桜美林大学 国際協力専攻ホームページ



2007年度後期

 2年 清綱晴香

<実習先概要>
1986年に活動が開始され、インドネシア・インド・日本を活動対象国とし、給水・植林・農村開発・人材育成・開発教育などの事業を行なっている。
◆ 主な取り組み
【海外】
・ 農村開発(給水設備建設、女性と子どもを対象とした生活向上事業、等)
・ 自然/生活環境保全 (植林、育苗システム整備、等)
・ 人材育成 (現地NGO能力強化トレーニング、リーダー育成、等)
・ ワークキャンプ、スタディツアー、社会開発研修
【国内】
・ 国際理解教育の推進(ワークショップ開催、講師派遣、等)
・ 地球市民育成(シンポジウム、セミナー等の開催、インターン・ボランティアの受け入れ、等)
・ ネットワーキング、連携促進(他団体、他セクターとの連携、各種事業の共催)
・ 国際協力イベントの開催、出展
・ 会員活動(各種グループ活動、交流活動、等)

<自主申告でインターン先を選んだ理由>
・ 私は、1年生の夏休みに、地球の友と歩む会(以下LIFE)が主催するインドネシアスタディツアーに参加した。スタディツアーで、一番印象に残っているのは、村でのホームステイ。村人たちは、とても親切で、私はお金には代えられない、たくさんのものをいただいた。帰国後、「何かこれからも関わっていきたい」「もう一度村の皆さんに会いたい」そういった想いと、LIFEで見た農村開発事業に感銘を受け、「もっと勉強してみたい」といった意欲から、LIFEでのインターンシップを決めた。

<実習期間>
11月〜3月の4ヶ月間 週1回水曜日 

<実習内容>
〈PDM(Project Design Matrix)作成〉
インドネシア西ジャワ州にあるタンジュンカラン村の「有機農業開発による農民の自立支援事業」における事後評価に、携わった。
PDMとは、プロジェクト計画を構成する目標、活動、投入等を表にまとめ、それらの論理的な相関関係を示す。PCM(Project Cycle Management)手法の計画立案・実施・評価の一連のサイクルにて、運営管理のため使用される。
これを6月の事後評価で使用するために作成した。PDMを理解し、中間報告書や各種申請書を読みながら事業を理解し、作成する。これがとても難しかった。PDMは、曖昧な表現ではなく、誰もが見て分かるような表にしなければならない。何度も書き直し、添削してもらい、作成したが、まだ納得のいくものが完成していない。期間内に完成できなかったのは、非常に反省すべき点であり、計画が甘かったと思う。次回からは、時間軸で計画を立て、6月の評価に役立てたいと思う。また今後、PCM研修に参加するなど、理解を深めたい。

〈理事会の書記、議事録作成〉
理事会の内容は、自分が把握していない部分が多く、議事進行が速いため、書記を取るのが大変だった。私自身、学生団体の議事進行をしているが、問題分析から解決案を決定するまでのスピードが、自分と比べて、かなり速く、的確であった。NGOの運営は、難しく、シビアである。理想論だけでなく、戦略的なマネジメントが必要だ。書記も含め、自分のスキルのなさを実感した。今後は、これらのスキルを本やお手本となる人を見て学び、実践し、伸ばしていきたいと思う。
LIFEではより多くの人が、関わってくれる様な新しい試みを行っている。今後もLIFEを通じて、様々な人と繋がりをもちたいと思う。

〈インドネシアスタディツアー事前研修会の助手〉
毎回恒例の『LIFE TREE』の進行をした。これは、ツアー参加者がツアーにおける目標を(葉っぱの形をした)紙に書き、それを(木の絵が書かれた)模造紙に張る。ツアー最終日に、(花の形をした)紙に自分が達成できたかを書き、事前に書いた目標(葉)の上に張る、という振り返りのためのものである。
これから出国する参加者の期待はそれぞれで、私も皆さんがどんな体験をして学ぶのか、楽しみになった。出国前から皆さん仲が良く、私も短時間ではあるが、お話できた。できればツアー後も、LIFEに関わってほしいなと思った。事前研修というツアーの中ではほんの一部だが、そこに関われて良かった。

