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スタンフォード大学・桜美林大学協定記念レクチャーシリーズ第13回 1/12(木)

2016/12/08(木)

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桜美林大学とスタンフォード大学との協定に基づく学術交流の一環として、レクチャーシリーズを開催しています。

この度、第13回レクチャー「Benjamin Smith Lymanと『連濁』− 法則の発見」を実施しますので、皆さまお誘い合わせの上、お越しください。

Benjamin Smith Lymanと「連濁」− 法則の発見
要旨:ライマン (Benjamin Smith Lyman [1835〜1920]) は、地質学と鉱山学の専門家であった。1873年に明治政府の申し出を受け、いわゆる「御雇外国人」として来日し、8年間も滞在した。1894年に出版された論文において「ライマンの法則」等を提案した結果、後年に言語学界で有名になった。
ライマンの法則は「連濁」に関する制限である。連濁とは日本語で一番よく知られている音韻交替で、例として‘猿’という意味の要素が「日本猿」ではざると発音されることが挙げられる。‘猿’は、「猿」(さる)や「猿真似」(さるまね)のように、語頭では清音のさで始まるさると発音される。しかし、「日本猿」(にほんざる)のように、後部要素となる場合は濁音のざで始まるざるとなる。
ライマンの法則とは、ある要素の中にすでに濁音があれば、その要素は連濁しないという制限である。例えば、「青鮫」の場合は、あおとさめが複合し、あおざめになるが、「青鷺」の場合は、後部要素のさぎはざぎにはならない。このさぎという要素に含まれている濁音のぎが連濁を防ぐということである。
しかし、ライマンは言語学者ではなかったので、実はこの法則を自分で発見したかどうかは疑問である。本発表の主な目的は、この謎の解明である。

ティモシー・J・バンス
国立国語研究所教授
1977年アメリカ・カナダ大学連合日本研究センターを卒業後、79年シカゴ大学言語学科で博士号を取得。専門分野は音声学、音韻論、文字研究。フロリダ大学助教授、ハワイ大学准教授、コネチカット・カレッジ教授、アリゾナ大学教授などを経て、2010年より国立国語研究教授。著書に An Introduction to Japanese Phonology (State University of New York Press, 1987)、 The Sounds of Japanese (Cambridge University Press, 2008) など。2000年~09年には全米日本語教育学会の機関誌 Japanese Language and Literature 編集長を務めた。

日時2017年1月12日(木)16:10~17:40
場所 町田キャンパス 崇貞館6H 
申込み不要
その他使用言語:英語(質疑応答は日本語も可)

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