シラバス詳細情報

開講年度 2012年度
開講学期 2012年度 秋学期
授業コード 27686
科目 日本語演習(上級・文芸と表現)
教員氏名 梅岡 巳香
授業種別 週間授業
授業概要 ● 主な対象
非日本語母語の上級(レベル5・6)と判定された学生

日本の文藝(落語・時代劇・俳句等)に触れる。また、翻訳を通して、自然な日本語を学ぶ。

Ⅰ落語:外部講師を予定。落語を理解するうえでの言葉を知り、実際の落語に触れる。
Ⅱ時代小説:『鬼平犯科帳』の短編(一部)を読み、その部分のテレビ放映を見て、日本の江戸期の風俗や習慣を学ぶ。
Ⅲ俳句:概要を理解した上で、実際に俳句をつくり、外部講師に添削、講評してもらう。
Ⅳ日本語の表現:中国語、韓国語、英語など(受講生の母国語を予定)から日本語に翻訳したり、ふたつの文学を比較することで、自然な日本語の表現を考える。
到達目標
<上級の総合目標>
(1)場面や状況に応じた多様な日本語表現に習熟し、文脈・目的に応じた適切な表現の選択ができるようになる。
(2)「速く」「多くの」日本語情報を処理したり発信したりする能力を身につける。
(3)日本語コミュニティでの社会や文化に習熟し、予期しない事態にも対応でき、必要に応じて日本語で人的ネットワークを拡大することができる。日本語コミュニティに自信を持って参加できるようになる。
(4)日本語コミュニケーションにおいて必要な知識を論理的に整理することができ、日本語を使用して論理的な思考、分析、批判などができるようになる。
(5)日本語コミュニケーションにおいて、自分の得意なところと苦手なところが自覚でき、自分で適切な学習目標を立てることができる。自分の周囲にある多様な学習リソース(学習資源)を活かして目的に応じた学習を進めることができる。 

<この授業の総合目標>
~落語・時代小説俳句~
 ・日本人なら誰もが知る文藝(落語、時代小説、俳句等)の知識が得られる。
 ・俳句を作ることで、日本人の表現の仕方に触れ、これまでの日本語学習とは異なる日本人の考え方を知 る。
 ・時代小説を読んだり、映像を見ることで、江戸期の生活など日本の歴史の一部を知る。
 ・日本の古典に触れることで、自国の文藝を調べ、詳細が説明できる。
 
~日本語の表現~
 ・母国語からの直訳ではなく、日本語らしい表現ができるようになる。
 ・ある場面を表現するときの言葉の使い方の効果に目をむけられるようになる。


授業計画 日程を含めた詳細は初回の授業で説明するが、内容は下記を予定している。

Ⅰ俳句に触れる   
 1週目(9月26日):オリエンテーション・日本の文藝にはどのようなものがあるか
 2週目(10月3日):俳句とは何か
 3週目(10月10日):俳句を作ろう(外部講師・・・予定)

Ⅱ落語・大喜利を楽しむ
 4週目(10月17日):落語とは何か
 5週目(10月24日):落語をきこう(外部講師・・・予定)
 6週目(10月31日):大喜利とは何か

Ⅲ日本語の表現を考える
 7週目(11月7日):日本語に翻訳①
 8週目(11月14日):日本語に翻訳②
 9週目(11月21日):日本語に翻訳③
10週目(11月28日):文学から考える日本語表現

Ⅳ時代劇を知る
11週目(12月5日):江戸期の生活
12週目(12月12日):『鬼平犯科帳』を読む①
13週目(12月19日):『鬼平犯科帳』を読む②
14週目(1月9日):『鬼平犯科帳』を読む③ 
15週目(1月16日):『鬼平犯科帳』を見る・小テスト

★外部講師の招聘を予定しているため、Ⅰ~Ⅳの学習週の順序等は入れ替わることがある。
 
授業時間外学習 落語・俳句: 
 事前配布のプリントを理解しておく。
 俳句を作る。
 これらについて自国の該当する文藝を説明できるように調べておく。

時代小説:
 『鬼平犯科帳』の短編(一部)を事前に読む。
 これらについて自国の該当する文藝を説明できるように調べておく。

日本語の表現:
 事前配布のプリントを日本語に翻訳、読んでくる。
テキスト 授業で用いるテキストは次のものを予定している。詳細は授業で説明するので、授業前に購入する必要はない。

三遊亭小遊三ほか 『落語をもっと楽しもう 寿限無』NHKエディケーショナル(DVD)
『笑点』 日本放送 (テレビ放送)
池波正太郎 『鬼平犯科帖』 文藝春秋
山崎豊子 『大地の子』 文藝春秋社
ユン・チアン 『ワイルドスワン』 講談社  
佐藤喜久雄(監修) 『表現技術Ⅰ』 創拓社
中村明 『語感トレーニングブック』 岩波新書
高田裕子ほか 『日中・中日翻訳トレーニングブック』大修館書店
ほか


参考書 必要に応じて、授業で紹介する。 
評価基準 出席・授業態度: 10%
小クイズ・提出物:90%

パーセンテージにあわせてそれぞれを点数化し、A〜Fをつける

A:この科目の目標を十二分に達成し、授業への参加態度も非常に優れている。
B:この科目の目標を達成し、授業への参加態度も優れている。
C:この科目で主要な目標は達成し、授業への参加態度もおおむね積極的である。しかし、この科目の全体的な目標の達成にはさらなる取り組みが求められる。
D:この科目の目標の達成は不十分で、参加の程度も不十分だが、合格最低の基準に到達している。今後、多くの努力が必要である。
F:不合格。この科目の目標が達成されていない


*全15回の授業のうち10回以上出席した場合にのみ単位認定の対象とする。
*30分以上の遅刻(ちこく)・早退(そうたい)は欠席(けっせき)1回、30分未満の遅刻・早退は3回で欠席1回とする。
*欠席(けっせき)については、教員への欠席届(教務課にある)、診断書の提出(ていしゅつ)が必要。
(ただし、「欠席届」を提出しても欠席の回数が減(へ)るわけではない)
URL
最終更新日 2012/08/19