桜美林大学 国際協力専攻ホームページ



2007年度前期

 国際学部2年 鈴木絵里加

<団体概要>
  あしたの会は、インド北西部プネ市に事務所を持ち、プネ市周辺の農村地方において女性の開発に取り組むNGO団体である。あしたの会の創立者であるアーミン・モディ氏は1993年から5年間、桜美林大学でELPの教員であったことから、桜美林大学の国際協力研修プログラムの1つであるインド研修にも協力してくれている。あしたの会は現在、10の村への援助を行っており、学校や施設など物資的な援助と共に、自助グループへの指導、女子高校生や成人女性への教育などを行い、女性のエンパワーメントを目的とし活動している。

<研修期間>
  2007年8月2日〜8月21日の約3週間

<研修内容>
  私はインドの農村女性の開発をテーマにおき、8月3日から12日はプネ市にホームステイしながら、女性問題を扱うリソースセンターにて、本や新聞記事などでインドの法律や実際に起こった事件などを調べた。13日から17日の5日間は、あしたの会が援助を行っているニンガオ・ボギ村に滞在し、女性、男性、子ども、村政府の役人など、さまざまな人々を対象にインタビューを行った。また、農村で暮らす女性の生活を調査するため、炊事、畑仕事など、女性の日常の活動を共に行った。18日から21日まではプネ市に戻り、あしたの会についてアーミン先生にインタビューを行い、最後のまとめの時間とした。
  私は2006年度のインド研修に参加し、ニンガオ・ボギ村に3日間滞在し短いインタビューも行ったが、村の人々と触れ合う時間はとても短かったし、何より私がお客様の態度で受け身であった。そのため、インタビューで得られた回答をどこまで信じていいのかわからなかったし、本当の気持ちや現状を知りたかった。今回の研修では、できるだけ村の女性と一緒に行動し、前回感じることのできなかった村の人々の価値観や日常生活を体験することができた。
  インド全体で問題視されている女性差別やダウリー、幼児婚などに対して、法律はきちんと定められている。法律が定められたことにより、国民の意識は少しずつ変わっているようではあるが、未だに女性差別、ダウリーなどは根強く残っている。インド中央政府の役人が高額なダウリーをもらったり、警察に賄賂を渡し事件をもみ消したり、ということも少なくない。農村において、ダウリーは犯罪であるという教育を受けているにもかかわらず、それは古くからの文化であるから、自らは渡さないが要求されたら渡すという意見も聞くことができた。法律は必ずしも守られていない。まず、インド全体が法律を守る社会になることが必要であると私は考える。
  あしたの会が農村で暮らす女性たちに行ってきた援助は、彼女たちにとって大きな価値のあるものであったといえる。羊を飼ってミルクを売り、女性たちの経済的な自立ができた、反アルコールキャンペーンで警察へ訴えに行った、など、インタビューや会話の中からさまざまな成功例を聞くことができた。5日間という短い間ではあったが、彼女たちと共に過ごす時間の中で、私は彼女たちの成長を強く感じ、またこれからの大きな可能性も感じた。インドという活気と向上心のある国の今後が楽しみである。