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学生の声

フライト・オペレーションコースの在学生の声をご紹介いたします。着々とパイロットへの道を進んでいる姿が感じられます!

 

※ 在学当時にいただいたコメントです。

 

2年次

操縦桿を動かすと、その指示にゆっくりと反応し始める機体の感覚が伝わり、自分が操縦しているのだと実感。

フライト当日、まずは天候を確認しPre Flightに向かった。待ちに待った初フライトに胸を躍らせながらチェックリストに従って機体を確認した。Pre Flightを怠れば無事には帰れないと自分に言い聞かせ、早く飛びたいと焦る自分を抑えて念入りに行った。すべてのチェックリストを終え、座席に身を乗せた時、これから本当に空に飛ぶのだという実感が湧いてきた。初日にも関わらず、エンジンスタートを体験した。最初、チェックリストの内容を声に出すことに抵抗を感じていたが、項目をこなしていくうちに慣れ、楽しく感じる自分がいた。エンジンが始動するとともに轟音が響き、鳥肌が立った。
 
人生初めてのTaxingでは左右にふらつき、機体が自分の言うことを全然聞いてくれていないようであった、しかし要領をつかんでセンターライン上を維持できた時、機体と自分が意思疎通して一体化したような感覚になった。滑走路に入ると、想像以上に滑走路の幅が広くて驚いた。離陸滑走を始めると体が座席に押し付けられ、次第に機体の風切り音が大きくなり興奮して心拍数が上がるのを感じた。また速度が上がるにつれ、この速度で万が一のことがあったら助からないなと感じ、怖くなった。教官が操縦桿を引くと今まで感じていた振動が急に無くなり機体が宙に浮くのを感じとることができた。それと同時にこみ上げる涙をこらえ、ここまでの道のりがもの凄く長かったが、頑張ってきてよかったと切実に感じた。
 
訓練空域へ向かうにつれ街や車がどんどん小さくなり、あたり一面真っ青な空になり、まるで別世界にいるような不思議な感覚に見舞われた。何度か横風や上昇気流を受けて翼が上下にしなるを見て、どうか折れないでくれと手に汗を握りながら祈った。景色、感じるG、すべてが初めてだったので私はまばたきを忘れるくらい頭が真っ白になっていてYou have controlと言われ我に返った。
 
操縦桿を動かすと、その指示にゆっくりと反応し始める機体の感覚が伝わり本当に自分が操縦しているのだと実感した。フライトシミュレーターで基本操作は体験し、要領は分かっていたが、シミュレーターでは感じることのできなかった臨場感や心拍数の増加を初めて体験することができた。自分が操縦している間も教官は様々なチェックリストをこなし、いつかそれら全てをこなす成長した自分の姿があると想像すると、これからの訓練が楽しみで仕方がなかった。
 
訓練を終え、空港にアプローチしている際、高度が下がるにつれ想像以上に街が大きく見えたので、再びどうか墜ちないでくれと心の中で祈っていた。車輪が滑走路についた瞬間に一気に緊張がほぐれて無事に帰ってこれたのだという実感が湧いた。Taxiを終え駐機場で飛行機を止め、降りた時にはなぜか足が少し震えていた。冷たくなった翼を触って、この機体と本当に空に行ったのだと改めて実感した。 
 
今回の初フライトを終え、1年半という長い座学を乗り越えて本当によかったと感じ、残りの訓練を存分に楽しんでやるという決心がついた。  

「絶対に上空で唯一飛行機を操ることのできる職業のパイロットになってみせる!」と意志を更に強く感じました。

11月9日午前、天気は快晴 風もなく初フライトをする自分にとっては最高のコンディションでした。当日は、飛行ルートや空港周辺の天気やウェイト&バランスの計算などあらゆる準備をするためにフライトの約2時間前にCTCへ向かいました。
 
いざ、今まで日本に居たとき座学で学んできた教科の内容を、実際に自分が飛ぶフライトに生かして使うとなると、今まで学んできた事を全て駆使しまるでテストをしているかのような感覚になりました。
 
そして、フライト教官と事前の準備した内容に沿って気象やウェイト&バランスを母国語でない英語ですべて説明しOKサインがもらえ、DA40の鍵が渡された瞬間、やっと自分も初フライトの資格が得られたと感じ誇らしく思いました。そして、preflight checkを終えて鍵を差しエンジンを回したと同時に出るプロペラの風切り音は、今までこんなにも大きなプロペラの音は経験したことがないだろうと思うくらいの大きさでした。その瞬間、緊張というものはいつの間にか無くなり自分の心の中のheadingが滑走路の方に広がる青い空だけを向いていました。そして滑走路の上まで移動し離陸のためのエンジンパワーをMAXにした瞬間の身体にひしひしと伝わる振動はその空に向かってやっと飛び立つと予感させてくれるものでした。
 
