駅伝部 主将 伊藤 光輝
成長した仲間とともに、集大成となる走りを
駅伝部 主将
伊藤 光輝 健康福祉学群 4年
兵庫県立西脇工業高等学校 出身

怪我に苦しみながらも箱根駅伝を目指す
幼少期から走ることが好きでした。小学生のときに本格的に陸上を始め、中学で長距離に転向。それ以来、テレビで観ていた箱根駅伝への出場が大きな目標となりました。
高校は強豪校で質の高い練習に取り組みましたが、3年時に腰の痛みを抱えるなど満足のいく結果を残すことができませんでした。それでも「箱根駅伝に挑戦したい」という思いは変わらず、進学先を検討することに。指導者の勧めもあり、箱根駅伝初出場という目標を掲げる桜美林大学へと進学することにしました。
大学でも怪我に悩まされる時期が多く、思うように練習を積むことができませんでした。ただ大学3年の夏合宿から徐々に練習を積めるようになり、迎えた箱根駅伝予選会では、集団走のペースメイクとして10km地点までチームを引っ張る役割を担いました。しかし、10kmを過ぎたあたりで腰の痛みが再発し、後半は粘る走りしかできませんでした。チームの集団走に貢献する役割は果たしたものの、結果はチーム内12番目でのフィニッシュとなり、悔しさが残りました。
主力選手が抜けた穴を、チーム全員で埋めていく
今年度は経験豊富な上級生が抜けたこと、留学生が不在であることで、チームの底上げが必要不可欠でした。さらに春先に新入生が加わった際は、一時的にチームとしての目標意識が分散し、練習での一体感を作り出すのに苦労しました。
主将としてチームをまとめるにあたり、私は一方的に厳しい言葉だけを投げかけるのではなく、選手一人ひとりが自発的に変わるきっかけを与えるようなアプローチを意識しています。時には厳しい指導や指摘も必要ですが、幹部のメンバーと役割分担をしながらチーム運営を行っています。
8〜9月にかけて3回行われた夏合宿では、練習の後半で各自がビルドアップするメニューを取り入れ、個々のレベルアップを図りました。思うようにいかない時期も共に経験したことで、チームとしての一体感を作り上げることができたと感じています。
後続のランナーに勢いを与えたい
私は卒業後、陸上競技からは離れる予定です。そのため、10月17日に開催される箱根駅伝予選会が私にとって集大成のレースとなります。まずは前回の「チーム順位23位」という結果を超えるため、私自身が序盤から走って貯金を作り、後続のランナーに勢いを与えたいと考えています。
予選会は独特の雰囲気にあふれ、普段のレースとは違った緊張感が生じます。そうした雰囲気に飲まれず、全員が力を発揮できるよう準備を進めたいと思います。応援のほど、よろしくお願いいたします。
成長の鍵:苦難も挫折も力に変える(編集部より)
自分やチームの状況を冷静かつ客観的に見極め、主将として駅伝部を牽引してきた伊藤さん。「昨年を超える」という言葉の裏には、何より過去の“自分”を超えてチームに貢献したいという確かな情熱が感じられます。
高校、大学と怪我に苦しみ、満足できる走りができなかったという伊藤さんですが、走る喜びと悔しさの両方を知っているからこそ、競技に向かう姿勢は言葉以上にチームメイトの心を動かしてきたはずです。
10月17日、集大成となる箱根駅伝予選会。全力で走り抜く伊藤さんの姿は、仲間に勇気を与え、桜美林大学 駅伝部の歴史にしっかりと刻まれることでしょう。