活躍する卒業生

友人たちの高い意欲が私を変えてくれた

いざ大学に入学したものの、はじめは客室乗務員や航空機整備など、目標が定まらずフワフワした気持ちでした。スイッチが入ったのは、2年次にコース配属されてから。明確な目標に向かって努力する友人たちから刺激を受けて、そこで見つけたのが航空管制官という仕事です。2度の留学に行ったり、英会話に力を入れたり、ダブルスクールに通ったり、目標に向けて自ら動けるようになっていきました。管制官としては現場訓練中の身で、まだ学ぶことばかり。TOEIC ® 900点近くまで頑張った英語力も、現場では通用しません。それでもいつか空の安全を支える存在になれるよう、大きな責任感・緊張感と向き合いながら、実務を通して少しずつ前に進んでいます。

国土交通省 福岡航空交通管制部
伊藤 奈菜さん
ビジネスマネジメント学群 アビエーションマネジメント学類
エアライン・ホスピタリティコース 2018年3月卒業

Profile:理工系分野への進学を考えていたが、幼い頃から抱いていた飛行機・航空分野への興味を思い出し、桜美林大学へ。合格率10%前後の難関である航空管制官採用試験に合格後、航空保安大学校での学びを経て、2019年4月から福岡航空交通管制部に所属。パイロットとの無線交信を中心に、現場での訓練に取り組んでいる。

航空機を飛ばず人の力、人を繋ぐ機長の役割

航空に関する膨大な「知識」と操縦の「技術」の習得ばかりを追いかけてしまう。それらも当然大切ですが、欠かせないのが「日本語の力」、つまりコミュニケーション力です。機長に昇格して感じたのが、スタッフをまとめるコーディネーターとしての役割の重要性。会社には9名の桜美林卒業生がいますが、みなコミュニケーション力が豊かなのは大学の学びや環境のおかげ、もしくは校風ですかね。私自身も社内教育に少しずつ関わる立場になり、大学で身につけた人間関係を築き上げる力が役立っています。ベテランが多く離脱し、私達の世代が中心となる日も遠くないなか、後輩とともに成長していける環境をつくり、安全な空を支え続けたいと思います。

株式会社フジドリームエアラインズ 機長
堀内 洋樹さん
ビジネスマネジメント学群 アビエーションマネジメント学類
フライト・オペレーションコース 2012年3月卒業

Profile:大学卒業後、フジドリームエアラインズに就職し、6年目を迎えた2019年に同社最年少で機長へと昇格した。「地方と地方を結ぶ」をコンセプトとする同社で、国内定期便だけでなくチャーター機のパイロットとしても活躍。稚内から与那国島まで、雪国から山岳地帯まで、日本全国のさまざまな空港で経験を積み重ねている。

挫折の先に見つけた「自分らしさ」

パイロットという狭き門に挑み、競争を勝ち抜くことに気負っていたのかもしれません。生来の負けず嫌いもあり在学中の成績は比較的優秀でしたが、自信をもって臨んだ最初のプライベートライセンスの試験に私は失敗しているんです。この挫折が「焦らず確実に、自分らしく」というポリシーを持つきっかけになりました。現在スカイマークで唯一の女性機長として勤務していますが、辛い時には「空と飛行機が好き」という小さい頃の気持ちに立ち返ります。努力を続けるために必要なのは、憧れや夢。そして大学には、想いを支えてくれる仲間や先生がいます。失敗を怖がらず、初心を大切に前に進めば、パイロットへの道は決して狭き門ではないはずです。

スカイマーク株式会社 機長
鈴木 摩衣さん
ビジネスマネジメント学群 アビエーションマネジメント学類
フライト・オペレーションコース 2012年3月卒業

Profile:中学3年次まで中国・上海で過ごし、日本の高校に入学後、憧れていたパイロットへの道を本格的にめざすことに。大学卒業を控えた2011年12月にスカイマークに入社。約4000時間のフライト経験を経て、2019年10月に桜美林大学卒業生として初の女性機長に就任。「機長になってから仕事がもっと楽しくなりました!」。

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