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2004年度 春学期

文化国際課

成田亜希(3年)

インターンシップで行ったこと

 事務的なことでは、書類の印刷や発送等を行い、イベントに関することではジャズピアニストのオスカー・ピーターソン展の展示作業を行いました。その他にも相模原市で設置している相模原国際交流ラウンジでお話を伺ったり、中国の無錫市やカナダのトロント市といった友好都市との交流事業や職員を海外事務所へ派遣し、そこで築いた人脈や海外での経験を帰国後に派遣元に還元させる自治体国際化協会(CLAIR)の活動内容やシステムなどについて教えて頂きました。

インターンを通して学んだこと

イメージ 8日間という短い期間ではあったのですが、デスクでの仕事以外にも、ジャズピアニストのオスカー・ピーターソン展の準備など多面的に市役所で働く職員の方々の仕事を体験することができ、公務員は縁の下の力持ちだということを実感しました。お忙しい中、相模原国際交流ラウンジを始め、相模川ふれあい科学館などいろいろな場所に連れて行って頂き、現場で働く方々の声を実際に聞くことができる貴重な機会を与えて頂いたことに感謝しています。就職活動をする前に、漠然と考えていた公務員という仕事の内容を実際に体験できたことは、とても貴重な経験になりました。この経験を今後の進路に活かしていきたいと思っています。

相模原国際交流ラウンジについて

 現在、相模原市には1万人以上の外国人が暮らしており、彼らへの情報提供や交流の場といった地域の国際化推進の拠点として、相模原市が相模原国際交流ラウンジを設置し、ボランティアスタッフによって運営されています。ラウンジでは「Tea Time」や8カ国語に翻訳した情報誌「ボラチッタ」の発行以外に、外国人の3割の人がその国の言葉は話せても、読むことが出来ないということもあって、ボランティアスタッフが協力して原稿を書き、FMさがみの「タグタイム」という番組で市の行事予定や交流ラウンジのPR、税金の申告の仕方、ゴミの出し方といった暮らしに必要な情報を多言語で放送しています。

感じたこと

 現状に甘んじることなく、外国人の人たちが暮らしやすい社会になるように前向きに取り組んでいる姿勢が素晴らしいと思いました。こうした草の根での地道な努力の積み重ねによって、更なる交流の輪が広がっていくのだと思いました。その他にも「Tea Time」の内容をビデオで撮影し、それを小学校に配って道徳の授業などの時に見てもらうなどといった案もあり、今後の更なる発展が期待されると感じました。今後の課題としては、ボランティア団体間でのネットワークづくりが重要になると感じました。

今後の課題

 外国人の受け入れに否定的な考えを持っている人の中には、治安の悪化や日本独特の文化が外国の文化に侵食されてしまうなどといった保守的な考え方もあると思うのですが、皆の地球なのだから、これからは外国人と同じ視点に立ち、隣国から隣人へといった広い視野で物事を考え、共に生きていくという前向きな姿勢が大切になってくると思います。

 移民受け入れの先進国オーストラリアでは、政府がそれぞれの民族の歴史や文化を展示した民族博物館の運営のために公的に財政援助をしています。オーストラリアのように政府が財政的な援助をするのが一番望ましい形ですが、財政面で難しいと思うので、各地域にある子供センターに、オーストラリアの民族博物館のミニチュア版をつくり、お金をかけずに手作りで、市民が一番利用し、目につきやすい場所に「民族コーナー」を設け、その国についての情報誌なども一緒に展示すれば、その地域に住む外国人の特色も出て、その国に対する親近感が生まれ、文化に対する違いも素直に受け入れられるようになると思います。

 また、その際に必要な画用紙などの消耗品は行政が負担するような形にし、「民族コーナー」を作ってからの管理はアダプト(里親)制度を利用して市民の皆さんにお願いすれば、子供たちも小さなうちからそれぞれの民族に対しての正しい知識を身につけられるので、自分と違う人たちを尊重でき、偏見や差別が少なくなっていくと思います。身近に他国の文化に触れ合える場所があると国際理解が深まり、さまざまな文化に触れ合うことで、視野が広がり、ひいては相模原市の発展にもつながっていくと思います。

次回のインターン生へ

 私がインターンをさせて頂いた文化国際課の職員の皆さんは、幅広い知識をお持ちで尊敬できる魅力的な方々ばかりでした。そうした方々と一緒に仕事をし、いろいろなお話をする中で感化され、人間的にも成長でき、自分が目指している仕事に就くためには今後どのような努力をしていかなければいけないのかといった目標をより明確なものにすることもできると思います。机の上で考える以上に現場に行って初めて見えてくることも多くあると思うので、常に問題意識を持って意欲的に行動し、充実したインターンにして欲しいと思います。