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大学での学びを地域の生物多様性保全に還元

リベラルアーツ学群 遠山ゼミが八王子市立中山小学校と共同で「カキツバタ」の移植プロジェクトを実施

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2026年6月20日(土)、八王子市立中山小学校のビオトープにて、リベラルアーツ学群・遠山弘法ゼミの学生たちと中山小学校の児童による「カキツバタ」の移植プロジェクトが実施されました。アヤメ科アヤメ属の湿生植物であるカキツバタは、環境省のレッドリストで「準絶滅危惧」に指定されているほか、開発による湿地の乾燥化が進む東京都の南多摩地域(八王子市等)においては、最も絶滅が懸念される「絶滅危惧IA類(CR)」に区分される貴重な在来の野生植物です。今回のプロジェクトでは、地域に残された遺伝資源を守り抜く「系統保存」を目的に、中山地区の湿地から同小学校のビオトープへの移植が行われました。
当日は、事前許可のもとで中山地区に現存する私有地の湿地からカキツバタを採集し、中山小学校の児童やその保護者、そして学校運営協議会の方々と緊密に連携して移植作業を行いました 。作業に先立ち、カキツバタの自生地を脅かしている、近くに生育する侵略的外来種キショウブを紹介し、葉の中脈の有無といった形態的特徴や、生育環境の違いを児童たちに解説しました。そして、「在来のカキツバタを守るために、どのような水辺環境に移植すべきか」について考えてもらいました。
現地で植物や周辺環境の説明をしている様子
膝まで深く埋まる不安定な湿地からの株の採集作業は危険を伴うため、桜美林大学の教員や学生、地域の保護者などの大人が主体となり実施されました 。周囲で観察していた児童の中には、長靴の中まで浸水してしまうというハプニングもありましたが、水辺の自然を体感する得がたい機会となりました。
採集の様子
採集した株を中山小学校内のビオトープへと移植する際には、児童たちが考えたレイアウトに沿って、本学の教員や学生・保護者・児童が協力しながら移植し、世代を超えた共同作業が行われました。参加した学生からは「カキツバタの移植というとても貴重な体験ができてよかったです。ビオトープでの活動を通して、生物多様性の保全の方法について考えていけたらと思います。」、「移植と聞いて難しい印象があったが思っていたよりも簡単に行えた。移植することで種の未来を守れるのであれば今後も貢献したいと感じた。」というコメントがありました。
児童たちと意見を交わしながら移植場所を決める様子
この取り組みは、南多摩地域における野生植物の絶滅を防ぐ実効的な環境保全活動として大きな一歩となっただけでなく、学生にとっても大学での研究・専門知識を地域課題の解決に向けて能動的に実践する、貴重な学びの機会となりました 。本学リベラルアーツ学群・遠山ゼミでは、今後も地域社会との信頼関係を基盤に、自然環境の豊かさを次世代へと引き継ぐ活動に継続して取り組んでいく方針です 。
移植の様子

お問い合わせ

学校法人桜美林学園 総合企画部 広報課
TEL
042-797-9772