開講年度 | 2011年度 |
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開講学期 | 2011年度 秋学期 |
授業コード | 26117 |
科目 | アメリカ文化(メディアと民族) |
教員氏名 | 丸山 雄生 |
授業種別 | 週間授業 |
授業概要 | この授業の目的は、アメリカ文化において民族をはじめとする様々な社会集団がいかに表象され、私たちがその表象をどのように受容してきたかを深く探ることです。とくに重点を置くのは、集団のイメージが作られてきた歴史的な過程です。民族、人種、ジェンダー、階級、国民国家、消費文化、ポピュラーカルチャーなどいろいろな視角からアメリカの歴史を検討することで、象徴やステレオタイプなど種々の表象がどのように作られ、変化してきたのかを学びます。 そのために、映画、テレビ、インターネットといった現代的なマスメディアだけでなく、絵入り新聞、雑誌、風刺画などの視覚表象、さらには博覧会や博物館などの公共展示も取り上げます。それらのメディアは決してメッセージを中立的に伝えたのではなく、複雑なイデオロギーを有していました。よって、映像、写真、テキストなどできる限り幅広い資料を用いて、文化的な意味の生成の様相を検討します。 |
授業計画 | 授業のスケジュールは参加者の興味関心に応じて適宜変更します。 第1、2回 (9/21) イントロダクション 第3、4回 (9/28) 先住民の表象1 西部開拓、インディアン戦争、フロンティアの消失 第5、6回 (10/5) 先住民の表象2 「高貴な野蛮人」 第7、8回 (10/12) 黒人の表象1 ミンストレル・ショー 第9、10回 (10/19) 黒人の表象2 人種と近代科学 第11、12回 (10/26) 黒人の表象3 公民権運動とその後の黒人史(1) 第13、14回 (11/2) 黒人の表象4 公民権運動とその後の黒人史(2) 第15、16回 (11/9) 移民の表象1 旧移民、アイルランド系移民とホワイトネス 第17、18回 (11/16) 移民の表象2 新移民と労働運動 第19、20回 (11/30) 移民の表象3 日系、アジア系移民 第21、22回 (12/7) 移民の表象4 現代の移民と多文化主義 第23、24回 (12/14) 外国の表象1 アメリカの帝国主義(1) 第25、26回 (12/21) 外国の表象2 アメリカの帝国主義(2) 第27、28回 (1/11) 外国の表象3 博覧会と人間の展示 第29、30回 (1/18) 外国の表象4 博物館と自然の展示 |
テキスト | なし |
参考書 | エドワード・サイード, 今沢紀子訳『オリエンタリズム 上・下』平凡社ライブラリー, 1993. 大和田俊之『アメリカ音楽史 ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで』講談社選書メチエ, 2011. そのほか、授業時に指示する。 |
評価基準 | 授業への積極的な参加 20% 小レポート1 20% 小レポート2 20% レポート(もしくは期末試験) 40% 以上を総合して評価する。 A: とくに優秀な成績 B: 優れた成績 C: 授業内容を一通り理解した成績 D: 合格と認められる最低限の成績 F: 不合格(剽窃、3分の1以上欠席など) 注意:この授業では剽窃は一切認めません。インターネットからのコピー・ペーストなどの不正行為に対しては厳しく対処します。レポートの書き方、適切な引用の方法などは授業内で説明します。 |
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備考 | |
最終更新日 | 2011/08/05 |