シラバス詳細情報

開講年度 2012年度
開講学期 2012年度 秋学期
授業コード 28154
科目 英語統語論
教員氏名 多々良 直弘
授業種別 週間授業
授業概要 英語の文の仕組み(統語論)について考察する。近年の認知言語学の発展に伴い、文の仕組みと意味には密接な関係があり、両者は切り離すことが出来ないと考えられるようになった。本授業では、まず英語という言語の基本的な文の仕組みを理解し、その後英語の文(文法・構文)の特徴を意味的、機能的、認知的な観点から明らかにしていく。これまで単に暗記していたような文法事項が、なぜそのようになっているのかということを受講生とともに考察していきたい。 
到達目標 基本的な英語の文の仕組みを理解するとともに、認知言語学の諸概念を理解する。
授業計画 授業は以下のテーマに沿って行うが、あくまで予定であり、受講生の理解度や要望により変更することもありうる。その際は授業中に指示する。

9/21: ガイダンス
9/25: 統語論の歴史:生成文法と認知言語学
9/28: 英語の文の仕組み:構成要素分析と樹形図1
10/2: 英語の文の仕組み:構成要素分析と樹形図2
10/5: 文法関係と意味役割1
10/9: 文法関係と意味役割2
10/12: 言語表現と人間の認知1
10/16: 言語表現と人間の認知2
10/19: 因果関係の言語化
10/23: テンスとアスペクト1
10/26:テンスとアスペクト2
10/30: 動詞の種類1
11/6: 動詞の種類2
11/9: 動詞の分類3
11/13: 確認問題1
11/16: 動詞の分類4
11/20: 動詞の分類5
11/23: コロケーションとコーパス言語学1
11/27: コロケーションとコーパス言語学2
11/30: コロケーションとコーパス言語学3
12/4: 英語の構文研究1
12/7: 英語の構文研究2
12/11: 英語の構文研究3
12/14: 英語の構文研究4
12/18: 英語の構文研究5
12/21: 英語の構文研究6
1/8: 英語の構文研究7
1/11: 英語の構文研究8
1/15: 確認問題2
1/18: 総まとめ
授業時間外学習 毎回の授業は予習・復習が必要不可欠です。授業の際に詳細は説明します。
テキスト 初回の授業で指示する。
参考書 参考書は授業内で適宜紹介するが、主要なものを以下にいくつかを挙げる。

安藤貞雄. (1996)『現代英文法講義』研究社.
池上嘉彦.(1995)『英文法を考える』講談社学術文庫.
影山太郎.(2001)『動詞の意味と構文』大修館書店.
高見健一.(1997)『機能的統語論』くろしお.
テイラー ジョン・瀬戸(2008)『認知文法のエッセンス』大修館書店.
中村芳久.(2004)『認知文法論Ⅱ』大修館.
早瀬尚子・堀田優子.(2005)『認知文法の新展開』研究社.
ピーターセン・マーク.(1988)『日本人の英語』岩波新書.
堀正広.(2009)『英語コロケーション研究』研究社.
本多啓.(2005)『アフォーダンスの認知意味論』東京大学出版会.
松浪有.(1988)『英文法』大修館.
村田勇三郎・成田圭市.(1996)『英語の文法』大修館.
山梨正明.(1995)『認知文法論』ひつじ書房.
山梨正明.(2009)『認知構文論』大修館書店.
評価基準 中間試験(40%)、期末試験(40%)、授業内レポート(20%)により総合的に評価する。

欠席をした場合は3点減点していく。授業開始後の入室は15分まで許可するが、それ以降の入室は基本的に認めない。遅刻は1回毎に1点減点していき、3回で1回の欠席として扱う。なお、桜美林大学の規則に従い、全授業日数の1/3以上の欠席をした学生は自動的にFとなるので、注意すること。

A:特に優れているもの(90点以上)
B:優れているもの(80点以上)
C:一応の努力の認められるもの(70点以上)
D:合格と認められる最低限の水準を満たしているもの(60点以上)
F:Dの水準に達していないもの(60点未満)

*試験はTake home examinationになる可能性もある。
*追試・再試は原則として行なわない。教職の実習などの場合はその例外とするので、事前に報告すること。体調不良による追試の場合は獲得点数の70%を成績に反映させる。
*出席とは、単に教室に来ることではなく、授業に積極的に参加することである。遅刻、途中退室、他の授業の課題、睡眠、私語などは授業運営に悪影響を及ぼすため、厳しく注意、指導する。これらを守れる自信のない学生はこの授業を履修しないことを薦める。 
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最終更新日 2012/08/17