シラバス詳細情報

開講年度 2011年度
開講学期 2011年度 秋学期
授業コード 28497
科目 オーラルコミュニケーション(話す)
教員氏名 藤木 美奈子
授業種別 週間授業
授業概要  私たちがこの世に生を受けて最初に覚えるのは、音声による話しことばです。人類の歴史の中で、話しことばは書きことばより遥かに長い歴史を有しています。
 一般に、音声言語は文字言語と比べて、自然に獲得していくものとして捉えられがちですが、日常の言語生活の中で、音声言語(話しことば)は重要な位置を占めています。音声言語の知識と能力を身につけることは、社会生活を営む上で大切なことです。
 この授業では、日本語の音声言語によるコミュニケーションの基本について、話すことに焦点を当てて勉強していきます。声を出して自分を表現していく上で注意しなければならないことを、音声面と内容面の双方から考えていきます。
 はじめに、日本語の話しことばの特徴を理解し、呼吸、発声、発音といった適切な音声表現の方法を学びます。次に、聞き手に分かりやすく伝えるにはどうすればいいか、パブリック・スピーキングの心得について考えます。また、音声表現力を総合的に高めるため、話す力に加えて読む力も養っていきます。群読を通して皆で声を出す楽しさを体験し、朗読やアナウンスの技術も学んでいきます。
 講義と演習を通して、自己表現力を磨きながら、声とことばの豊かな使い手になることを目指します。

授業計画 ≪授業内容≫

1. 話しことばの特徴
   言語生活の中の話しことば
   話しことばと書きことば
2. 日本語の音声
   声を出すしくみ
   呼吸、姿勢、声
   発声、発音、滑舌
3. 話す力
   何をどう伝えるか
   話の組み立ての基本形
   簡潔に、論理的に、分かりやすく話す
4. 読む力
   音読、群読
   イントネーション、ポーズ
   アナウンス、朗読の技術

≪授業日程(予定)≫

第1週(9/22)  オリエンテーション
第2週(9/29)  口頭発表1:自己紹介
第3週(10/6)  話しことばの特徴
第4週(10/13)  発声・発音(1)
第5週(10/20)  発声・発音(2) 
第6週(11/3)  話す力(1)
第7週(11/10)   話す力(2)
第8週(11/17)   群読制作(1)
第9週(11/24)  群読制作(2)
第10週(12/1)  口頭発表2:群読発表会
第11週(12/8)  読む力(1)
第12週(12/15)  読む力(2)
第13週(12/22)  口頭発表3:アナウンスコンテスト(1)
第14週(1/12)  口頭発表3:アナウンスコンテスト(2)
第15週(1/19)  まとめ

【注意事項】
※ 履修希望者は初回の授業に必ず出席し、授業の特徴や履修上の注意をよく理解した上で受講すること。特別な事情で初回授業に出席できなかった場合、当日中に担当教員宛メール連絡すること。
※ 授業は、講義と実技によって進められる。話しことばの実践の場として、グループに分かれてディスカッション、演習、発表を行う。これとは別に、個人による課題発表も行う。
※ 口頭発表3回及びレポート2回の、合計5つの課題を全て完了することを単位取得の条件とする。口頭発表の内訳は、1.自己紹介、2.グループによる群読、3.アナウンスコンテスト(朗読部門、アナウンス部門、スピーチ部門のいずれかに参加)。レポートは、指定された課題図書を読んだ上で作成するものを含む。以上の5つの課題の中で、いずれかでも欠けた場合、不合格となる。
※ 毎授業の冒頭、発声練習を行うので、遅刻しないこと。
※ 再履修を希望する学生は、事前に担当教員に連絡を取ること。
※ 上記の予定は授業の進捗状況により、変更になることがある。

テキスト 適宜資料を配布。
参考書 荒木晶子、穐田照子他著『自己表現の技法』実教出版 2004年
評価基準 成績は、出席点(出席および授業態度)50点と課題点50点による総合評価とする。

課題点の内訳は以下の通り。
・口頭発表(3回):35% 
・授業内コメントペーパー(毎回):35% 
・レポート(2回):30% 

 A:90点以上
 B:80点以上90点未満
 C:70点以上80点未満
 D:60点以上70点未満
 F:60点未満

※ 全授業回数の1/3を超えて欠席した場合、単位の取得は出来ない。
URL
備考 ・欠席する場合には、必ず事前に担当教員にメールで連絡すること。それが出来ない場合には、欠席理由を授業から2日以内に報告すること。
・NHK日本語センター『アナウンストレーニング』や、劇団の群読CDなど、オーディオ教材を積極的に活用し、専門家の話し方や指導法も参考にする。
最終更新日 2011/08/22