桜美林大学 国際協力専攻ホームページ



2008年春学期

 三年 山口諒人

<受け入れ先概要>
団体名: 環境エネルギー政策研究所 (ISEP:Institute for Sustainable Energy Policies)
代表者: 飯田哲也 2000年創立
運営体制: 理事:6名 監事:1名 顧問:17名 スタッフ:12名 計36名
活動概要:
環境エネルギー政策研究所は、持続可能なエネルギー政策の実現を目的とする、政府や行政界から独立したNPO法人である。地球温暖化対策や、エネルギー問題に取り組む環境活動家や、専門家によって設立され、主に自然エネルギーや、省エネルギーの推進の為の国政への政策提言、地方自治体へのアドバイス、そして国際会議や、シンポジウムの主催など、幅広い分野で活躍している。
また、欧米、アジアの各国とのネットワーキングを活用した、海外情報の紹介、人的交流など、日本の窓口としての役割も果たしている。以上の様な豊富な、経験、情報を基に、市民出資方式を活用した風力発電・太陽光発電事業などのエネルギーに関する社会事業を発案し、それぞれ事業を立ち上げ活動している。(Ex, 株式会社自然エネルギーコム、株式会社自然エネルギー市民ファンド等)
同研究所全体での思想としては、仮に、日本に「持続可能な環境省」が設立された際に、どういった、知識、情報、技術、体制が必要なのかを意識し活動している。(この思想のルーツは"Google"にある)

<事前に設定した学習目標>
@現在の、東京及び、日本の環境エネルギー政策の実情
A太陽光発電とはいかに導入し得る物であるのか
Bどのような情報収集を行っているのか

<インターンの業務内容>
@東京都、神奈川県、横浜市、川崎市におけるエネルギー政策の比較表の作成
AISEP勉強合宿への参加(8/8~9 熱海)
BISEP内ミーティングへの参加
C東京都の太陽光に関する会議への参加(東京都の太陽光エネルギー利用拡大キックオフ大会)
D電話応対及び、来客者の対応(インターホン対応や、お茶出し等)

<インターンにより習得した知識及び技術など>
私は今回のインターンを通して、日常的な大学生活では学ぶことができない知識を多く学ぶことが出来た。その中でも特に、社会勉強として学ぶ事が非常に多く、これらは、今後の大学生活において礎となっていくのだろうと思う。

まず初めに私が学びたかった事についてだが、今回私は、大きく分けて二点について学びたく、日本の環境政策についてアクションを起こしている団体としてはトップランナーである、環境エネルギー政策研究所へのインターンを希望した。
学びたかった事としての一点目は、日本の省エネ技術は世界トップクラスだと言われながらも、中々進まない環境政策の裏には、どういった事情があるのか。
そして二点目は、桜美林大学で、太陽光発電施設を設置しようとする際、どういったスタンスが必要であるのか。
今回私は大きく分けてはこの二点を重点的に学ぼうと決めた事であった。
先に結論から言うと、今回の二週間という短い期間では、この二点を完全に
カバーする事は出来ず、特に二点目の太陽光に関して大きく時間を割いて触れることが出来なかった。
しかし、一点目の、日本の政策に関しては、ある程度の成果を上げる事が出来たと感じでいる。
今回のインターンにおいて私は主に、自治体別環境政策の比較表の作成(3-@)に時間を費やした。具体的には、それぞれの自治体の条例に目を通し、自治体ごとにある制度、無い制度などをピックアップしていき、表にまとめ、政策の比較という作業を行った。
こうして自治体に焦点を当てて見てみて初めて見いだせる事は多く、いかに日本の政策が縦割り、官僚的な物であるかという事を垣間見たり、自治体ごとによってこれほどまでも政策に差があるのかと驚かされたりもした。
これらは、私自身今まで、全く持って知り得なかった情報であり、この作業はとても私にとって刺激的であり、やりがいを感じたと共に、なぜ日本の政策が進まないのかというのも感じる事ができた。

 無論、自治体別の政策比較などは、エネルギー政策を研究している同研究所でのインターン特有な研究テーマであると思う。故に学ぶことも多かった。しかし、それと同じくらいに今回のインターンにおいて学んだ事があった。
社会における一般常識的なものである。ISEPでのインターンの業務の中には、自分に与えられた課題(ex,3-@)の他に、社会経験として、ISEP宛てに掛ってくる電話の対応、事務所への来客者の対応(インターホン、お茶出し等)があった。
これらは通常の大学生活において学ぶ事は中々難しい事であると思う。私自身、今回のインターンにおいて、こうした社会勉強ができるとは思いもしなかった。

<今後の学習にかかる成果>
今後の学習にかかる成果としては、今回学ぶ事が出来た、社会常識、自治体別の政策の相違や、その相違を見出す為の手段そのもの等、学んだ事の殆どが今後の学習に生かす事が出来ると感じている。
また、今回満足のいく結果を得る事ができなかった、大学においての太陽光発電の設置について、最低限の知識を、おひさまエネルギーファンド株式会社 のスタッフの方から聞くことが出来た。それを今後生かして、いかに達成できるかを考査しようと思う。

<感想>
私は今回、環境エネルギー政策研究所でインターンをして以下の理由により、総合的に満足する事が出来た。
インターンを通して環境政策に対する様々な知識、社会的常識を学ぶ事が出来た。またそれらは、こうして綴っているインターン報告書では書き収まらない程の知見と、経験である。
また今回、私はインターン中様々な人と出会う事ができた。同研究所で研究をしている研究員の方々を始め、私と同じく同研究所に、インターン生として来ている学生とも出会い、話す事ができた。
皆それぞれが、同じ分野について研究しているわけではないが、最終的な目標として掲げる点においては皆が一致していた。
こうした他のインターン生との触れ合いは、私にとってとても刺激的なものであったし、同年齢の学年が、今、何を考えているのか、何故インターンに来ているのかといった事を聴く事は、自分自身を奮い立たせる材料となった。
そして何より、そうして多くの人、それも同じベクトルの方向を持つ人と、互いに協力し合う事の出来る環境を作る事は、目標を達成する上で最も大きな強みなのではないかと感じている。
以上の理由から、今回のインターンには満足した。しかし、これに驕ることなく、インターン実習中、私自身の至らなかった点、改善すべき点をしっかりと踏まえ、それらを今後の大学生活において生かし、貪欲に学び、過ごしていければと思う。

以下、参考までにインターンの活動記録
1日目:インターン概要説明
2日目:合宿の資料の文字起こし、東京都再生可能エネルギー戦略の読み込み
3日目:同上+気候変動対策方針の読み込み、電話応対の説明
4目目:東京都政策のまとめ作業、横浜市の政策、CO-CO30の読み込み
5日目:同上+東京都と横浜市の政策の比較
6日目:ISEP会議の参加、神奈川県の政策の読み込み
7日目:神奈川県、川崎市の政策の読み込み、比較
8日目:自治体別表の作成、相違点の抽出
9日目:自治体別相違表の作成
10日目:自治体政策比較表の仕上げ、東京都太陽エネルギー利用拡大キックオフ大会への参加