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2005年度 春学期

竹花はつ恵(3年)

〈実習期間〉

2005年9月〜12月

〈実習内容〉

・市民風車出資受付

・エコプロダクツ展参加

・月曜定例会議参加

・アンケート調査データ入力

〈感想〉

 私は2005年の9月から12月まで、ISEPで実習をさせていただいた。ISEPは持続可能なエネルギー政策の実現を目的としている団体であり、自然エネルギーや省エネルギー推進のための政策提言や地方自治体へのアドバイス、そして国際会議やシンポジウムの開催など、幅広い分野で活動を行っている。私はサークル活動として風力発電普及に取り組んでおり、環境問題やエネルギー問題に関心を持っている。ISEPでの実習を通して自然エネルギーについての知識をより深めたいと思い、インターンプログラムに応募した。

 私が実習期間内で特に力を入れたのは次の2点である。

まず第1に、12月15日から17日に行われたエコプロダクツ展への参加である。エコプロダクツ展とは、環境に対する負荷を減らした製品やサービスを扱う企業や団体が出展する、日本最大級の環境総合展である。私は「グリーン電力パートナーシップ(ISEPの飯田氏や大林氏が企画に携わっている団体)」を手伝い、エコプロダクツ展当日までの準備や、当日の会場内ブースで来場者にグリーン電力の説明を行った。

具体的には、まずエコプロダクツ展開催中に1日あたり2〜3人の手伝いが必要だったため、事務所の他のインターンの方々に連絡を取り、人員を確保して当日のタイムスケジュールを組んだ。そして自分を含めエコプロダクツ展当日に参加する手伝いの人向けに、グリーン電力に関するレクチャーをしてもらい、当日に臨んだ。(グリーン電力とは、太陽光や風力など環境に負荷をかけない発電方法による電力のこと。また、その電力を需要者が選択し、購入できるような制度のことを指す。)

来場者の中には自然エネルギーの研究者や環境問題に関心を持つ人が多く、とても細かい質問、鋭い質問が多かった。事前に受けたレクチャーや、来場者に対して行ったグリーン電力の説明を通じて、自然エネルギー普及の現状や、これからの方向性について考えや知識を深めることができた。

第2に、11月下旬から1月まで携わった市民風車出資募集の受付である。市民出資によって風車を建設する事業のうち、市民の出資を受け付ける窓口としての業務を手伝った。

これまで日本では、企業や自治体が中心となって風車の建設を担ってきたが、2001年の北海道浜頓別での市民風車建設を皮切りに全国各地で市民風車建設の計画が始まりつつある。市民風車に出資することにより、市民が自然エネルギーの普及に直接参加・貢献できるなどの利点がある。デンマークやドイツなど世界にさきがけて風力発電の普及に成功してきた国では、ほとんどの風車が市民風車として建設された。私は日本での今後の風力発電普及にもこの市民風車が重要な役割を担うのではないかと考え、この市民風車にとても関心を持っていた。

実際の作業としては、まず出資に関する資料を市民に送付する作業を手伝った。会社案内や出資契約書、出資説明会の案内など数点の書類を封筒に入れて宛先ラベルを貼り、これまで問い合わせをしていただいた方々に送付するというものである。また、郵便で送り返されてくる契約書を開封・チェックし、ファイリングするなど事務的な作業が中心となった。電話での問い合わせ受付もさせていただいた。

この市民風車出資受付に関わることで、出資を取り扱う業務の大変さ、責任の重さがわかった。また、電話での問い合わせ受付をしている中で、多くの人が風力発電事業について関心を持ち、これからもこのような事業を続けてほしいという意見を聞けたのはとても嬉しかった。

今回の実習でいくつかの事業に関わらせてもらい、各方面の環境・エネルギー問題への対策の現状を知ることができた。環境問題に取り組むうえでの自分の知識不足を実感し、また環境問題に関する知識だけでは実際の仕事には取り組むことができないということがわかった。事務作業に求められる正確さやスピード、周りとのコミュニケーション能力も重要だとわかり、ISEPでの実習は自分にとって大きな意味があったと思う。