すなわち「艱難を通して、栄光に至る」ことを意味しています。

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