桜美林大学 国際協力専攻ホームページ



2008年度秋学期

 LA 2年 関澤春佳

−インターンを通じて学んだこと−

私は、「地球の友と歩む会/LIFE(特定非営利活動法人)」で2008年2月3日〜3月27日の2ヶ月間に渡りインターンをさせていただきました。
NGOでのインターンをしたいと思ったきっかけは、高校時代から国際協力やボランティアに興味があり、いつか国連で働きたいと思っていました。一昨年には、大学の国際協力研修で約1ヶ月間フィリピンへ行き、山小屋に寝泊まりをしながら植林活動をしてきました。それから大学で国際協力について学ぶにつれて、現場以外のスタッフの働きに目を向け始めました。これらの経験により国際協力を仕事として捉え、現場だけでなく支える側(内部)の立場を経験してみたいと考え、今回LIFEでインターンをすることを希望しました。
LIFEでの私の主な担当は、国内事業で「インドに絵本を贈ろうプロジェクト」のチラシやハンドブックの作成でした。両方ともイラストレーターを使用して取り組み、高校時代のパソコンスキルを生かし、実践できたことに大きな喜びを感じました。まずは、原稿に合わせてレイアウトを考え、広報担当者と相談をしたり、他部署の人たちのアドバイスを受けながら作成していきました。次に、原稿が出来上がると、印刷会社にアポを取り、原稿を持参して印刷するところまで責任を持って一人で取り組みました。ここでは、たとえインターン生とはいえ、LIFEの一員であることを忘れずに対応することが大切であり、組織として動いているのだ、という実感を得ました。さらに、社会人と学生の違いをとても強く感じた瞬間は、あいさつを交わすときやチラシの宣伝をするときなど、今までにない緊張感で、ちゃんとした言葉遣いはできるのかとドキドキしていました。
次に、絵本の翻訳作業をお手伝いしました。LIFEでは、ももたろう、さるかに合戦、花咲かじいさん、舌きりすずめ、かさじぞう、わらしべ長者の6冊の日本の絵本を集めることから翻訳の切り貼り作業、そして子ども達に絵本を届けるまで自分にできることでボランティアをしませんか?という呼びかけを行ってきました。私は、ももたろうと花咲かじいさんの英訳を日本語翻訳しました。日本昔話は、幼いころ読んでいたし、何度も聞いたりしていたので知っているはずなのに、意外とはっきり覚えているものでもなく、私の頭の中では曖昧な記憶で物語が入り混じっていました。改めてこの6冊を読み返したときは、幼い頃とは、また違った視点から見ることができたのではないかと思います。
また、絵本の翻訳の切り貼り作業を実際に取り組み、そして3月末に、「絵本プロジェクトの報告会・説明会」が行われ、実際にインドのカルナータカ州、タミルナンドゥ州で子どもたちに絵本を届けて来た人たちの報告会を行うとともに、LIFEでの活動紹介と絵本ボランティアに興味のある参加者向けの説明会が同時に開催されました。それまでの準備がとても大変でした。まず、イベントの告知をLIFEのHPに載せたり、NGO/NPO関係のHPに載せたりしました。それから、チラシの原稿が完成したら、印刷をし、発送までをやり遂げました。
私は、イベントリーダーを任せれ、報告会の企画運営をさせていただきました。これは、とても良い経験となりました。リーダーとは、常に周りに配慮できる人でなくてはなりません。自分の発表用のパワーポイントを作成して発表するだけの今までとは大きく異なり、イベントの運営を全て任される、という責任の重大さを知ることができました。パワーポイント、アンケート、名簿などの作成からボランティア、シニア、インターンの人のそれぞれの担当決め、またイベントの流れをどのようにしていくかなど、責任を持って取り組むことができました。イベント当日は、たくさんの人々に支えられて大成功をおさめ、達成感を味わうことができました。準備が大変だった分、終わった後のなんとも言えない喜びが大変うれしかったです。最後の最後で、参加者側からは決して見えることのない内部からイベントへ繋がる一連を学び、私のやりたかったことが達成できた、と思いました。
毎週金曜日は、使用済み切手のシニアボランティアさんのお手伝いをしました。LIFEでは使用済みプリペイドカード・切手、書き損じハガキを集めて、活動資金に当てています。1年間で約100万円相当になるそうです。私は、使用済みのものがどのようにして資金化するのか、とても疑問に思ったので、使用済みの切手の作業をしていたシニアボランティアさんにお話しを伺いながら、作業のお手伝いをしました。
さて、使用済みのものがどうして資金化するのか、そのメカニズムについて少し説明したいと思います。書き損じはがきは、みなさんがご存知の通り、郵便局へ持っていくと切手に変えてくれます。その切手は、LIFEからの会報やイベントのお知らせなどの発送費用に当てているそうです。そして、プリペイドカードと使用済みの切手は、個人・会社・学校・グループで集めてもらったものを収集し、コレクターやオークションにて売買を行うそうです。また、日本の切手は海外によく売れるそうで、外国人の方がよく買ってくれるそうです。以上のようなことを私は、切手担当のシニアボランティアさんと一緒にどのように仕分けをしていき、それがコレクターの手元に行くのかなどとコミュニケーションを取りながら、毎回楽しく作業をしました。まずは、国内のものか国外のもので仕分けします。