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女優・奥菜恵さんが学生と語る、自分らしく表現することの大切さ

2026/06/16(火)

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6月11日(木)、女優の奥菜恵さんをお招きし、東京ひなたやまキャンパスにて特別対談講座(芸術文化学群主催)を開催しました。奥菜さんが大学で教壇に立つのは今回が初めて。「表現者として生きる—学生時代から母としての現在まで」をテーマに、自身の経験をもとにした講演と学生とのパネルディスカッションが行われ、芸術文化学群をはじめとする多くの学生が参加しました。

前半は、芸術文化学群の田淵俊彦教授との対談形式で進行。幼少期から好きだったことや俳優デビューの経緯、10代で経験した苦悩などについて率直に語りました。

オーディションに落ち続けた時期の気持ちの切り替え方について問われると、「根本的に負けず嫌いな性格。なぜうまくいかなかったのかを考え続けていた」と振り返り、「私は大丈夫という根拠のない自信が常にあった」と当時の心境を明かしました。

さらに、自身が代表を務めるボランティア団体「まるのWA」の活動についても紹介。フードバンクによる食料支援や地域住民の交流の場づくりを通じて、学生ボランティアも参加しながら世代を超えたつながりを育んでいることを説明し、「人は一人では生きていけない。いつかこうした活動に携わりたいと思っていた」と活動への思いを語りました。

後半は学生とのパネルディスカッションを実施。俳優を志望する小林玲翔さん(芸術文化学群2年)から「これまでで最も大きな壁は何だったか」と問われると、「学校との両立が大変だったが、『絶対にやってやる』という強い気持ちで乗り越えた」と回答。「現場でしか学べないことがたくさんある。経験することで見えてくるものがある」と、挑戦し続けることの大切さを伝えました。

映像制作会社への就職が決まっている河本瑛香さん(リベラルアーツ学群4年)からは、作品づくりにおけるスタッフとの関係について質問が寄せられました。奥菜さんは、「時間や約束を守ることはもちろん、作品への志が高く、周囲への気配りができる人とまた仕事をしたいと思う」と話し、演者とスタッフが信頼関係を築くことの重要性を語りました。

また、「作品への思いが異なるとき、どのように乗り越えるか」という問いには、「自分の思いはしっかり伝える。そのうえで映画は監督の作品でもあるので折り合いをつけることも必要。仲間同士で対話しながら進めていくことが大切」と答えました。

小林若葉さん(グローバル・コミュニケーション学群3年)からは、異なる価値観を理解するために心掛けていることについて質問がありました。奥菜さんは、役作りの際には「一人の人物と出会ったような気持ちで台本を読む」と説明。作品全体の流れや役柄の背景を繰り返し読み込み、自分が納得できるまで理解を深めていくことを大切にしていると話しました。

会場からは「人の目を気にしてしまう」という悩みも寄せられました。これに対し奥菜さんは、「気にしていられないと思うくらい、好きなことに没頭してほしい」とアドバイス。SNSの普及により他者と自分を比較しやすい時代だからこそ、自分自身の感性や価値観を大切にすることの重要性を語りました。

約100分間にわたる講座の最後には、「このような機会をいただきありがとうございました。いいところも悪いところも含めて個性があることは素敵なことだと思います」と学生たちにメッセージを送りました。また、「SNSなどの影響もあり、周囲の目を気にしている学生が想像以上に多いことに驚いた」と振り返りながら、「人の目を気にせず、自分が持っているものをどんどん表現してほしい。表現することを恐れず、自分の感性や想いに正直に、自分らしさを大切にしてほしい」とエールを送りました。

俳優、母親、そして表現者として多様な経験を重ねてきた奥菜さんの言葉は、将来への不安を抱えながらキャリア形成について考える学生たちにとって、自分らしく生きることの大切さを見つめ直す貴重な機会となりました。

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