桜美林大学 国際協力専攻ホームページ



2005年度 春学期

川村真理(4年)

<実習期間>

2005年8月1日〜2005年8月31日

<実習内容>

自分の研修テーマの調査*

英語の翻訳

スタッフへの同行(バンティミンチェイ、コンポントム)

内訳:8月1日 オリエンテーション

2日〜8日 バンティミンチェイ州事務所で調査の準備、図書館事業課の手伝い

9日〜24日 プノンペン事務所で調

25日〜26日 コンポントムで学校建設現場の見

29日〜31日 プノンペン事務所で調査・帰国

*今回の実習での調査テーマは、「カンボジア人の教育に関する意識調査」と題し、教育関係に携わっているNGO団体のカンボジア人スタッフに、アンケートによる教育問題に関する意識調査を行った。

<感想>

 紛争関係を専攻している私にとって、第二次大戦後最も残酷と言われている内戦が勃発した国、カンボジアは、非常に興味深い国であった。学生時代が終わる前にその国を自分の目で見てみたいと思い、今回このプログラムに参加した。ポル・ポト時代に「学ぶ」ということが奪われたカンボジアにとって、教育の復興は内戦後の最重要課題として取り上げられたが、学校や教員の数の不足など未だに問題が山積みの状態であるということを知ったことから、私はカンボジアで教育の復興に携わっている人々が自国の教育問題に対してどのように考えているのかを知りたいと思い、上記にあるような調査を行った。

今回は時間の都合もあって、あまり多くの団体に聞くことが出来なかったが、それでも今カンボジアの教育現場に何が必要なのか、彼らがこれからどのような支援を行っていくのかなどの動向がアンケートから読み取れて、おもしろかった。その中でも、「早急に支援が必要だと思うものは何か?」という質問で、学校建設と図書館が上位2位を占めたことから、SVAが行っている活動の重要性がここから読み取れるのではないかと思う。しかし、ただハードな部分だけを支援しても、その後のマネージメントが確立されていないと、ただの箱になってしまうので、ソフト面での強化も必要だという声も多くあがった。しかし、一つのNGO団体でハードとソフトの両面をサポートしていくことは容易ではない。この先、NGO同士が連携してその両面をサポートしていける体制が確立されていくともっと援助の幅が広がるのではないか、と今回の結果を受けて思った。また、若い世代でドラッグやHIVが広まっていること、働かない人が多いことに多くのスタッフが強い懸念を感じていた。若い世代での学力不足は、日本でも問題になっているが、カンボジアでも同じような傾向があることに少し驚いた。また急激に先進国からの輸入が増えたことから、カンボジアの伝統が若い世代の間で薄れていっていることも問題にあげられていた。その点で、SVAの文化事業がこれから果たす役割というのは大きいのではないだろうか。限られた時間ではあったが、このようなカンボジアの現状を知ることができたのは、今後の自分の研究にも役立っていくと思うので、総合的に満足している。