次に切手の端が破れていないかどうか(ミシン目があるかどうか)、消印の押し方はどうかなどを念入りにチェックして分けていきます。その切手をかごいっぱいに(約10キロ程度)になったら業者さんに渡します。この作業を1年間続けた結果、約100万円程度になったそうです。それ聞いたときは、感動しました。「ちりも積もれば山となる」とは、まさにこのことだと思いました。これをきっかけに私の知り合いにも広めていき、少しでもLIFEに協力していきたいと思っています。みなさんも身近な国際協力活動に参加してみませんか?現在では以前より多くの企業や学校から、そして個人で切手を集めてLIFEに郵送してくれるそうです。とても協力的な人たちばかりですが、パソコンが普及してきた近代では、切手の使用率の低下がはっきりと見られます。そこが今後の課題だと言っていました。
LIFEの事務所は、色々な部署が一つにまとまっていて企業の良い面と悪い面が一度に見られる、少しまれなところでした。
良い面とは、他部署の人からもアドバイスをもらうことができたり情報交換をしたりすることができます。さらに自分の担当以外の動きを見ることができるので、自分の仕事に少し余裕ができたときなど、手伝うことも可能となり、組織全体が協力し支えあって仕事ができることです。また、訪問者が見えた時も全員が顔を合わせてあいさつをすることができるので、とても良い環境だと思いました。
悪い面とは、隠し事ができないことや自分の仕事だけに集中していてはダメだということです。常にまわりに気を遣い、余裕を持って仕事ができなければならないということになります。このように事務所では、みんなが協力して笑いの耐えない日々を送っていました。私が特に楽しみにしていたのは、お昼の時間にLIFEのスタッフさんやシニアボランティアさんの経験談を聞いたり、訪問者とお話をしたり、時にはスタッフさんの会話を聞いているだけで学ぶこともあり、毎回インターンへ行くのが楽しみで仕方ありませんでした。ユニークな人が多く、みなさん個性的で私もまだまだ何かできることがあるな、と毎回思い知らされていました。
最後に、LIFEでのインターンを通しての全体の感想ですが、学生生活ではなかなか経験できないことをたくさん学ぶことができました。毎回、仕事内容が異なっていたので、たったの2か月ではありましたが、やりがいを感じる毎日でした。
最初のころは、注意されてばかりで学生と社会人の大きな違いを感じ、落ち込むばかりで、注意されることを恐れながら仕事をしていました。私はまだまだ小さな世界しか見ていないのだな、と自己嫌悪に陥り、改めて無力さを実感しました。どうすれば怒られないのかと常に考えてしまう自分がいたのを今でも覚えています。しかし、あいさつの仕方やお茶の入れ方、電話対応や配布物の受け取りなど、基本的なことから教わり、少しずつ慣れていきました。それから2週間が過ぎたあと、このままではいけない。前に進まなくては意味がない。言われたことをこなしているだけなら、誰にだってできる。自分から行動をしなくては何も変わらない。あたしにできることは何だろう。と考えるようになってからは、楽しく仕事をすることができるようになりました。
仕事場に慣れてきて余裕がでてきたこともあると思いますが、仕事をしながら会話を聞き取れるようになったり、言われたことを1回で理解できるようになったりしました。それからは、「私も早く働きたい!」と思うばかりで、インターンへ行くことが楽しみで仕方がありませんでした。たった2ヶ月でその考えは甘い、と思う人もいると思いますが、私は働くことの喜びと楽しさを感じることができました。吸収することが多く、とても充実していて楽しかったです。緊張感とともに訪れていたLIFEもいつの間にか楽しみに変わっていました。そんな楽しいインターンも2ヶ月という短い間で、徐々に緊張もほぐれLIFEの雰囲気にも慣れてきたころに終わってしまうと思うと寂しいです。
しかし、これからもLIFEには関わっていきたいと考えていますし、これからの人生に生かしていきたいと強く思っています。
私は、「とにかく何でもやってみる!」をモットーに日々前進してきました。今の自分に何ができるのか、また何が向いているのかを探りながら、残りの大学生活を過ごしていきたいと思っています。そして「困難をいかに楽しむかどうか」を常に考えて行動することを忘れずに、国際協力のことはもちろんですが、LIFEで得た経験を活かして、多くの人々との出会いを大切にしながら様々な意見を聞いて人生経験をしていきたいと思っています。
また、LIFEに来ると色々な人に出会える機会が多いので、人間関係の幅が広がります。新鮮な風を毎回受けることができ、とても成長できる場所だと思います。国際協力に興味がある人はもちろんですが、人間関係の幅を広げるきっかけとして是非、LIFEでインターンすることを強くおすすめします。
大学へ入ったときにも少し感じていましたが、私たちは、年を重ねれば重ねるほど、答えのない問題や悩みと戦い続けなければならないのだと思います。これからどこへ行っても、たくさんの出会いと刺激、そして壁にぶちあたるでしょう。しかし、困難をチャンスと捉え、日々成長していきたいと強く思います。これまでの出会いから感じたこと、学んだことを確実に次につなげて、これからも様々なことにチャレンジし続けていきたいと思います。そして、社会に出るまでの約2年間でどれだけ成長できるのか、私自身も楽しみです。新たな発見を探していきたいと思います。