三つの方針

  • 学位:修士(心理学)
  • 博士前期課程
  • 町田キャンパス
  • 募集人員 各20人

心理学実践研究学位プログラム(博士前期課程)

ディプロマ・ポリシー

大学院教養(研究方法論の修得を含む豊かな高次学術基盤の構築) の修熟と高度の専門職力(プロフェッショナル・レディネス)の養成に着眼し、グローバル化時代での活躍に不可欠な実行機能の育成も視野に教育実践を行う。
心理学実践研究における学術理論の修得を基盤として、専門職に期待される知識、技能の獲得と高次思考スキルの醸成を行う。
本学位プログラムでは所定の在学期間と単位数34単位を満たし、修士論文もしくは研究成果報告の審査及び最終試験に合格した者で、かつ以下に示す心理学における高度な知識・技能、理論・実践力と豊かな心理専門職性を有する者に修士(心理学)の学位を授与する。
 
①高度な学識:
ポジティブ心理学あるいは臨床心理学を基盤とした専門的知識及び関連分野の理解を深めて、先行研究の知見を基に理論的かつ意義深い論文をまとめる能力がある。
 
②理論的・実践的能力:
アセスメント・カウンセリング・心理療法あるいは心理教育など様々な心理学的援助に関する体系的な知識とスキルを身につけ、人々の身体的、精神的、社会的健康を促進するための能力と熱意がある。
 
③豊かな人間性:
ポジティブな志向性を有し、心のバランスが取れ、十分な共感性と配慮をもって人と関わることができ、他者と協働するに足るコミュニケーション能力を有するなど、対人援助者としてふさわしい豊かな人間性を備えている。

カリキュラム・ポリシー

本大学院の「教育課程編成・実施の方針」に基づき、本学位プログラムではポジティブ心理学あるいは臨床心理学を基盤とし専門的知識に基づく研究者としても心理学的支援者としても自立しうる、専門性と実践力を有する公認心理師および臨床心理士、専門健康心理士を養成することをミッションとし、教育課程を編成している。
 
①教育課程の特色
研究の方法論に関わる量的分析を学ぶ心理統計科目と質的な分析方法を学ぶ科目を早い段階で修得することを推奨する。臨床心理分野は、公認心理師および臨床心理士の資格取得のためのカリキュラムに基づき実践力を養う。ポジティブ心理分野では、全員必修の「ポジティブ心理学の基盤」ユニットと選択可能な3 つのユニットとして「健康心理学」「身体心理学」「ポジティブ組織・コーチング心理学」が配置されている。これらのユニットの履修によって、公認心理師や専門健康心理士の資格が取得可能となる実践的な教育カリキュラムが置かれている。各資格取得に欠かせない実践的な力を養う場として保健医療、教育、福祉、産業労働、司法矯正の5 領域での実習ができる環境を整え、また臨床心理士養成においては「臨床心理センター」も設置しており、在学中に外部からの相談を実際に受け持ち、実際の臨床場面を体験することができる。各心理学の専門領域の講義に加え、実践力を身につけるために支援者養成の要となる実習・演習科目を置き、公認心理師および臨床心理士、専門健康心理士として活躍できるよう教育課程を編成している。
社会や組織における個人の理解や心身の健康に関する基礎知識や心理学研究法の修得を目指しつつ、心身の不調に対する支援だけでなく、自己理解による自己実現や健康を維持・増進するための支援も重視した、臨床心理学的視点とポジティブ心理学的視点を2 つの柱とする、より具体的な理論やスキルを修得できるような、社会貢献を目指した実践の学として心理学を位置づけた教育課程を編成している。

②教育方法や実施体制
実習と演習科目が多く実践的教育に主眼を置くとともに、理論面でも各種特論科目を配置することにより、理論を踏まえた実践を意識した学修や研究活動が可能になっている。複雑化した社会の中で生きる個人の多様化した心理的課題について考察を可能とする科目を配置することで、様々な研究に対応できるよう研究環境を整えている。
「専攻演習」は、研究指導を受ける教員のもとで、修士論文もしくは研究成果報告を完成させるための演習科目として置き、学生がより主体的に研究に取り組めるよう、担当教員は論文等の指導を行うほか、学生の履修科目担当教員とも情報を共有し、学生の研究活動へのアドバイスを行う。

③学修成果と研究成果の評価
修士論文は、先行研究の調査、独創的なテーマ設定、関連資料の収集など学術的な取り組みのもとで進め、研究成果報告は、実学的な側面を重視し、本人の業務内容に関連した問題をテーマとしたケーススタディを中心として実務的な論文を作成する。いずれも中間発表から修了試問を経て、審査委員会により審査され、本学位プログラムにおける「修了認定・学位授与の方針」に照らし合わせて評価される。

アドミッション・ポリシー

本学位プログラムにおける学生受入れの方針は、次のとおりである。
臨床心理学、ポジティブ心理学を基礎学問として、心の健康や豊かな生活に関する研究と実践を行い、心の専門家及び優れた研究者の養成を目的としている。
特に、人々の心身の健康を維持増進するための専門的知識を深め、援助能力を向上させることや、心の健康のための心理査定やカウンセリング・心理療法あるいは心理教育等 様々な臨床心理学的援助に貢献する研究を行う。プログラム修了時には、心の専門家としての専門的知識と実践力のある公認心理師及び臨床心理士、専門健康心理士 等の高度な専門職業人として社会で学びを活かすことが期待される。

【求める学生像】
・臨床心理学及びポジティブ心理学、心理学に関する学士課程修了相当の基礎的な知識を修得している方
・臨床心理学的援助及び対人援助に携わるための心理的安定性、共感能力のある方
・他職種とのチームワークを行うためのコミュニケーション能力のある方
・臨床心理学に関する研究を行うための論理的思考能力がある方
・臨床心理学及び心理学に関する学士課程修了相当の基礎的な知識を修得している方
・地域の医療や福祉、教育機関、企業等においてポジティブ心理学を基礎とした介入実践を目指す方
・医療や福祉、教育等の現場で既に実践を行っており、そのキャリアアップを目指す方 

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