シラバス詳細情報

開講年度 2011年度
開講学期 2011年度 秋学期
授業コード 23408
科目 ことばとジェンダー
教員氏名 穐田 照子
授業種別 週間授業
授業概要 「ことばとジェンダー」の関係について考えるということは、言語を性という視点から考えることである。例えば、めそめそしている息子に「男は泣かないの!」と母親がたしなめたり、「女の話は論理的でない」などと男性がきめつけたりすることは、私たちのジェンダーに関するものの見方や考え方が、ことば使いに強く反映していることを示している。
また、言葉にはその社会の人々のありようを規定しまう力もある。ことばの使い方によって、人が規定され、拘束され、一定の型にはめ込まれてしまう。その典型的なものが差別語である。世の中にはさまざまな差別語があるが、この授業では特にジェンダーに関する差別語やディスコースに焦点を当て、その実態を捉え、言語のあり方に関する考察を重ねていくと同時に、言葉を通しての社会変革が可能かどうかも探っていく。
授業計画  この授業は、3・4年生向けの科目である。教科書や論文資料を読み、それぞれのテーマについてのグループ・プレゼンテーションを行い、その後クラス全体で討論を行う。最後に、教師が学びのまとめとディスカッションのフィードバックを行う。以上のプロセスに加えて、幾つかのテーマの中から特に印象の深かったものを選び、個別、或いはグループ別にリサーチをし、その結果についてのプレゼンテーションを行う。

 授業での演習や課題は、グループごとにやる事が多いので、欠席はしない事。やむをえず欠席する場合には、必ず教官、及び、同じグループのメンバーに連絡し、その後の作業に支障をきたさないよう、事前に段取りなどを打ち合わせること。

9月23日 履修者オリエンテーション、 基本演習
9月27日 女性と日本国憲法: ベアテ・シロタ
9月30日 性別とジェンダー
10月4日・7日 日本におけるジェンダー的価値観
10月11日・14日 日本語の男性を表す語句と表現
10月18日・21日 終助詞に見られるジェンダー差異 
10月25日・11月1日 ジェンダーとポライトネス
11月4日・8日  談話ストラテジーとしてのジェンダー表示形式
11月11日 ゲスト・スピーカー
11月15日・18日 日本語のジェンダー表現における「わたし」
11月22日・25日 テレビドラマと実社会におけるジェンダー・フィルター
11月29日・12月2日 日本語教材とジェンダー
12月6日・9日 言語イデオロギーとしての「女ことば」: 明治期
12月13日・16日 源氏物語とジェンダー
12月20日・23日 レイコフとスペンダーの残したもの
1月10日 まとめ
1月13日 期末課題発表
1月17日 期末課題発表
1月20日 期末課題発表

* ゲスト・スピーカーの予定により、スケジュールの変更の可能性有。
テキスト 佐々木瑞恵監 『日本語とジェンダー』 2006 ひつじ書房
参考書 阪急コミュニケーションズ編集部編 『日本にうまれて:女性が考える日本国憲法』 阪急コミュニケーションズ、2004 
中村桃子 『ことばとジェンダー』 勁草書房、2002
遠藤織枝編 『女とことば−女は代わったか 日本語は変わったか』 明石書店、2001
宇佐美まゆみ編著 『言葉は社会を変えられる』 明石書店、1997
寿岳章子 『日本語と女』岩波書店、1989
Smith, Philip M., “Language, the Sexes and Society,” Oxford and New York: Basil Blackwell, 1985 (翻訳 井上和子他訳 『言語・性・社会』 大修館、1987)
評価基準 【評価の配分】
プレゼンテーション、およびプレゼンテーションに関するレポート:2回 40%              
試験:                                        40%
ディスカッションを含めた授業への積極的な貢献度:            20%

【総合評価】
A: 90%点以上(特に優秀な成績)   
B: 80点以上(優れた成績)  
C: 70点以上(一応要求を満たす成績)  
D: 60点以上(合格と認められる最低の成績)
F: 59点以下(不合格:なお、桜美林大学の規則により、全授業日数の1/3以上欠席した者は試験を受けられない。)
URL
備考 ・オフィス・アワー: 火(14:30-16:00)、 水(12:50-14:20)
・課題は決められた書式で書き、締め切りを厳守すること。
・常に真剣に話を聴き、積極的に自分の意見を述べる努力をしてください。
最終更新日 2011/08/06