開講年度 | 2012年度 |
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開講学期 | 2012年度 秋学期 |
授業コード | 27494 |
科目 | ラテン語IV |
教員氏名 | 吉田 育馬 |
授業種別 | 週間授業 |
授業概要 | ヨーロッパ古典の屈指の名作でもあり、今日のベルギー(羅Belgium)に関する世界初の記録でもあり、ユリウス・カエサルの『ガリア戦記』第5巻を読みます。対象は前年度迄にラテン語I, IIを終えた方、今年度のラテン語Iを終えた方、また独学でやられて、ラテン語の心得のある方ならどなたでも結構です。ユリウス・カエサルの『ガリア戦記』は非常に簡潔な名文で知られておりますが、単語が易しいうえに文法は紀元前1世紀のローマの貴族のラテン語、まさに古典ラテン語ですので、大いにラテン語の訓練になります。名詞第三曲用や接続法のことがしっかり学べます。授業方針は文法の時と変わりません。皆さんに文法事項を言ってもらいながら、美しい直訳をしていただきます。そのうえでプリントを配って、私が細かい文法的解説と歴史的解説をおこないます。当時の地図やそれに対応する現代の地図も配りながら、当時の地名が現代のどの地名にあたるかや部族名が現代のどの地名に残っているのかを確認した上で、古代ケルト語やゲルマン祖語でどういう風に分析されるのかを示し、どのような意味だったのかも示します。プリントでは各言語の対応形をタブで揃えて、縦に並べますので、分かりやすいと思います。これは非常に面白い作業ですので、大変楽しみにしておいてください。 出来る限り出席してください。担当部分は責任を持ってやってください。止むを得ぬ場合は色々方法を考えましょう。 |
到達目標 | 文法と固有名詞の語源を解説したプリントを利用しながら、原文を読めるようにする。今学期は春学期よりも慣れてきます。 |
授業計画 | 9月21日(金)春学期に進んだ分の概観をやります。歴史的、地理的な解説も致します。時間が余れば、続きをやり、次回の分担を決めます。 9月25日(火)〜平成25年1月18日(金)以後分担制でやっていきます。春学期のペースからして1日10行くらいの感じでしょう。第三曲用の語幹交替や格の用法、数詞、接続法、ガリア語の固有名詞の語源解釈を含め、プリントを通じ文法的、歴史的説明を丁寧にやった上で丁寧にやったうえで、ラテン語の生の文に馴染んでいただければと思いますので、そんなにはきつくないです。 平成25年1月11日(金)学年末レポートの書き方について説明致します。 1月18日(金)学年末レポート提出日 |
授業時間外学習 | 担当部分の予習は必ずやってください。お渡しされたプリントを見ながら、1単語毎の文法事項も調べて、名詞や動詞は必ず原形に戻してください。和訳も春学期よりは上達するでしょう。 |
テキスト | R. C. Carrington編 Caesar De bello Gallico V Bristol Classical Press (1939) ISBN 0-86292-136-8、石垣憲一訳 カエサル『ガリア戦記』(平凡社ライブラリー)平凡社(2009)ISBN 978-4-582-76664-6 |
参考書 | 柴田三千雄/樺山紘一/福井憲彦編 世界歴史体系『フランス史』1山川出版社(1995)ISBN 4-634-46090-4、青柳正規/NHK「ローマ帝国」プロジェクト『NHKスペシャル ローマ帝国』I「誕生 ローマ世界の高まり」日本放送出版協会(2004)ISBN 4-14-080893-4 |
評価基準 | 平常点と学年末レポートの合計点で評価致します。平常点は80点満点、春学期末レポートが20点満点です。平常点はきっちり真面目に出席して、自分の担当分をきっちりやっていれば、80点と致します。 A:90〜100点 B:80〜89点 C:70〜79点 D:60〜69点 F:59点以下 |
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最終更新日 | 2012/03/18 |