TOPICS
2025.12.20(土)
【大会MVP・高橋 希良】ー 第2回世田谷陸上競技会 ー
12月20日(土)に行われた、第2回世田谷陸上協議会にて、
自己ベスト更新を果たした高橋 希良 選手①と山路監督よりコメントをいただきましたので紹介させていただきます!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
《更新タイム 》- 5000m -
15'11"50
↓↓↓↓ ( 約16秒更新 )
14'55"13
《高橋 希良 選手コメント 》
応援ありがとうございました。
自分はこの大会までの一年とても苦しい日々を送っていました。
思うように練習できない夏合宿、練習できてもタイムが出ない秋シーズンなど。しかしそこで腐らず耐え続けたおかげで約1年ぶりの自己ベストを出すことができました。来年の箱根駅伝予選会のメンバーに選ばれ自分がチームに貢献するという気持ちを持って強くなります。
今後も桜美林大学の応援よろしくお願いします。
1年 高橋 希良
《監督・山路 和紀 コメント》
「2つ壁を超えた先のスタートライン」
2025年12月20日(土)に「第2回世田谷陸上競技会」が開催され、桜美林大学からは18名の選手が出場
しました。
その中で、今大会での桜美林大学内、MVP選手(最優秀選手)は、「高橋 希良(たかはし きら)」選
手を選出させて頂きます。
その理由は、「記録の壁」と「自分自身の壁」を破ったからです。
陸上競技長距離種目は、チーム競技や球技種目などと違い、わかりやすく競技力が「記録」のみで評価さ
れてしまいます。分かりやすく良い反面、明確に選手間の優劣が記録で出てしまう厳しさもあります。
その中で、長距離選手の一つの記録の壁が、1000m3分ペースを切って走れる称号である「5000m14分
台」。大学で箱根駅伝を目指す上で、高校生や大学生が、まず第一関門で目指す壁が、この「5000m14分
台」。この壁を、高橋選手は、今大会で破ることができました。
では、「なぜ破ることができたのか。」
この点については、「走る練習ができていたから」という単純な答えでは、少し説明しきれないエピソード
があります。
高橋選手は、真面目で、責任感もあり、成長意欲や陸上への熱意は人一倍ある選手です。
だから、日頃の練習は、人一倍真面目に一生懸命行うし、与えられたメニューだけでなく、自分が強くなるためのプラスアルファの練習も当たり前にできる選手。
なら「5000m14分台なんて余裕じゃん!」と誰もが思うし、私も指導者として、高橋選手の日頃の態度と努力量を見ていたら、14分台なんて余裕と思っていました。
ただ、なかなか、“出ない!”。むしろ、夏前のレースでは、16分台を連発し、夏が明けた後も、15分台後半や膝の故障など、14分台の壁が、予想以上に高橋選手に大きく立ちはだかりました。
その苦しい中で、見えてきたのは、高橋選手のレース本番に結果を出すための「心と身体の準備する姿勢」=「本番力」に課題があるということです。
高橋選手は、人一倍ある真面目さや責任感から、普段の練習は、強気で前向きに行えるのに対し、本番前になると、その真面目さと責任感から、「結果を出さなければ」、「失敗したらどうしよう」そんな感情が、意識的にも、無意識的にも出てしまい、本番1週間前や3日前くらいになると、急に今まで余裕で出来ていた練習ができなくなってしまったり、きつく感じてしまって弱気になり調子を落としてしまう。
そして、その「できない」、「きつい」ということから、本番前に不必要な練習や、普段しないような調整をしてしまい、試合に普段通りの心と身体の状態で出場できず、自分の持っている力を発揮できずに自滅してしまう。
上記のようなことを繰り返していました。
この高橋選手の中にある心理的な“壁”を破るために、2つのことに取り組みました。
一つは、本番を想定した練習を行い、良いイメージを植え付けること。
具体的には、練習段階から「5000m」の距離をビルドアップして走る練習を何度も行い、試合をイメージさせて、試合でも後半に上げていける良いイメージを、何度も身体と脳に染みつけたこと。
それと、もう一つは、高橋選手と練習後に繰り返し何度も話しました。
その内容は、
・「日頃の練習成果を試合で出せれば、14分台は余裕で出せること」
・「本番前に真面目さと責任感から、失敗を恐れてしまい、自分で自分に余計な心の負担をかけて、自分を崩してしまってきたことを自覚すること」
・「その上で、良い意味で、まだ1年生であり、失敗しようが、タイムが出なかろうが、責任など1ミリも感じなくて良いし、また次とチャレンジを続けれていれば、必ず記録は出るから、変なプレッシャーなく、良い意味で気軽に思い切って走ること」
上記のような内容を、毎回の細かい言葉は変えつつも、いつも練習の際に高橋選手と話し、「走る練習」だけでなく、本番前に崩れない「心を鍛えるトレーニング」を会話を通して行ってきました。
その結果、今大会では、「14分55秒13」の“14分台という「記録の壁」と、本番で自分の力を出し切れないという「自分自身の壁」を破ってくれました。
もちろん上記に書いた以外にも、本人は、結果を出すために、私が見えない部分でも、数えきれないほどの努力をしてきたと思います。そのため、上記は指導者として、私が見えている部分のみのエピソード書かせて頂きました。
最後に、高橋選手のこれからについて。
背が高く、まだまだ自分の身体を操りきれていません。
ただ、それは、今以上強くなれる“大きな伸びしろ”があるということ。
まずは、「14分台の壁」を破ることが大切でしたが、箱根駅伝や大学陸上で上を目指すならば、これは、まだまだ「スタートライン」に立っただけ。
そのため、この自己記録更新を機会に、留まることなく、自身の伸びしろを一気に成長させ、チームを引っ張れる、他校と戦える選手にまで、大きく成長してほしいと思っています!
今後も、「高橋 希良選手」の大活躍を、多くの方に期待し、見守っていただけたら嬉しいです。
引き続き、熱いご支援とご声援を宜しくお願い申し上げます。