大学から飛び出そう!!地域とともに育む学び

2023/06/09(金)

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地域の方々と一緒に「ユニカール」を楽しむ学生

皆さんは“フィールドワーク”という言葉を聞いたことがありますか?

フィールドワークとは、研究者などが社会や地域で行なわれていることを調べるため、野外(フィールド)に出て、調査(ワーク)するというものです。

健康福祉学群では桜美林学園がモットーとして大切にしている「学而事人」(学んだことを人々や社会のために役立てる)の実現に向け、2023年度より新カリキュラムをスタートしました。その大きな柱の一つとして、学生によるフィールドワークを推進しています。

活動分野は「健康・スポーツ」や「地域交流」「食」「子ども支援」「高齢者や障害(児)者支援」など多岐にわたっており、参加可能なフィールドの数は、なんと50カ所以上!! 学生は大学を飛び出し、地域で実施されている様々な活動に参加しています。

学びの循環

学生は、興味関心のあるフィールドを選択し、机上だけでは決して学ぶことのできない「現場」をフィールドで学びます。学生はこれまでには関わったことがない人々や、やったことがない活動などをフィールドで体験し、自分が今まで知らなかった価値観や文化に触れることで自分の視野を広げていきます。

健康福祉学群1年 福田恵美さん(写真左)

実際に町田市小山田桜台地域でフィールドワークを行っている健康福祉学群1年の福田恵美さんは「フィールドでの活動では、地域の多くの方と交流する機会に恵まれました。様々な体験を通して、たくさん学ぶことがありました」と言います。様々な人々や活動に関わることで、共感力や受容力、行動力、コミュニケーション力も養われていきます。また、フィールドでの学びはとても体験的・実践的であり、ボランティア活動などのやりがいや楽しさを感じることもできます。

地域の人々とのかかわりの中では、学生は自らの長所・短所に気づき、自分の課題にも気づいていくことでしょう。

フィールドワークの学びはもちろん大学外のフィールドでの活動だけではありません。学内の授業では、物事を観察する力を養うためにフィールドノーツの書き方を学び、その他にも自分がフィールドで体験したことを他の人に伝えるため、動画やパワーポイントを使用して発表する方法を学びます。また、グループワークも数多く実施しており、学生は大学の内外で気づいたことを仲間と共有していきます。 学生たちは、友達や仲間と一緒に学びを深め、また、そこで得た学びを今度はフィールドワークに生かしていくという学びの循環が生まれているのです。

フィールドワークを通じた人材育成

フィールドワークでは、地域を舞台に五感を使って実践的に学ぶことができます。感受性が豊かな年齢だからこそ感じられること、人生に悩む今だからこそ考えられることが学生にはあります。

「さくらさくら」で商品のPOPを作っている様子

そんな学生の存在は、地域にとっても貴重な存在となっているようです。

町田市小山田桜台で地域の居場所として活動している「さくらさくら」。そこで学生と一緒に活動していた田原てる子さんは「この地域のようなお年寄りが多いところでは、学生さんがここに来てくれるだけ雰囲気が変わるんです」と言います。同じく「さくらさくら」で活動している内海由紀さんは「学生のアイデアは自分たちとは全く違うので、とても面白く、私たちも気づかされることがあるんです。」と言ってくれました。

学生が一緒に活動することによって地域との相乗効果が生まれているようです。

会は多様性にあふれています。健康福祉学群では、フィールドワークを通して、本や講義からだけでは知ることができない情報と知識を備え、地域や社会に貢献できる人材育成を目指しています。

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