開講年度 | 2012年度 |
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開講学期 | 2012年度 秋学期 |
授業コード | 27848 |
科目 | 日本国憲法 (d) |
教員氏名 | 滝澤 美佐子 |
授業種別 | 週間授業 |
授業概要 | 憲法の意義を理解することは、私たち一人ひとりにとって重要な課題である。最近の憲法改正論議にしても、現状にあわせて憲法を変えるべきであるとの考えや、憲法は無用であるという論議まででてきている。そもそも法とは何か、他の法律や法令の中で、憲法とはどのような法なのか、現憲法の基本理念である立憲主義、法の支配の意味について十分に理解をする必要がある。 憲法は、公務員、公立学校教員にとっては自らが義務主体となるため、憲法規範を身に着けておくことは当然のこととなる。各種の資格試験において一般試験や専門試験で憲法の知識が問われるのも、憲法上の義務を負う職に就く者にとっては当然である。そのため、公的職務に携わる学生のために基礎知識を講義をし、学生の「知の獲得のニーズ」に応えていく。が、同時に、就職とは関係なく憲法は、国家の基本法であり、日本に住む人々の生活に密接にかかわっている。市民として憲法とどう向かい合うか、憲法そのものの意義を考えてみたいという学生の「生きるニーズ」、「考えるニーズ」にも応えていきたい。 ビデオ教材や資料を利用するなどして、適宜、自分の問題として考える素材を提供していく。 |
到達目標 | 1)立憲主義をはじめとする憲法の基礎概念を理解する。 2)憲法制定過程を理解する。 3)リーガルマインドの観点から思考することができる。 4)代表的な判例の内容を理解する。 5)主権者としての意識をもって憲法政治を批判的に見ることができる。 |
授業計画 | 第1回 はじめに いまなぜ憲法か 第2回 憲法制定過程1ードラマ憲法はまだか前編 第3回 憲法制定過程2ードラマ憲法はまだか後編 第4回 大日本帝国憲法と日本国憲法 第5回 象徴天皇制と国民主権 第6回 人権ー人権の種類、主体、国家の役割 第7回 外国人の権利 第8回 人身の自由 第9回 教育、子どもの権利 第10回 法の下平等、社会権 第11回 立法権—国会の役割 第12回 行政権—内閣、行政、地方行政 第13回 議員内閣制と大統領制—相違と意義 第14回 司法権—裁判制度と司法制度改革 第15回 地方自治、総括としての憲法改正論議と憲法の本質 |
授業時間外学習 | 事前に指示した課題を予習していただくことがあります。 図書館の参考図書コーナーで判例集から判例を学習することも望ましい。 |
テキスト | 渋谷秀樹『憲法への招待』岩波新書、2001年 他の法令を参照する場合があるので、小型六法を持っている人は持参してください。 |
参考書 | 講義で紹介する。図書館の参考図書コーナーも参照。 |
評価基準 | 出席および提出物(50パーセント)、期末試験(50パーセント)による総合点による。 A 毎回授業に出席し、リアクションペーパー、提出物、期末試験において教員が単位取得に必要とする水準以上に達したと判断したもの。90点以上を目安とする。 B ほぼ休まず出席し、リアクションペーパー、提出物、期末試験において教員が単位取得に必要な水準に達したと判断したもの。80点以上を目安とする。 C 欠席が3回までで、リアクションペーパー、提出物、定期試験において教員が単位取得に必要な水準にほぼ達したと判断したもの。70点以上を目安とする。 D 欠席が5回までで、リアクションペーパー、提出物、定期試験において教員が単位取得な必要とする最低水準に達したと判断したもの。60点以上を目安とする。 E 欠席が5回以上あり、所定の課題が単位取得のための最低水準に達しなかったもの、または、不正行為があったもの 期末試験を受験しない場合には、単位が差し上げられませんので、必ず受けてください。授業中のマナーについても常識ある行動を心得てください。遅刻の場合は、出席点の二分の一としていきます。 |
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最終更新日 | 2012/08/23 |