開講年度 | 2012年度 |
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開講学期 | 2012年度 秋学期 |
授業コード | 29647 |
科目 | 現代の金融システム |
教員氏名 | 石田 高生 |
授業種別 | 週間授業 |
授業概要 | わが国の金融システムは、EU、アメリカのそれと比べると安定しているように見える。今年度の講義は、リーマン・ショック後のアメリカ、及びユーロ危機下のヨーロッパの金融システムをとりあげ、これと日本、オーストラリアの金融システムを比較してみて、現代の金融システムの抱える基本的課題や共通する問題点を探ってみたい。 金融システムの現状や問題点を分析し紹介しながら、これらの背後にある貨幣・金融・証券・為替に関する基本的な論点や理論との結びつきを検討してみたい。 |
到達目標 | 講義の目標は、金融システムの比較や各国の特色を確認しながらも、講義の最終的課題は、金融システムに共通する基本的な見方を修得することにある。 |
授業計画 | 第1回(9月21日)金融システム論の課題:現代的課題と理論的課題 第2回(9月25日)貨幣の見方:貨幣のベール観、重金主義、 第3回(9月28日)インフレーション、デフレ経済、マネー・ストック 第4回(10月2日)貨幣資本、株式銀行と協同組合、金融資本 第5回(10月5日)決済システム、システムリスク、 第6回(10月9日)預金保険制度、ペイオフ、 第7回(10月12日)銀行システム:分離銀行制度、兼営銀行制度、 第8回(10月16日)銀行・証券分離、信託業務、ファンド 第9回(10月19日)英米型銀行システム、ヨーロッパ型銀行システム、金融持ち株会社 第10回(10月23日)証券の発行制度 第11回(10月26日)証券市場の役割、自主規制、証券取引の監督、金融商品取引法 第12回(10月30日)証券市場の健全性:証券取引の禁止行為、インサイダー取引問題、 第13回(11月6日)討論 第14回(11月9日)中間試験 第15回(11月13日)日本のバブル崩壊、長期不況、金融再生・健全化法 第16回(11月16日)リーマン・ショック、サブプライム問題、証券化 第17回(11月20日)ユーロ経済圏の形成、ギリシャ危機、ユーロ危機 第18回(11月23日)公的資金による銀行・金融機関の救済、 第19回(11月27日)中央銀行の資金供給、そのメカニズム、波及効果 第20回(11月30日)中央銀行の金融政策の制約要因 第21回(12月4日)為替システム:固定相場制と変動相場制、IMF体制 第22回(12月7日)為替システムの比較、為替政策 第23回(12月11日)管理フロート、為替介入の是非、 第24回(12月14日)金融の規制、BIS規制の機能と影響、 第25回(12月18日)金融機関の国際的監督、 第26回(12月21日)信用秩序の維持 第27回(1月8日)金融の自由化、銀行貸出、消費者金融、リスク負担の問題 第28回(1月11日)金融システムと責任の問題、 第29回(1月15日)セーフティーネットの課題、社会的公正の問題 第30回(1月18日)期末試験 |
授業時間外学習 | 参考文献や配布資料を使って、金融に関する基礎的な知識を予習しておこう。 講義課題にそって、事項をまとめ内容のポイントを整理しておこう。 その上で、講義で提示された論点について自分の意見や考えをまとめるようにすること。 |
テキスト | 詳しい資料を配布るので、それに代える。 |
参考書 | 講義で紹介します。参考文献一覧を配布します。 |
評価基準 | 中間試験35%、期末試験35%、出席30%とする。 ただし、今年度はリポートを要求することもある。その場合中間と期末のウエイトを減らすことにする。 |
URL | http://www.obirin.ac.jp |
最終更新日 | 2012/08/06 |