【プログラム紹介】国際社会への貢献をめざす:日本研究プログラム

まさか戦争が起きるなんて。2022年2月24日ロシア政府によるウクライナへの軍事侵攻を目の当たりにして多くの人が感じました。そして、今はガザ地区の人道危機が急激に深刻化しています。今年、世界終末時計は90秒と過去最短の90秒を示しました。このような世界の状況を見たとき、日本を研究するとはどのようなことでしょうか。

リベラルアーツ学群の日本研究の目的は、国際社会への貢献です。アニメ、マンガ、ゲーム、音楽、映画、すし、ラーメン、着物、古都の神社仏閣、四季折々の自然・・・・・・。こうした世界を魅了するコンテンツを含め、日本の歴史や文化、社会、政治、経済を学び、その知見をもって、どのように社会に役立てるか考えます。そのための活動も用意しています。

劇場版『荒野に希望の灯をともす』上映会と谷津賢二監督のアフタートーク

毎年、3年生が中心となり、イベントを開催しています。2023年7月には、谷津賢二監督を招いて、中村哲医師のドキュメンタリー映画「劇場版・荒野に希望の灯をともす」を上映し、混迷を極める世界情勢に一条の光を見ました。

戦闘の続くアフガニスタンで、用水路を築き、砂漠を緑の大地へと変えた中村医師。農地が開墾され、農業が営めるようになると、人々が戻ってきました。その人たちの笑顔、そして、はしゃぐ子どもたち。映像に記録された確たる変化は、私たちを希望あふれる世界へと誘います。

人々に寄り添い、ともに働くことの尊さも心にしみました。町田キャンパスが誇る映画上映施設には、多くの学生と教職員が足を運び、終映後の監督のお話でうかがった中村医師の素顔にもまた勇気づけられました。

2022年度は、あわじアートサーカスのウクライナ出身の事務局長とロシア出身の演出家を招き、お二人から見た日本についてお話しをうかがいました。また、「東京クルド」「マイスモールランド」の上映会を通して、日本に暮らす難民申請者の生活を知りました。グローバル化の進んだ現在、私たちは常に世界とつながっているのです。

江戸時代の和本を手に学ぶ「江戸文学の世界」

本研究をメジャーとする進藤花鈴さんは観光の研究をしています。オーバーツーリズムはコロナ後の世界的な問題ですが、地域の魅力に立脚した持続可能な観光のモデルを提示しようと、取り組みを調査しています。

敗戦や災害からの復興、先駆ける少子高齢化や過疎化、人口減少、英語となった過労死やひきこもりなど、急激に発展した日本が世界に提示できるモデルは無数にあります。是非、日本から世界への貢献をめざして、ともに身の回りから考えてみませんか。

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