日経独自調査 企業人事担当者から見た大学イメージ調査(価値ある大学2022年版より)

全国の私大で総合ランキング3位(全体20位)

日本経済新聞社と就職・転職支援の日経HRは大学イメージ調査を実施した。上場企業と一部の有力未上場企業の人事担当者に、採用した学生から見た大学のイメージなどを聞いた。

桜美林大学は総合ランキングで全国の私大で3位(全体20位) に入るなど多数の項目で上位にランクイン。人事担当者から高い評価を得た理由に迫る。

桜美林大学が選ばれる“理由”

【対人力】の評価

1年次から
取り組む
他者との協働学修

桜美林学園の創立者・清水安三は『学而事人~学びて人に事つかえる』を学園のモットーとして掲げました。この「学んだことを人や社会のために役立てる」という考え方はまさに「対人力の評価」につながるものです。この考え方を実践に移すのがサービスラーニング科目です。ホームレス支援や子ども食堂の運営、マレーシアやカンボジアでの子どもたちとの交流など、そのフィールドは大学近隣地域を始め、被災地や海外にも広がっています。学生は、授業で学んだ知識を活かした社会貢献活動を通じて、対人力を養います。

1~2年次にかけて履修する基礎教育科目では、専門的な学びを高めるためのカリキュラムを組んでおり、大学の学びで必要な基礎的なスキルに加えて学びに向き合う積極的姿勢や幅広い視野も身につけます。例えばリベラルアーツ学群では「アカデミックライティング」「アカデミックプレゼンテーション」「数的思考と論理」といった科目を設置し、他者との協働を通して主体性を高め論理的思考力を育成します。

【日本人学生のグローバル教育に
取り組んでいる大学】の評価

豊富な
留学プログラムと
多彩な学内での
国際交流機会

2021年3月1日現在、35カ国・地域、200以上の機関と提携しており、毎年、年間約800人の学生を海外に派遣しています。これを支えるのは多彩な留学プログラムです。

桜美林大学では、すべての留学プログラムで、渡航前の事前学習を行っており、留学先での学びが最大化されるように工夫しています。初めて海外に行く学生も多いため、海外留学に必要な知識を養うことや、各プログラムの目標を現地で達成できるよう準備することが目的です。帰国後には、事後学習等で留学体験を振り返り、留学した意義を再認識。将来のキャリア形成につなげます。

2020年度は、コロナ禍により各種オンラインプログラムを強化し、SNSなどによるオンラインコミュニティに1,550人の登録、オンラインイベント(115イベント)に延べ1,946人の参加、オンライン留学プログラム(15プログラム)に199人の申請がありました。

今後も、オンサイト/オンラインのそれぞれの強みを活かした取組を推進していきます。

桜美林大学の海外拠点、提携機関、留学先一覧

【授業の質の向上に熱心に
取り組んでいる】の評価

6つの学群による
多様で
学修者本位の学び

リベラルアーツ学群と、特定の専門分野で活躍できる人材を養成するプロフェッショナルアーツの6つの学群で、独自性の高い教育研究を展開しています。「リベラルアーツ学群」は社会で活躍するために必要な多角的な視点と、幅広く高度な専門知識による課題発見・解決能力を身につけます。「プロフェッショナルアーツ」は5つの学群で構成。国際社会で欠かせない語学を学び、1学期間(約15週間)の留学が必須となる「グローバル・コミュニケーション学群」。ビジネスの実務を模擬体験できる授業などを通じて、急速に多様化・進化する社会に対応する力を養う「ビジネスマネジメント学群」。メンタルサポートを含めた健康と福祉に関する専門家を育成する「健康福祉学群」。演劇、ダンス、音楽、ビジュアル・アーツを専攻できる「芸術文化学群」。それぞれ自分の夢や目標につながる知識や技能を修得していきます。

2020年4月に新設した航空・マネジメント学群は、航空業界の需要に応えるため、航空管制、整備管理、空港マネジメント、パイロットという領域で航空のスペシャリストを育成します。2019年4月にはビジネスマネジメント学群の拠点として新宿キャンパスを開設。2020年4月には芸術文化学群の拠点として「東京ひなたやまキャンパス」を開設しました。キャンパスを拠点化し、個々の学群による特色ある独自性の高い教育研究を展開しています。

キャンパス写真

左上から時計回りに、町田キャンパス、新宿キャンパス、多摩アカデミーヒルズ(多摩キャンパス)、東京ひなたやまキャンパス

【企業人事】の評価

三位一体の
キャリア支援

学生のキャリアデザインを入学から卒業まで一貫して支援するため、キャリア開発センター(CADAC)を置いています。

学生が就業観を醸成できるように1年次から始まるキャリアデザインの授業、テーマ別や対象学年別で開催される多彩な就職イベントやセミナーなど、学生の思いに向き合い納得感の高い進路に出会えるようなサポートが特長です。

専門のキャリアアドバイザーによるサポートは3年次から導入。担当制を軸に学生一人ひとりの「将来、何がしたいのか」という思いを丁寧に引き出し、就職後のミスマッチを防ぐことにより、早期離職の抑制にもつなげています。「キャリアデザインの授業」「テーマ別や対象学年別で開催されるイベント支援」「キャリアアドバイザーによる個別支援」の三位一体の取り組みが、企業人事担当者の評価につながったといえるでしょう。

授業例/キャリア支援プログラム例
日経キャリアマガジン編集長より

企業から「リベラルアーツ学群という個性を伸ばす学習環境」を評価する声があり、その結果が総合ランキングの「行動力」(側面別10位)と「対人力」(同4位)の高い順位に表れているのではないでしょうか。