桜美林大学 国際協力専攻ホームページ



2007年度後期

 3年 杉本文恵

<受け入れ団体について>
2007年10月〜2008年3月まで、「草の根市民基金ぐらん」でインターンをさせていただいた。草の根市民基金ぐらんとは、地域を豊かにするために必要な事業をつくり出し、継続した活動を定着させるために必要な「お金」「知恵」「情報」「仲間」について、総合的な支援を行う「NPO法人ローカルアクション−シンクポッツ・まち未来」の助成事業である。1993年以来、多くの団体に対し、助成を行っている。

<実習内容>
インターンでは、大きく分けて、2つの作業をさせていただいた。1つは、過去の助成団体へのヒアリングである。ぐらんは、活動の歴史を記録した本を出版する予定であり、その本に載せる記事のための、過去に助成した団体へのヒアリング作業である。私は、2団体へのヒアリングに同行させていただくことが出来た。団体は、「エコメッセ」と「幼い難民を考える会(CYR)」である。2団体ともに、「団体への訪問・ヒアリング→テープおこし→まとめ」という一連の作業をさせていただいた。それぞれ2時間ほどのヒアリングに対し、テープおこしは、その何倍もの時間がかかった。テープおこしの大変さを、身をもって学ぶことが出来た。2団体とも、ぐらんの助成によって新たな活動を展開することが可能となり、さらにそれが現在まで継続しているという、よい循環が生まれていた。
中心となった作業の2つ目は、選考会の準備と参加である。助成を行うにあたって、「助成を希望する団体の募集→書類選考→公開選考会・助成団体決定」という作業を行わなければならないが、この一連の作業にかかわらせていただいた。ぐらんの助成システムは独特で、書類選考を通った団体が選考会へと進むのだが、この選考会が、"公開で"行われる。つまり、応募団体は、どの団体がどのような理由で選考されるのか、あるいは落とされるのか、容易に理解することができる。私は、募集の段階ではNGO/NPOが集まるコミュニティへメールを送ったり、応募が集まれば、応募団体の概要などをまとめた資料を作成したりした。書類選考・公開選考会の両方にも出席することができた。そのほかにも、ニュースレターの発行作業、セミナーへの参加など、さまざまな仕事を経験することが出来た。

<インターンを終えて>
このインターンを通してもっとも強く感じたことは、日本にはさまざまな問題があり、それら問題に対しさまざまな団体が、さまざまな形で活動を行っている、ということである。私は、大学では国際協力を勉強しており、海外での問題についてはある程度知っているつもりでいたが、日本国内にもこんなに多くの問題があることに気づかされた。足元が見えていなかった、といえばそれまでかもしれないが、しかし、日本の問題というのは、案外見えにくいものなのかもしれない。
私も、日ごろ活動に参加するNGOがあり、助成金を得る、という作業は身近であった。しかし、助成金を与える側にはなったことはなかった。前述したように、ぐらんの助成システムは独特であり、公開で選考会が行われることによって、なぜ助成が得られたのか、あるいは得られなかったのか、応募団体は知ることができる。また、他団体のプレゼンテーションを見ることができる。このことは、応募団体が別の助成金を得ようとするときに、大いに役に立つことであると思う。また、どのような団体が世の中には存在するのかを知る、よい機会であると思う。
このインターンによって、NPOは日ごろどのような仕事をしているのか、垣間見ることができた。また、ヒアリングによって普段は聞けないような話を聞くことができ、私たちの身近にある多くの問題、多くの団体の存在を知ることができた。とてもよい経験をさせていただいたと思う。私を受け入れてくださった、草の根市民基金ぐらんの皆さま、国際学インターンの先生方、ありがとうございました。