開講年度 | 2011年度 |
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開講学期 | 2011年度 秋学期 |
授業コード | 27494 |
科目 | ラテン語IV |
教員氏名 | 吉田 育馬 |
授業種別 | 週間授業 |
授業概要 | ヨーロッパ古典屈指の名作でもあり、今日に残る、イギリスに関する事実上世界初の記録でもある、ユリウス・カエサルの『ガリア戦記』第5巻14節から読みます。対象は今年度迄にラテン語I, IIを終えた方、また独学でやられてラテン語の心得のある方ならどなたでも結構です。ユリウス・カエサルの『ガリア戦記』は非常に簡潔な名文で知られておりますが、単語が易しいうえに文法は紀元前1世紀のローマの貴族のラテン語、正に古典ラテン語ですので、大いにラテン語の訓練になります。名詞第三曲用や不規則完了、不規則完了分詞、格の特殊な用法、接続法のことがしっかり学べます。授業方針は春学期の時と全く変わりません。皆さんに文法機能を言ってもらいながら、直訳をしていただきます。事前に、不規則完了、不規則完了分詞、格の特殊な用法、数詞、ブリタンニア語の語源解釈等を思い切り盛り込んだ註釈プリントをお配り致しますので、これでしっかり予習してください。当時の地名や部族名が現代のどの地名に受け継がれているのかを確認したうえで、古代ケルト語、特にブリタンニア語でどういう風に分析されるのかを示し、ラテン語や希臘語や英語やドイツ語や、ブリタンニア語の末裔のウェールズ語とどういう風に対応し、それら全ての共通先祖言語である印欧祖語ではどういう形であったのかも推定致します。これは非常に面白い作業ですので、大いに期待してください。 |
授業計画 | 9月23日(金)第14節よりスタート。14節の註釈プリントをお配り致します。分担は節が終わる毎に決めます。 9月27日(火)〜平成24年1月20日(金)以上の方針で1節を3回くらいのペースでやっていきます。 平成24年1月10日(火)レポートの書き方について説明致します。 1月20日(金)レポート提出期限。 |
テキスト | R.C.Carrington編Caesar De bello Gallico V Bristol Classical Press (1939) ISBN 0-86292-136-8, 石垣憲一訳 カエサル『ガリア戦記』(平凡社ライブラリー)平凡社(2009)ISBN 978-4-582-76664-6 |
参考書 | ピーター・サルウェイ著 訳・解説 南川高志『古代のイギリス』岩波書店(2005)ISBN 4-00-026885-6、田辺雅文・小嶋三樹・邸景一『ウェールズ〜イギリスの中の異国を歩く〜』日経BP企画(2005)ISBN 4-86130-104-1、國原吉之助訳 タキトゥス『ゲルマニア アグリコラ』(ちくま学芸文庫)筑摩書房(1996)ISBN 4-480-08278-6 |
評価基準 | おもに平常点で評価致しますが1年間の授業の具体的な感想やブリタンニアやブリタンニア語についてのレポートも提出してください。平常点が80点満点、レポートが20点満点です。きっちり真面目に出席して、自分の担当分をきっちりやっていれば、平常点は80点満点と致します。 A 90〜100点 B 80〜89点 C 70〜79点 D 60〜69点 F 59点以下 但し、Aは受講者の10%、AB合わせて受講者の30%ということになっていますが、受講者数により臨機応変に対応致します。この限りではありません。 |
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備考 | 1 外国語科目は全て抽選科目です。抽選科目はまずe-Campusで登録をおこない、当選した場合自動的に履修登録され、削除や変更は出来ません。 2 落選した場合はDrop & Add期間中に必要に応じて手続きをすること。 |
最終更新日 | 2011/08/04 |