開講年度 | 2011年度 |
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開講学期 | 2011年度 秋学期 |
授業コード | 28553 |
科目 | 心理学 (LA) |
教員氏名 | 佐々木 康成 |
授業種別 | 週間授業 |
授業概要 | 【佐々木担当】 人間の心理と行動の科学的な理解をめざす。日常の生活場面で見られる具体的な例をとりあげて説明し,受講者が心理学の諸テーマを自分の身近な問題として考ることができるようにする。またできるだけ視覚教材(ビデオなど)や心理テストを利用し,内容の理解を促す。 【乙部担当】 現代心理学の基本的な理論と考え方を概説し、具体的な人間理解とその基礎的技法について教科書を中心に解説講義を行う。さらにプリント教材、視覚教材(OHP、OHC、映像システム)、心理学実験(感覚・知覚・認知・学習・記憶)、各種チェックリストを用いて、体験として実感できる「心理学」の習得を促す。最終的には「こころ」に対する客観的な視点と科学的なアプローチの適用について理解し、問題意識の深化と探究意欲の向上を目指す。 |
授業計画 | 【佐々木担当】 1.心理学とは? 心理学の領域と方法 2.発 達 I 発達のとらえ方、発達をめぐる諸問題 3.発 達 II 発達段階区分と各段階の特徴 4.パーソナリティ I パーソナリティとは? 類型論 5.パーソナリティ II 特性論、その他のパーソナリティ理論 6.知 能 I 知能の本質,構成要素,知能の区分と分布 7.知 能 II 問題解決 8.社会心理と行動 I 社会的認知と態度 9.社会心理と行動 I 集団行動 10.社会心理と行動III 社会行動 11.健康と心 健康とストレス 12.脳と心 I 心理生理学の方法,中枢神経系と末梢神経系 13.脳と心 II 脳の機能地図,脳の高次機能,睡眠 14.心と体 I 運動と脳 15.心と体 II 情動と脳 【乙部担当】 1.心理学の歴史となりたち…ヴント、精神分析、行動主義心理学、人間性心理学 2.心理学の方法と考え方…実験、観察、調査、検査、面接、法則定立と個性記述、因果関係と相関関係、本質と普遍 3.感覚…感覚の性質、五感(視覚、触覚、聴覚、味覚、嗅覚) 4.知覚…知覚の特性(錯視、恒常性、図と地、体制化、空間知覚、運動知覚) 5.人間心理に潜む様々な効果…サブリミナル効果、暗示効果、プラセボ効果、ハロー効果、アナウンス効果 6.認知Ⅰ…認知過程、社会的認知、コインの大きさ判断、単語の認知 7.認知Ⅱ…選択的情報処理、目撃者の証言、ラインナップ効果、先入観、偏見 8.認知Ⅲ…言語(4つの表象機能)、思考(集中・拡散)、記憶(短期・長期) 9.学習Ⅰ…技能学習、知覚-運動学習、古典的条件づけ、オペラント条件づけ 10.学習Ⅱ…強化スケジュールと人間行動、般化と弁別 11.学習III…洞察学習、社会的学習、観察学習、模倣学習 12.動機づけⅠ…動機(動因、欲求、要求)、欲求階層説、生物的動機、社会的動機 13.動機づけⅡ…コンフリクト、フラストレーション、自己効力感、学習性無力感 14.情動Ⅰ…情動の分類・特質・機能、表情分析、からだことば、心身症の実際と解釈 15.情動Ⅱ…情動研究の理論と実際、ノンバーバル・コミュニケーション、「まなざし」と「しぐさ」の心理学 |
テキスト | 本明寛監修、久保田圭伍・野口京子編『最新・心理学序説』金子書房 。 授業中に各テーマごとに必要な文献を紹介する。 |
参考書 | 【佐々木担当】 1.鹿取廣人・杉本敏夫編『心理学』東京大学出版会 2.藤澤清・柿木昇治・山崎勝男編『新 生理心理学』北大路書房 【乙部担当】 1.木村裕代表・乙部和昭共著『はじめてまなぶ心理学第二版』アートアンドブレーン 2.澤田七郎・寺澤美彦編・乙部和昭共著『ささえあうこころの臨床心理』大学図書出版 3.加藤紀子編・乙部和昭共著『生涯発達へのアプローチ』宣協社 |
評価基準 | 【佐々木担当】 (1)小レポート(普段の理解の程度を確認するためのもの) (2)出席(全体の2/3以上出席していない場合、期末試験を受験できない) (3)期末試験(筆記)(70%) (1)と(2)と(3)による総合評価。 【乙部担当】 1.筆記試験(70%)出席回数の評価基準を満たしたうえで期末試験を受験し採点結果が全体の60%以上であること。 2.授業時の学習態度とレポートの作成・提出(10%) 3.出席状況(20%)全授業回数のうち三分の二以上に出席すること(遅刻、早退を除く)。 1〜3によって総合的に評価する。 |
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備考 | 佐々木:授業の順序や内容は,講義の状況にあわせて変更することがある。 乙部:上記の授業計画は講義の進行状況に合わせて予定項目の順番・内容を変更することがある。秋学期の授業スケジュールに応じたシラバスは授業開始時に説明する。 |
最終更新日 | 2011/08/05 |