開講年度 | 2012年度 |
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開講学期 | 2012年度 秋学期 |
授業コード | 28520 |
科目 | 社会心理学 |
教員氏名 | 山口 創 |
授業種別 | 週間授業 |
授業概要 | 社会心理学は、日常に根ざした学問領域であり、特に対人関係やコミュニケーションといった”関係性”をテーマとした心理学である。コミュニケーションには、誰と(対象)、どのように(種類)するかによって、実にさまざまである。また個人間のコミュニケーションのみならず、暗黙のうちに集団から影響を受けている。本講義では、各々のコミュニケーションにとって、自分を適切に相手に伝え、また相手のメッセージを的確に解読するための方法を考えていきたい。 さらに、人間関係は”諸刃の剣”であり、良好なときは人の幸福を高める反面、ストレスや葛藤の原因にもなる。このような負の面にも焦点をあて、対人不安やシャイネス、羞恥心、抑うつなどについても解説する。 本科目を受講して、対人コミュニケーションについて理解を深め、さまざまな場面で役立てられることを期待する。 そのため講義では、単なる知識の伝達だけではなく、心理テストで自分の人間関係の特徴を把握したり、ロールプレイを行い理解を深める。 |
到達目標 | 心理学の理論や考え方、社会における人間の心理や行動について理解し、客観的に人間の社会行動について説明できることを目標とする |
授業計画 | 以下の内容について、解説する。 1 社会心理学の紹介:領域、内容、種類など 2 社会心理学の研究方法:具体的な研究の方法 3 自己の心理学(1):自己意識 4 自己の心理学(2):自己呈示・社会的比較 5 社会的スキル 6 非言語コミュニケーション(1) 表情 7 非言語コミュニケーション(2) 身体接触 8 非言語コミュニケーション(3) 触覚と心 9 感情の心理学 10 恋愛のコミュニケーション(1) 恋愛の発展 11 恋愛のコミュニケーション(2) 結婚の心理 12 恋愛のコミュニケーション(3) 恋愛の崩壊 13 対人認知と印象形成 14 態度変容(1)態度とは 15 態度変容(2)説得的コミュニケーション 16 援助行動 17 中間テストと解説 18 集団の心理学(1)社会的促進 19 集団の心理学(2)同調行動 20 ジェンダー(1)ジェンダースキーマ 21 ジェンダー(2)ジェンダーの形成 22 ジェンダー(3)社会からの影響 23 マスメディアの影響 24 対人関係の病(1) ソーシャルサポートと健康 25 対人関係の病(2) 自己開示と健康 26 対人関係の病(3) 抑うつ、対人不安の心理 27 対人関係の病(4) 恋愛依存症 28 対人関係の病(5) 児童虐待 29 共感の時代へ 30 まとめ |
授業時間外学習 | 授業テーマによって課題を出すため、必要に応じて授業時間外で図書館での資料の収集や論文を調べることが必要となる |
テキスト | 山口創 「手の治癒力」 草思社 |
参考書 | |
評価基準 | 毎回、小テストを行い、その結果と中間テスト、期末テスト、出席状況によって総合的に評価する 小テスト(50点)、中間テスト(20点)、期末テスト(20点)、授業態度(10点) A:特に優れた成績 B:優れた成績 C:一応その科目の要求を満たす成績 D:郷格と認められる最低の成績 F:不合格 |
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最終更新日 | 2012/08/04 |