三つの方針(概要)

言語教育実践研究学位プログラム

ディプロマ・ポリシー

言語学および言語教育学にかかわる、下に挙げた力を身につけた人材の育成を目指す。
本大学院の「修了認定・学位授与の方針」に基づき、本学位プログラムでは所定の在学期間と単位数34単位以上という修了要件を満たし、修士論文または研究成果報告書の審査に合格した者に、修士(言語教育)の学位を授与する。
審査に合格するには、次の知識や能力を有することが必要である。

・言語学にかかわる理論的で高度な知識や研究課題に取り組む力
・言語教育、言語習得にかかわる理論的で高度な知識・知見や研究課題に取り組む力。
 これには、言語の音声、表記、語彙、意味、文法、談話、表現に関する専門的知識が含まれる。
・言語教育・言語習得にかかわる実践的な知識・知見。
 これには、言語にかかわる専門知識のほか、現代のニーズを視野に入れた実践力が含まれる。

カリキュラム・ポリシー

本学位プログラムには、本大学院の「教育課程編成・実施の方針」に基づき、言語学、言語教育学に関わる幅広い領域にわたる科目を分野ごとに次のユニットにまとめて設置し、教育課程を編成している。

「言語教育研究法」「コミュニケーション」「コミュニケ—ションと心理」「言語と社会」「言語学」「言語構造」「日本語教育」

①教育課程の特色
「言語教育研究法」ユニットに設置された研究法科目により、研究法を養う。
各ユニットの専門科目により、言語学に関する高度な理論的知識や知見を身につけることができる。
それに加え、「日本語教育」のユニットにより、言語教育学に関する高度な理論的知識と実践力を身につけることができる。
さらに、日本語教員の養成、および、日本語教育に携わる現職者のリカレント教育(研修)にも対応している。

②教育方法や実施体制
「専攻演習」において、研究指導教員のもと、修士論文もしくは研究成果報告を完成させるための指導をする。学生が主体的に研究に取り組めるよう、研究指導教員は学生の履修科目担当教員とも情報を共有し、学生の研究活動全般に関するアドバイスを行う。
各専門科目では、講義に加え発表や登録を導入することで、考察力や対話能力を高めるようにしている。
言語学に関する専門科目を配置しており、各言語研究を進めていける態勢を取っている。
日本語教師養成のためには、実践の場として国内外における日本語教育機関のプログラムに実習生やティーチングアシスタントとして参加し、経験と研究ができるようになっている。また外国人日本語教師の養成も重要課題として推進している。

③学修成果と研究成果の評価
修士論文は、学術的な研究として進める。
研究成果報告もこれに準ずるが、より実用的意義を重視し、有職者の職務内容に関する課題の解決を目的としたケーススタディとしてまとめる。
いずれも中間発表と修了試問を経て審査委員会により審査され、本学位プログラムの「修了認定・学位授与の方針」に従って評価される。

アドミッション・ポリシー

本学位プログラムにおける学生受け入れの方針は、次のとおりである。
言語学、言語教育学にかかわる高度な知識・知見、理論的、実践的な研究課題に取り組む力をもつ人材養成を目的とする。多様化する日本語教育のニーズに対応するための「理論」と「実践」をバランスよく修得し、高度な実践と研究能力を備えた教員の養成、及び現職の日本語教育人材のリカレント教育を目指す。

【求める学生像】
・研究の遂行に十分な語学力、基礎的な知識、柔軟かつ論理的な思考力を備えていること
・言語教育・言語習得環境の多様性を理解し、それに対応する力を高める意欲があること
・言語学、言語教育学の理論や、言語教育現場での実践において、強い問題意識をもっていること

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