開講年度 | 2012年度 |
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開講学期 | 2012年度 秋学期 |
授業コード | 28680 |
科目 | 映画史B |
教員氏名 | 二階堂 邦彦 |
授業種別 | 週間授業 |
授業概要 | 本講座はサイレント映画までの「映画史A」をふまえ、映画のトーキー化から現代までの映画の展開を、ポイントとなる映画を鑑賞しながら検討していく。 具体的には、映画がどのようにその表現領域を広げていったのか、また、理論的思考が映画をどのように体系化しようとしたかを見ていく。 単なる映画の年代記的羅列ではなく、また、映画の経済史、映画の社会史にとどまることなく、映像を中心とした映画表現の展開や屈折、表現意欲の現われ方の変遷を軸に、映画史を一緒に構築していきたい。そのため、毎回映画作品を鑑賞し、討論し、進めていけたらよいと思う。 毎回必ず映画を見ます。一応、映画専修以外の学生にも開放しますが、映画を真剣に見ようとしない人や遅刻をする人はお断りです。朝一番でしかも2コマ続きの授業であることをこころしてください。 また、映画を見るので休み時間も毎回変動することを承知しておいてください。 |
到達目標 | 映画表現の特長、トーキーの歴史や理論を理解し、映画を見る目を養うことができる。 |
授業計画 | 1 9/25 トーキーの出現とその衝撃(映画の変質) 2 10/2 音のコントラプンクト 3 10/9 1920~1930年代⇒古典的ハリウッド映画の成立(ストーリー性重視とプロデューサー・システムの確立) 4 10/16 1930年代のヨーロッパ映画 5 10/23 1930年代の日本映画(最初の日本映画の黄金期) 6 10/30 《フィルムセンター淵野辺分館》で映画鑑賞 7 11/6 1930年代のアメリカ⇒ジャンル映画の充実(西部劇、犯罪映画、メロドラマ、ミュージカル、戦争映画など) 8 11/13 1940年代のヨーロッパ⇒イタリア・ネオリアリズム 9 11/20 1950年代の日本映画《戦後の黄金期》 10 11/27 ハリウッドの1940〜1950年代 11 12/4 1950〜1960年代のヨーロッパ映画⇒ヌーヴェル・ヴァーグと日本(松竹ヌーヴェル・ヴァーグ) 12 12/11 《フィルムセンター淵野辺分館》で映画鑑賞 13 12/18 1960年以後の日本映画 14 1/11 1960〜1970年代のアメリカ⇒アメリカン・ニューシネマとその後 15 1/18 1980年代以降のハリウッドの変貌、第三世界の映画 注:簡単な教場レポートあり |
授業時間外学習 | この授業は週2コマの指導で4単位であるから、指導以外に週4コマ分に相当する学習が求められます。 【準備学習】として、日本および世界の近・現代史に目を通しておいてください。 |
テキスト | 特になし。 毎回プリントを配布する。 |
参考書 | 適宜指示する。 |
評価基準 | 出席は50%、レポート(3本程度)を重視します。 最後の授業の映画鑑賞後、その場で批評文を書いてもらいます。 |
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最終更新日 | 2012/08/04 |