桜美林大学 国際協力専攻ホームページ



2004年度 春学期

 若狭綾(3年)

実習内容

この夏、シャンティ国際ボランティア会(SVA)のタイ事務所でインターンシップを受けた。SVAがここで行なっているのは奨学金制度、図書館事業と研修交流事業をしている。また、そこはタイの現地法人格を取得しているシーカーアジア財団(SAF)と協力して活動している。SAFは職業訓練事業、コミュニティー支援事業、クラフトエイド、エコ石鹸事業、学生寮の運営、伝統文化継承をしている。私は図書館、移動図書館、職業訓練事業の1つである印刷事業、「神戸ベーカリー」のパン作りの手伝いをした。私の活動拠点はクロントイスラムだった。そこはタイ国内最大のスラムで推定10万人住んでいると言われている。彼等は湿地帯に粗末な家を建てそこで、コミュニティーを形成している。  家には冷蔵庫、テレビ、洗濯機、ステレオなどがあり、一見すると私達の生活と何ら変わらないかのように思うが、それらの電気製品のほとんどは返せる当てのない借金をして買ったものだそうだ。私はその事実を聞いたとき驚いた。なぜ、彼等は返すこともできない借金をしてまで買うのだろうという疑問が消えなかったが、彼等だって身近にある便利なものを使い便利な生活をしたいという気持ちは私達と同じだと今は思う。週末はチュアパンスラムでホームステイをした。チュアパンスラムは木造の家が密集しており、道はとても細かった。道にゴミがあるなど、衛生的によくないためかゴキブリやネズミがよく出て、寝るときは少し驚いた。ホームステイをしていて驚いたことは、コミュニティーの力が強いことだ。彼等は住民組織を作りその中で、消防団を作ったり夜のパトロールなどをしたりしている。また、近所の人ともよく挨拶を交わし、会話をする。「隣の人は犯罪者と思え」という東京とは大きな違いだ。

その他、パヤオ県にある学生寮の訪問をした。そこでは主に山岳少数民族の「モン族」の中高生が生活をしている。彼等は経済的に貧しく、もしも奨学金制度がなかったら学校に通うことができない。また、少数民族というだけで偏見や差別を受けている。未だに国籍を取得できない人が多い。私が訪れた日は母の日でちょうど彼等はセンサイ村に行き、道路やグランドの草刈の奉仕活動をし、母の日にちなんだイベントをした。私はこれらの活動に参加し、彼等と草刈、ゲーム、昼食などを共にした。彼等は何をするにも一所懸命で、私も慣れない鎌を使いながら真剣に草刈をした。彼等とは歳が近いためか顔つきが似ているためか、親近感が沸きすぐに溶け込むことができた。

今後のインターン方へ

コミュニケーションを取ることはなかなか難しかった。彼等はモン語とタイ語を話す。私のタイ語はとても貧しくコミュニケーションを取るには至らない程度だったので、口惜しい思いをすることがたびたびあった。言葉が通じなくてもある程度は理解できるが、やはりもっとお互い分かり合うためには言語はとても重要だと思った。