アメリカンフットボール部 主将 石川 大地
何でもやる。選手もスタッフも一丸となる組織へ
アメリカンフットボール部 主将 アナライジングスタッフ
石川 大地 健康福祉学群 4年
日本大学第一高等学校 出身

怪我を乗り越えて選んだ分析の道
2024年10月、アメフトの練習中に怪我を負いました。リハビリに励んだものの、選手継続は難しく復帰を断念。それでもアメフトから離れようとは思わず、チームに貢献するために、対戦相手の分析やスカウティング、作戦立案を行うアナライジングスタッフに転向しました。
スタッフとして客観的にチームを見る立場になり、組織運営に対する当事者意識がさらに高まりました。選手時代もチーム全体を気にかけてきたつもりでしたが、当時を振り返ると、やはり自分のプレーに目が行きがちだったと思います。
プレーや戦術について学び、また下級生主体の試合運営を任されるようになって、これまで以上にアメフトにのめり込んでいきました。スタッフとしてやれることは山ほどあると気づき、部活以外の時間も、頭の中はアメフトのことばかりです。そんな熱意が周囲にも評価され、同期やコーチからの後押しもあり、今年度から主将という大役を担うことになりました。
グラウンドが使えない。逆境をバネにフィジカル強化を徹底する
昨年度は1部TOP8で戦いましたが、結果的にリーグ降格という悔しさを味わいました。必ず1年で昇格を果たすため、日々練習に取り組んでいます。
桜美林大学では今年、冬から5月にかけてグラウンドの改修工事が行われました。グラウンドを使った全体練習が制限される状況が続きましたが、私はこの期間をフィジカル強化の機会と捉えました。週6回のウェイトトレーニングを敢行。食事管理も例年以上に意識して行いました。
その結果、扱うウエイトの重量が増し、フィジカル面でもTOP8に見劣りしないレベルに高まりました。試合でも当たり負けすることが少なくなり、着実に成果として実を結んでいると実感します。
長く勝ち続ける組織をつくるために
現在、私が注力しているのは後輩の育成です。私たちが卒業した後の体制を見据え、新たに加わった3名の後輩に知識やノウハウを伝えています。複雑なルールや戦術を理解してもらうのは大変ですが、やりがいを感じています。
選手もスタッフも、成長するうえで重要なのは、どれだけ真面目にアメフトと向き合っているかです。スタッフはデータに向き合うだけでなく、グラウンドに足を運び、声を出してチームを鼓舞することが大切です。もちろんスタッフはグラウンドでプレーすることはできませんが、プレー以外でできることは“何でもやる”という姿勢こそが、選手との信頼関係の構築につながるからです。
TOP8昇格はもちろんのこと、私はチーム運営における様々な改革を実践することで、来年度以降もチームが勝ち続けられる組織をつくりたいと考えています。瞬間的に強いチームをつくるのではなく、良い文化を残し、日本一をつかむための土台を築くことが重要だと考えています。
桜美林大学での部活動生活も残すところあとわずかとなりました。チームの未来のために、最後まで駆け抜けたいと思います。
成長の鍵:限界は突破するもの(編集部より)
実は石川さんへの取材は「2年連続」となります。昨年はアナライジングスタッフに転向したばかりのタイミング。しかしそのときから、自分の役割を全うしようという強い覚悟を感じました。
そして1年後、アメリカンフットボール部の主将となった石川さんに改めて取材をし、その思いがどこまでも強くあり続ける姿に感銘を受けました。いち個人ができることに限界はない。自らの役割を拡張し続け、チームの勝利へ向かう石川さんの姿は、誰にも真似できないリーダーシップとして、将来も語り継がれていくでしょう。