桜美林大学 国際協力専攻ホームページ



2004年度 秋学期

関口陽美(2年)

<研修期間>

2005年3月1日〜3月30日

<実習内容>

SVAメーソット事務所及び4ヶ所の難民キャンプ訪問

 私は今回の研修テーマをNGOの難民支援の取り組みとし、SVAの図書館事業は難民にどのような影響を与え、難民の自立にどのように貢献しているか、そして、難民キャンプの訪問を通してカレン族の生活状況を調べることにした。

 難民キャンプでは、図書館の訪問・図書館活動の見学/アシスト・難民の人たちへ質問表の配布を行った。またSVA事務所では、図書館事業についてのブリーフィング・図書館事業スタッフ業務アシスト・質問表の作成を行った。

<感想>

 メラ難民キャンプは、タイ側にある難民キャンプの中では最大級の規模である。ヌポ・ウンピアム難民キャンプも同様に、難民キャンプ全体は木で作られた柵で覆われており、キャンプの入り口ではタイの警備兵が見張りをしている。

 そのような限られた空間で、難民であるカレン族の人々は伝統的な生活を穏やかに営んでいた。難民キャンプという言葉から連想されるのは悲惨な生活かもしれないが、キャンプには教育・医療・食料などの支援が多く、難民によって構成された小委員会が援助の受け皿になっている。

 生きるために必要なものは援助によってそろっている。しかし、多くの難民は長期にわたるキャンプ内での生活を強いられている。そこには自由と権利がなかった。アンケートの結果、長い人で20年以上難民キャンプに住んでいるという回答が返ってきた。今までそのように縛られることもなく、気ままに暮らしてきた私にはとても強い衝撃であった。

 SVAの図書館事業は難民キャンプに図書館を建設し、また本を提供するだけでは決してない。紛争やビルマ軍事政権のため逃げてきた難民に、カレン族独自の文化を大切にした支援をすることによって心安らぐ場所を与えているのである。私は各図書館の図書館委員・教職員のワークショップにも参加できたが、どの人もとても熱心に取り組んでいる姿が大変印象深く残っている。自分たちの力で今の状況を変えたいという思いが強く伝わってきて、とても感動した。NGOの支援はただ与えるだけではなく、難民の人々の力をもとにした支援が必要なのだと強く感じた。