開講年度 | 2012年度 |
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開講学期 | 2012年度 秋学期 |
授業コード | 29209 |
科目 | 経済開発論 |
教員氏名 | 小松 出 |
授業種別 | 週間授業 |
授業概要 | 発展途上国の経済発展の制約条件であった資本と技術の蓄積はグローバリゼーションの進展と国際的な支援・援助により大きく緩和されている。しかしながら当該途上国においては、本来自助的努力により徐々に解決されてきた問題が外在的且つ急速に達成されたことで様々な諸問題を内包することとなっている。とじょうこくの多くが抱える問題点を、①経済成長の展開、②貿易の作用、③貿易制度とシステムからWTOとFTA等の展開、④グローバリゼーションとの問題として、農業とフェア・トレード、⑤貧困削減の展開とマイクロファイナンス、⑥BOTビジネスの展開と問題点、の各方面から検討する。 |
到達目標 | G20やBRICSに象徴される発展途上国の国際経済に占める地位の変化とその背景を理解できる。同時に、途上国の貧困と途上国間にも存在する発展格差への努力と限界を理解することができる。国際的な発展格差と貧困の状況を把握することとそれへの諸対策の成果と限界を理解することができる。 |
授業計画 | 1.開発経済学の視点 2.途上国と経済成長1 3.途上国と経済成長2 4.ステープル理論 5.貿易理論-比較優位説 6.工業化戦略1-.輸入代替工業化戦略 7.工業化戦略2-輸出志向型工業化戦略 8.農業関連工業化戦略-NAIC論 9.直接投資と国際分業体制 10.グローバリゼーションとアウトソーシング 11.国際貿易体制:GATT+WTO 10.WTOと途上国貿易 11.FTA(EPA)の進展 12.グローバリゼーションと途上国 13.フェアトレードと途上国産業・貿易 14.フェアトレード展開の問題点 17.世界の貧困状況 18.貧困削減への対策 19.人口問題(人口ボーナス・オーナス問題) 20.世銀等の貧困削減政策の展開 21.貧困問題へのアプローチの転換 22.農村金融とMF 23.グラミン銀行のMF 24.グラミン銀行方式の普及 25.MFの多様化と展開 26.MFの問題点 27.BOTビジネスの展開 28.ケーススタディ 29.SOCIALビジネス 30.貧困削減との統合 |
授業時間外学習 | 授業の各テーマに関する基本的な知識を図書館での文献や資料で習得しておくこと。特に、途上国・貧困・通商問題等に関しては、専門雑誌等が図書館にあるので閲覧しておくことが必要である。また、最近の動向についても各種メディア記事・論文に注意しておくこと。 |
テキスト | 特に指定しない。講義時に資料とレジュメを配布する。 |
参考書 | 渡辺利夫『開発経済学』、アジア経済研究所『開発経済学』、ポールコリアー『最底辺の10億人』、A.ニコルズ他『フェアトレード』等、講義中に適宜指示する。 |
評価基準 | 中間・期末試験で各35%、小テスト20%、リアクションペーパー10%(35%+35%+20%+10%=100%)を基準とする。 A:特に優れた成績 B:優れた成績 C:一応要求を満たす成績 D:合格と認められる最低の成績 F:不合格 |
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最終更新日 | 2012/08/01 |