桜美林大学 国際協力専攻ホームページ



2004年度 春学期

田中入馬(2年)

期間:8月9日〜9月8日

実習内容

 SVAヴィエンチャン事務所での1ヶ月間のインターンはとても学ぶことが多く、また楽しいものとなりました。スケジュールとしては、初めの2週間は事務的な作業はなく、学校建設の現場視察や図書箱配布の地方出張へついていったり、ユースボランティアの子供達とキャンプに行ったり、日本からのスポンサーの方のスタディーツアーについてまわったりしていました。地方での学校建設の過程や、地元住民の教育に対する意識、スポンサーとの関係の重要性など、経験を通じて学ぶものはおおかったです。また、キャンプに参加することによって事務所に隣接しているSVA児童図書館のボランティアの高校生達とも仲良くなれて、週末はいつもどこかに連れていってくれました。

 後半の2週間はセルフ・ラーニングが中心でした。私はヴィエンチャン市内で活動している日本の大使館、JICA、NGO等をまわり活動の概要、今後の予定、活動に伴う困難、ODAについてなどを聞いてまわりました。また調査としてJICAやNGOの方には(1)ラオスは今後どのように発展するとよいとおもうか、(2)ラオス国内において貧困を感じる時はどのような時か、という質問をし、そして、(3)ラオス国内で開発の対象としてもっとも重視されるべきだと思うものは何か、という質問を付け加えたものをアンケートとして、事務所職員の方にご協力していただき作成しました。アンケートは事務所での作業が終わる4時半以降に町のトゥクトゥクの運転手など、なるべく一般の人々にお願いし集めました。また、1日の終わりに簡単な報告書を作成し、その日に得た情報や感じたことなどをまとめることをインターン期間中は行いました。

インターンを終えて

 今回の調査で最も知りたかったことは、発展や貧困に対する援助者と被援助者の意識の違いです。まだ調査が終わっておらず、データもまとめていないので成果があったとは言いきることはできませんが、少なくとも考えさせられるものはあり、それだけでも私にとっては充分な収穫であったと思います。

 インターンプログラムというよりは中期間のスタディーツアーといった感じでした。データ入力など簡単な事務作業をお手伝いしたこともありましたが、基本的にお世話になりっぱなしといった感じでした。事務所のラオス人スタッフのほとんどは英語を話せますが、日本人スタッフが全員ラオス語を喋れるので基本的な会話はすべてラオス語でした。会議など参加する機会を多々設けて頂きましたが、ほとんど分からなかったのが残念です。ラオス語をもう少し勉強していればよかったという思いはありますが、インターンが決まってからこっちへくるまでの限られた時間の中ではそれほど違いがでたかどうかは分かりません。

今後のインターンの方へ

 今後のインターンへの助言としては、とにかく日本で得られる知識はできるだけ得てからいくということです。例えば、なにかを実際に見る時にその歴史、材質、価値等を知っているか知っていないかで同じ「見る」という行為でも、感動も学ぶ量もまったく変わってきます。それとおなじで、日本でより多くのラオスに関する知識を得て、それから実際に経験することによってインターンが充実したものになります。自分の研究したい対象がはっきりしている場合には、やはりそのこともなるべく調べてからいくと調査もスムーズに行えるとおもいます。SVAのインターンに行かれた方は多かれ少なかれみんな事前準備不足を痛感したと思います。  世界の最貧国の一つに位置付けられているラオスの豊かな文化と穏やかな人々、静かに流れる時間は日本が経済発展の代償として失ったものの大きさを感じさせました。ラオスには確実に貧困は存在します。しかしGNPでは計れない豊かさがラオスは他先進国に比べてあるのも確実です。考えさせられることはとても多かったです。