〈スタディツアー研究会の渉外・印刷準備・報告書作成 等〉
当日までは、案内の発送、メールの受け答え、参加者リストの作成などを行った。自分のパソコンスキルが乏しいために、忙しい中、職員さんに手伝っていただき、とても感謝した。当日は、私も書記をしつつ参加した。NGO職員・企業・大学関係者の方々とスタディツアーについてディスカッションをした。それぞれの経験や、考えをお聞きし、また自分も積極的に参加でき、とてもいい機会になった。

〈切手、プリペイドカードの仕分け・お礼状の発送〉
地味な仕事であるが、まさに「ちりも積もれば山となる」。それが事業を支えている一部であり、多くの方が賛同し、切手やプリペイドカードを送ってくださっている。とても感謝すべきことであり、誰もが身近にできる国際協力だと実感した。仕分け作業はインターン生以外にも手伝ってくださるボランティアさんがいる。その方とお話をするなど、仕分け作業も楽しく行うことができた。

〈農村開発研修、報告会やイベントへの参加〉
一番印象的だったのが、LIFEが加盟するJANARD(農村開発に取り組むNGOが集まったネットワーク組織)での農村開発研修だ。栃木県にあるアジア学院へ行き、実際のフィールドで有機農業を学んだ。世界に誇れる日本の農業を見直し、それを知らなかった自分を恥じた。「有機農業は、貧困問題を解決する」という職員さん言葉が心に残った。また、アジア学院の人材育成には感銘を受けた。日本の最高技術ではなく、現地の最適な技術を教え、体得させる。各グループに畑を与え、作物を育てさせる。その過程で、リーダーシップやコミュニケーションを学ぶ。研修内容や職員さんとの出会いから、自分の視野や選択肢が広がった。またアジア学院に訪れようと誓った。 

<インターン実習を通して>
NGOの実際の運営を見たい。農村開発におけるスキルを身につけたい。と思ってインターンを始めた。
NGOの運営に関しては、どのようにマネジメントしているのか、や問題点などを教えていただいた。NGOで働くということは、高等なスキルを要求される。日本事務所内での仕事は、「国際協力」という単語のイメージにしては、地味だ。しかし、これらの運営が現地プロジェクトを支えているのであり、各ステークホルダーとの連携を調整する、とても重要な役割をもつのだと感じた。
実際に実習をしてみて、スキルは4か月ですぐに身に着くものではないと感じた。実践を通じて学び、色々な話をお聞きしたことから、自分を見直し、今後の課題を考える機会となった。そして、このままでは、終わらせられなく、今後も関わっていきたいと強く思う。

多くのスタディツアーでは、事業のポジティブな面や、ほんの掴みの部分を浅く広くしか見られないだろう。しかし、インターンとして、関わった今、1年半前に、私がスタディツアーで実際に見て、聞いた事業の詳しい手法や進捗状況など、プロジェクトの深い部分までを学ぶことができる。現実を直視し、そこに生じる問題を共に考えることもできる。私がお世話になったホームステイ先の母が、現在、女性グループリーダーを担い、活動していることを報告書で読んだ時には、大変嬉しく、また、励まされた。国際協力とは、人と人の関わり合いだと感じる。継続して、関わっていくことが、現地の人々や、NGO職員さんにとって喜ばしくあり、自分にとっては、スタディツアーがさらに価値あるものになった。

<今後のインターン生へ>
スタディツアーに行かれた方の多くは、「自分に何ができるのか」と考えるのではないかと思います。私はぜひ、その後も何かしらの形で関わっていくことをお勧めします。

NGOの職員さんは、それぞれ経験やスキル、人脈を持っています。実習では、任された業務だけでなく、職員さんと、お話しし、本やイベントを紹介していただくなど、積極的にコミュニケーションを取り、参加することで、学びの機会がたくさん広がると思います。