シラバス詳細情報

開講年度 2011年度
開講学期 2011年度 秋学期
授業コード 25319
科目 口語表現I (Q-c)
教員氏名 藤木 美奈子
授業種別 週間授業
授業概要  「口語表現Ⅰ」は、 (1) 人前で話すことへの苦手意識を克服し、自然体であがらずに、落ち着いて自己表現できる「口語表現能力」の開発を目ざすとともに、(2) 筋道を立て、聞き手にわかりやすく伝えるコミュニケーション能力を身に付けることを目的とした演習形式の授業である。
 コミュニケーション能力は、生まれつきのものではなく、訓練することでいくらでも上達していく能力である。長い人生を一生「人前で話すのが苦手」で終わらせることのないように、今の若いうちに話すことへの苦手意識を克服し、自己表現能力を身に付けよう。

授業計画 1.授業の進め方
 与えられたテーマについて3分程度のスピーチを行い(全5回)、クラスメートがそれを評価する。通常、クラスはA、Bの2組に分けられ、各組が交互に発表する。スピーチはICレコーダーに録音され、発表の様子はビデオカメラに録画される。授業の最後にビデオ映像を見て、発表時の自分の姿を点検する。授業後は、音声録音を聴き、課題のスピーチレポートを作成して提出する。ビデオを見ることと録音を聴くことで、今まで気付かなかった自分の話し方の癖に気付き、良いところは伸ばし、反省点はどうしたら改善できるのかを探る。
 口語表現の授業は、このようにスピーチの実施とレポート作成を交互に行ない、自分自身で工夫しながら学んでいくように構成されている。

2.授業予定
第1回(9/27) オリエンテーション
第2回(10/4) スピーチ1「ユニークな自己紹介」(A組、B組)
第3回(10/11) スピーチ2「とっておきの情報を紹介する」(A組)
第4回(10/18) スピーチ2「とっておきの情報を紹介する」(B組)
第5回(10/25) スピーチ3「忘れられない思い出・体験」(A組)
第6回(11/1) スピーチ3「忘れられない思い出・体験」(B組)
第7回(11/8) 講義&エクササイズ(論理的に意見を述べる)
第8回(11/15) スピーチ4「新聞記事についての自分の意見」(B組)
第9回(11/22) スピーチ4「新聞記事についての自分の意見」(A組)
第10回(11/29) 講義(将来のビジョン作り、面接の受け方)
第11回(12/6) スピーチ5「就職面接の会場で」(B組)
第12回(12/13) スピーチ5「就職面接の会場で」(B組、A組)
第13回(12/20) スピーチ5「就職面接の会場で」(A組)
第14回(1/10) スピーチ応用編
第15回(1/17) まとめ

3.授業に必要なもの
(1) USBメモリ 
(2) テキスト2冊(テキストの欄参照)

4.授業での約束事
 授業内でのスピーチ発表と、そのスピーチに関するスピーチレポートを翌週提出することで1回の課題が完了する。レポートが未提出の場合には、次のスピーチに進めない。また単位の取得には、原則として、スピーチ5回と、それに伴うスピーチレポート5回の提出が義務づけられている。
 この授業は学生中心の演習形式で行われる。具体的には、学生一人一人がスピーチを発表し、他の学生は、それぞれのスピーチに対するコメントを評価シートに書くことによって進められる。全員参加型の授業なので、自分が「スピーチ」することはもちろん、「クラスメートのスピーチを聴いてコメントを書く」ことも、大切な作業となる。
 授業に遅れてくると、授業の進行やクラスメートの発表の妨げになるだけでなく、他の人のスピーチを聴いてコメントを書くことができなくなるため、時間を厳守すること。授業に20分以上遅れた場合は、欠席扱いとなる。20分までの遅刻3回で欠席1回とみなす。
 この授業では、主役は学生であり、講師はあくまでも学生の口語表現能力を高める手助けをするファシリテーター(サポート役)である。授業での約束事を守って、クラス全員が楽しく自己表現能力を高められるよう、積極的に参加して欲しい。

5.欠席する場合
 何らかの理由で欠席する場合は、必ず担当講師に事前にメール等で連絡すること。また、やむを得ず連絡ができなかった場合は、欠席理由を授業から2日以内に報告すること。

6.レポート(授業内で配布する「レポートの書き方」参照)
 スピーチの後、毎回スピーチレポート(A4サイズ)を作成し提出する。「レポートの書き方」を参考に、1.「書き取り」、2.「自己分析」、3.「読書ノート」、4.「コメント」をまとめる。ワープロ(コンピューター)での作成が望ましいが、難しい場合は最初の数回は手書きも可。

7.レポート提出日と提出場所
 スピーチ実施後の記憶の新しいうち(1〜2日以内)に、上記1の「書き取り」を行っておくこと。その後、2〜4もそれぞれ決められた形式に従って書き、完成したレポートは翌週の授業までに提出する。締め切りを厳守すること。用紙サイズも含め、指定通りに書かれていないレポートは書き直しを求められるので、注意すること。
 やむを得ない理由で期日までにレポートが提出できない場合は、必ず担当講師に連絡を取り、指示を仰ぐ。また授業時間以外に提出する場合は、学而館1F階段手前のレポート提出キャビネットの担当講師のボックスに入れておく。

テキスト 1.荒木晶子、穐田照子他『口語表現ワークブック』実教出版(1,000円)
2.荒木晶子他『自己表現力の教室』情報センター出版局(1,300円)
参考書
評価基準  成績は、出席点(出席および参加意欲)50%と、実技点(スピーチ発表およびレポート提出)50%に分けられ、その総合評価によって決定する。詳細は下記の通り。
  A: 90点以上
  B: 80-89点
  C: 70-79点
  D: 60-69点
  F: 60点未満
 なお、授業回数の1/3を超えて欠席した場合は「F」評価となる。
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備考
最終更新日 2011/08/06