その後、教官から言われた“You have Control”の一言で操縦桿を自分自身のみで握りしめ操縦をしていると機体のすべてをこの手で持っているのだと感じパイロットに必要な責任感というものが肌で直接感じ取ることが出来ました。
 
少しの乱気流による揺れはあったものの、その日のやるべきノルマは難なくすべて達成できグットイヤー空港に戻ってきて、ランプエリアに飛行機を停めエンジンを切り無事に帰ってきた瞬間、「絶対に上空で唯一飛行機を操ることのできる職業のパイロットになってみせる!」と意志を更に強く感じました。人生で一度きりの経験だった初フライトは、自分の夢への初志貫徹の思いを強めてくれたと共に、これから更に大変さを増してくるフライト訓練の一つ一つの大切さを身に染みて感じさせてくれるものでした。

飛行機を降りて教官に”well done”と言ってもらえた時はとてもホッとしました。

2014年12月15日からフライト訓練が始まり、約1ヶ月後の1月8日に1st soloを終えました。訓練を始めた当初はソロなんてまだまだだと思っていましたが、気が付くとあっというまの1ヶ月間でした。ソロの前のチェックフライトでは、初めて一緒に飛ぶ教官ということもありすごく緊張していましたが、いざ飛行機に乗り込みいつものようにチェックリストを進めていくと、緊張もほぐれリラックスしてフライトをすることができました。平常心を保ちながら挑んだソロチェックは約40分のフライトで、空港の上空を5周ほど飛行して終えました。
 
チェックフライトが終わり、着陸後に教官が”she will continue her first solo”とタワーに伝えた時は嬉しい気持ちでいっぱいでしたが、いざ教官が機体から降りて一人になると嬉しいというよりも不安の方が大きくなりました。これからこの機体を1人で安全に操縦しなければいけないと思うと自然と緊張感が高まり、気がつくと何度も確認作業をしていました。ソロでは空港の上空を1周のみの飛行でしたが、いつも隣に居てくれるはずの教官がいないということもありとても長く感じました。ソロでの飛行はまだまだ改善点ばかりですが、私なりに今までで一番良いフライトができたと思います。飛行機を降りて教官に”well done”と言ってもらえた時はとてもホッとしました。
 
今私がこうして訓練に取り組めているのは、いつも支えて下さる先生方、インストラクター、母、同期のみんなのおかげだと思います。これからもこの1st soloの感動と感謝の気持を忘れることなく訓練に取り組みたいと思います。ありがとうございました。
 

憧れのファーストソロを終え、地上で自分を待っていてくれたのは、同期たちの笑顔と「おめでとう」でした。

 本コースに入学してから約二年。自分にとって人生初の単独飛行、”ファーストソロ”をニュージーランドの空で果たしました。ほんの小さな一歩ではありますが、小さい頃からの憧れであるエアラインパイロットに近づいたと今は胸を張って言うことが出来ます。

 
これまで幾度となく難関にぶつかってきました。数多くの学科試験、航空身体検査、フライトレッスン。自分は決して優秀ではありません。それらを乗り越えることが出来たのは、何よりも同期の仲間の存在があったからです。
 
入学してすぐに啐啄寮での寮生活が始まり、これまで同期の仲間同士、お互いの成長を見続けてきました。それぞれに個性があって、笑いの絶えないメンバーです。分からないことがあれば、隣の部屋にいる仲間にすぐに聞きに行けます。また、食事の時間でも登下校の時間でも、いつでも気楽にコミュニケーションをとることが出来る環境です。そのおかげで、お互いに抜けている個所を補い合い、悩みがあれば相談できる。本コースの寮生活の良さを今でも感じています。
 
ソロフライトというものは、文字通り自分一人の力で航空機の機体をコントロールすることです。そしてまた、これまで勉強してきたこと全てを活かす場でもあります。今まで互いに支え合ってきた同期たちのファーストソロを見届けるのは、何とも言えない感動と喜びがありました。自分の場合、ちょうど天候に恵まれず、ファーストソロの1レッスンのために5回キャンセルになるなど、もどかしい気持ちが続いた期間もありました。しかしそのおかげで、準備のために多くの時間を費やすことが出来ました。いざファーストソロを迎えた時のイメージトレーニング、ATCとの様々な状況でのコミュニケーション、緊急事態に遭遇した場合の対処など、そしてその練習もまた、同期の仲間たちが付き合ってくれました。
 
憧れのファーストソロを終え、地上で自分を待っていてくれたのは、いつもの同期たちの、いつもの笑顔とおめでとうという言葉でした。自分たちにはもったいないくらいの存在である教授の先生も笑顔で迎えて下さいました。ほっとした気持ちと同時に、多くの乗客を乗せて空を飛ぶパイロットの姿が頭の中に浮かびました。ここからが夢のエアラインパイロットへのまた新たなスタートです。まだ何も終わったわけではありません。
 
どんなことにも感謝の気持ちを忘れず、かけがえのない仲間を大切に、今後の訓練に精一杯挑んでいく所存です。ありがとうございました。
 

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