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2007年度 前期

情報サービス課

国際学科2年 對馬理絵

〈団体概要〉

(財)かながわ国際交流財団は、1977年に、世界に開かれた神奈川、世界と結ぶ神奈川を目ざして、設立されたかながわ国際交流財団と財団法人かながわ学術研究交流財団が2007年4月に統合されて発足した組織である。主に、県民の国際交流・協力活動の支援、国際的な人材の育成、地球市民意識の高揚と、多分化共生社会の実現を重点的な取り組みとしている。また、指定管理者としてあーすぷらざを運営している。

〈実習期間〉

2007年8月28日〜9月15日(火〜土、8:45〜17:30) 15日間

 

〈実習内容〉

・映像ライブラリー業務・新聞クリッピング(毎日)
・情報マップ作成
・広報活動補助(催し物案内封入など)
・外国籍県民かながわ会議、グローバルセミナー等出席

〈テーマに関して〉

今回、私はこのインターンの実習テーマを「外国籍県民に対する多言語生活情報の伝達について」とした。現在、行政や様々な団体が、多言語生活情報の重要性を認識し、作成しているようである。しかし、そのような多言語生活情報は、普段役所やアースプラザ、国際交流ラウンジのような場所でしか目に付かない。特に、あーすぷらざには県内外の情報を収集しているため、膨大な両が存在するが、それを手にする人を見かけなかった。そのため、多言語生活情報が本当にその情報を手にすることが出来ているのかどうか、について調べてみたいと考えた。
表立った調査はしていないが、さまざまな人に話を聞いたり、話し合っているうちに、多言語生活情報の伝達状況が浮かび上がってきた。まず、財団の側でも、多言語生活情報が外国籍県民に完全に伝達されていない状況を把握しており、それに関しての調査、研究が行われているようであった。ただ、現在でも、多言語生活情報が、必要としている外国籍県民の元に届いていない状況であるようだった。
多言語生活情報が、外国籍県民に届かない最大の理由は、「ただ置いてあるだけ」という状況にあると考えた。たしかに、多言語生活情報を多数の外国籍県民に提供したい場合、多言語生活情報を目に付くような場所に置き、とっていってもらう、という方法は、一番手軽である。しかし、この方法では、確実に外国籍県民の元に情報が届いた、という確証がない。実際にあーすぷらざで日本語教室のボランティアをしている方に話を伺ったところ、外国籍県民は、教室のすぐ裏に多言語生活情報が置いてあっても、手にしたりはしていないそうである。また、このような国際交流の機関や市役所ではなく、日本語教室など、公的機関よりも行く頻度が多かったり、より身近であるはずの場所に多言語生活情報が置いてあっても、見つけて、読んだりする人はほとんどいなかった。
多言語生活情報の提供において、一番重要なのは、人から人に情報が伝わる、人によって情報が提供される、という状況であると思う。「ただ、置いてあるだけ、」というだけで、外国籍県民に多言語生活情報が届かない場合でも、ある人が話の途中で少し勧めるなどすることで、その置いてあるだけの資料に目がいくようになるだろう。
NGOなどでは、作成した多言語生活情報を、各家庭にポスティングをしているところもあるという。地域により近いNGOでも、ポスティングなどの手段によらなければ情報が外国籍県民に届かないという現状があり、公的機関などが多言語生活情報を発信し、広めていくには、情報をただ置くというだけでなく、より効果的な方法が求められている。

〈感想〉

今回のインターンでは、様々な資料を整理したりしながら、閲覧させていただいた。あーすぷらざには本当にたくさんの資料が収集されており、大変勉強になった。また、実際に仕事をしている人達の姿を見られたことで、社会勉強にもなったと思う。かながわ国際交流財団では、職員がそれぞれ自分の担当を持っていて、その仕事の最初から最後まで一人でやらなければならない、というものが多いという。例えば文化講習会であれば、企画、広報、実施、後処理、事後評価まで担当者がすべてやらなければいけない。職員の方からお話を伺ったが、自分ではじめから終わりまでやるのには、大変であることだが、やりがいがある仕事だともおっしゃっていた。私も、情報マップをつくらせていただいた。テーマから自分で決め、デザイン、印刷までひととおりやって、時間配分など大変な面はあったが、アドバイスを頂きながら一つのものを仕上げる、という達成感を感じられた。
インターンの中で、さまざまな場所へ行ったり、会議に出席したりさせていただいたが、ひとつひとつの経験が私にとってとても大きなものだった。外国籍県民かながわ会議では、外国籍の委員が話し合っていたのだが、私が想像していた以上に会議の中身が充実していて驚いたし、湘南国際村で行われたかながわセッションに参加した際には、私のテーマであることに関係した多文化共生のまちづくりに関して、実際に活動している人からの話が聞けて、とても参考になった。
最後に、この場を借りてお忙しい仕事の中、時間を割いてさまざまなことを教えてくださった財団の職員の方々に心からお礼を申し上げます。ほんとうに、ありがとうございました。

〈次のインターン生へのアドバイス〉

パソコンスキルは必須だと思います。特に、今回は基本的なエクセル、ワードだけではなく、イラストレーターなども使いました。イラストレーターをこんなに使うのは初めてでしたが、ある程度の基礎知識があったほうが良かったと思いました。また、担当の方がサポートしてくださいますが、仕事内容について積極的に申し出てみたり、職員の方と話をするといいと思います。長いようで短い3週間でした。積極的になって有意義な時間を過ごしてください。