シラバス詳細情報

開講年度 2014年度
開講学期 2014年度 秋学期
授業コード 28415
科目 集団コミュニケーション (e)
教員氏名 森山 亜希子
授業種別 週間授業
授業方法 講義
授業概要 人はつねに集団と何らかの関わりを持ちながら生活している。特に近年のグローバル化、価値観や生活スタイルの多様化にともない、さまざまな違いを持った他者と集団の中で接し、コミュニケーションを取ることが日常である。本授業ではそうした背景をふまえて、集団とは何か、集団でのコミュニケーションとはどのようなものかを理解するとともに、自己に対する認識を深め、他者の多様性に向き合い、集団の中で自らを生かすためのコミュニケーション力を養うことを目的とする。その方法の一つとして、自らの感情や身体感覚などにも目を向けたエクササイズや振り返りを行う。授業では講義に加えて、グループでの話し合い、ゲーム、ロールプレイ、意見発表など、参加型の学習を可能な限り取り入れる。好奇心を持って自ら主体的に考え、積極的に授業へ参加することを期待する。
到達目標 1). 集団とは何か、集団におけるコミュニケーションとは何かを理解する。
2). 集団の中での討論、意思決定、ファシリテーション(恊働を促進すること)とは何か、どのように行うのかを理解し、実践を試みることができる。
3). 多様性とは何かを理解するとともに、集団の中で多様性に向き合うことの難しさと重要性を理解し、多様性を活かすための意識を持つことができる。
4). 集団における文化・社会的な影響を理解し、コンフリクト(意見の対立や葛藤)が発生した際の対応方法を理解する。
5). リーダーシップについて、いかにして集団を巻き込み、動かすことができるのかを理解する。また、だれもが自分自身のリーダーとして他者に影響を与えられることを認識し、日常のコミュニケーションに応用することができる。
授業計画 1. (9/19)      オリエンテーション(授業の進め方、自己紹介など)
2. (9/26)      集団とは
3. (10/3)     コミュニケーションとは
4. (10/10)    集団の中の自己: 「パーソナル・リーダーシップ」
5. (10/17)    討論と意思決定(1) ゲームを通じた体験
6. (10/24)    討論と意思決定(2) 理論と振り返り
7. (11/7)      意見を引き出すファシリテーション
8. (11/14)    集団の中の多様性
9. (11/21)    多様性を活かすには
10. (11/28) 文化や社会による影響
11. (12/5)    コンフリクトとは 
12. (12/12) コンフリクトへの対応と交渉
13. (12/19) 集団を動かすリーダーシップ
14. (1/9)      リーダーシップ事例研究 (映画、またはゲストスピーカー)
15. (1/16)    まとめ −“わたしのコミュニケーション”ビジョンを考える

 ※ 授業の進行度合いにより、若干の変更の可能性あり
授業時間外学習 1). 次回授業の予習として、指示されたテキストや配布プリントに目を通し、自分なりの理解を試みた上で、わからない点を質問としてまとめる
2). 指示に従って、グループ学習等に必要な課題を遂行する
3). 授業で学んだことを日常生活でも自ら実践し、適宜授業中にも発言できるよう、実践内容、感想、気づいたことなどをまとめる
テキスト 髙橋眞知子 『組織を動かすコミュニケーション力』 実教出版 2010
参考書 山口裕幸 『チームワークの心理学:よりよい集団づくりをめざして』 サイエンス社 2009
中野民夫 『ファシリテーション革命:参加型の場作りの技法』 岩波書店 2003
山口一男 『ダイバーシティ:生きる力を学ぶ物語』 東洋経済新報社 2008
B. Shaetti, S. Ramsey, G. Watanabe. (2008). "Personal Leadership: A Methodology of Two Principles and Six Practices". Seattle, WA: FlyingKite Publications.
評価基準 1. 出席を前提とした上で、下記項目に基づいた評価を行います
   ① 中間レポート(30点)
   ② 期末試験(30点)
   ③ 各授業でのコメントペーパー(20点)
   ④ 授業で課された提出物(20点)
   ⑤ 授業での質問・発言 ※ 加点方式 (最大10点)

2.出席のガイドライン
参加型の授業を行うため、全ての授業への出席を基本とします
 出席の評価例:
   A:0回~1回
   B:2回
   C:3回
   D:4回
   F:5回以上
 ・ 上記出席の評価は、最終評価を保証するものではありません
   ( 例えば、欠席2回の場合、最終評価が「A」になる可能性はゼロではありません。
      また必ずしも「B」が取れるわけではありません。)
 ・ 授業開始後の遅刻2回で欠席1回とみなします
 ・ 20分以上の遅刻は欠席扱いになります
 ・ 欠席・遅刻については理由を問いません 
      (日頃から体調管理・スケジュール管理を心がけましょう)

3. 最終評価 (上記1. 2. にもとづいて)
  A: 90 点以上
  B: 80 点以上
  C: 70 点以上
  D: 60 点以上
  F: 59 点以下

※ 欠席の場合にはできるだけ事前、あるいは事後(次回授業の前まで)にメールで連絡してください(状況把握のため)。欠席のカウントに変わりはありませんが、コミュニケーションが適切に取られた場合に限って、最終評価の際に考慮にします。
URL http://inner-diversity.net
最終更新日 2014/08/07