シラバス詳細情報

開講年度 2012年度
開講学期 2012年度 秋学期
授業コード 29797
科目 国際協力特論(平和構築論)
教員氏名 山田 裕史
授業種別 週間授業
授業概要  本授業は「紛争解決」と「平和構築」をテーマとして取り上げ、紛争を解決し、その再発を防いで平和を
回復するために必要な能力を身につけることを目標とします。具体的には、身近な紛争を事例としながら、
紛争の分析や解決の方法を、ワークショップを通じてさまざまな視点から考えていきます。また、解決した
紛争を再発させないための社会基盤づくりについて、カンボジアなど紛争後国家の事例を交えながら学び
ます。
 授業の進め方としては、①各テーマに関する講義(テキストを使用)、②ワークショップ、③グループ討議・
発表などを行ないます。また、平和構築支援に取り組むNGO関係者による講演も予定しています。
 受講者には、テキスト各章ごとの課題のほか、ワークショップやグループ討議・発表での発言など、事前の
準備と積極的な参加が求められます。
 なお、授業の内容は受講者の関心に応じて多少、変更する場合があります。
到達目標 ①紛争を解決し、その再発を防いで平和を回復するためには何が必要かについて、自らのことばで説明する
  ことができる。
②レポートにおいて、授業で学んだ知識を活用し、自らの意見を論理的に記述することができる。
授業計画 第 1 回( 9月21日) イントロダクション
第 2 回( 9月25日) ワークショップ①
第 3 回( 9月28日) 【テキスト】序章「新しい戦争・新しい平和」
第 4 回(10月 2日) 紛争の分析枠組みと解決手法
第 5 回(10月 5日) 紛争分析ツール①、ワークショップ②
第 6 回(10月 9日) 紛争分析ツール③、ワークショップ③ 
第 7 回(10月12日) 紛争解決に関するドキュメンタリー鑑賞、「紛争解決」のまとめ
第 8 回(10月16日) 平和構築に関するドキュメンタリー鑑賞、「平和構築」の諸課題
第 9 回(10月19日) 【テキスト】第1章「国家の破綻」
第10回(10月23日) 「脆弱国家」をめぐる課題
第11回(10月26日) 【テキスト】第2章「テロと新しい脅威」
第12回(10月30日) 【テキスト】第3章「拡散する核兵器」
第13回(11月 6日) 平和構築支援とガバナンス
第14回(11月 9日) 【テキスト】第4章「軍事力と平和維持」
第15回(11月13日) 治安部門改革(SSR)
第16回(11月16日) 武装解除・動員解除・社会復帰(DDR)に関するドキュメンタリー鑑賞
第17回(11月20日) 小型武器規制
第18回(11月23日) 【テキスト】第5章「国連における平和構築」
第19回(11月27日) 【テキスト】第6章「コミュニティから平和を創る」
第20回(11月30日) 難民・国内避難民
第21回(12月 4日) NGO関係者による講演①(日程変更の可能性あり)
第22回(12月 7日) 【テキスト】第7章「法の支配」
第23回(12月11日) 民主化支援
第24回(12月14日) 選挙監視
第25回(12月18日) 【テキスト】第8章「紛争と経済開発」
第26回(12月21日) NGO関係者による講演②(日程変更の可能性あり)
第27回( 1月 8日) 紛争後の和解と正義
第28回( 1月11日) 紛争後の和解と正義に関するドキュメンタリー鑑賞
第29回( 1月15日) 【テキスト】第9章「人権とジェンダー」
第30回( 1月18日) 【テキスト】第10章「人材育成」、終章「平和構築を学ぶということ」 
授業時間外学習 【課題】テキストの各章を事前に精読し、①感想、②質問、③授業内で議論したいポイントを、A4版で1枚に
まとめてくること(全11回)。
【期末レポート】学期末にレポートを課します(期末試験は行ないません)。
テキスト 藤原帰一・大芝亮・山田哲也編『平和構築・入門』有斐閣、2011年
※各自、購入してください。
参考書 ①稲田十一編『開発と平和:脆弱国家支援論』有斐閣ブックス、2009年
②大芝亮、藤原帰一、山田哲也編 『平和政策:Building Peace』 有斐閣ブックス、2006年
③オリバー・ラムズボサム、トム・ウッドハウス、ヒュー・マイアル『現代世界の紛争解決学:予防・介入・平和
  構築の理論と実践』明石書店、2009年
④木村宏恒・近藤久洋・金丸裕志編『開発政治学入門:途上国開発戦略におけるガバナンス』勁草書房、
  2011年
⑤大門毅『平和構築論:開発援助の新戦略』勁草書房、2007年
⑥広瀬佳一、小笠原高雪、上杉勇司編著 『ユーラシアの紛争と平和』 明石書店、2008年 
評価基準 出席(25%)、発表およびディスカッション(25%)、課題(25%)、期末レポート(25%)によって評価します。
A:90〜100点、B:80〜90点、C:70〜80点、D:60〜70点、F:59点以下
忌引きおよび病気など、やむを得ない事情による欠席は、欠席届を提出することで成績に反映しないように
します(ただし、5回まで)。
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最終更新日 2012/08/10