桜美林大学 国際協力専攻ホームページ



2003年度 春学期

 久保大輔(年)

幼い難民を考える会の概要

 幼い難民を考える会は1979年カンボジア難民大量流出をきっかけに1980年に設立され、現在カンボジアを中心に保育所運営、保育者を教育するとともに子供たちが安心して暮らせる環境作りと現地の女性の職業訓練として織物教室などを行い将来自立し、現地の人々が中心となって保育運営を出来るように協力している。

インターンシップで実際に行ったこと

1.日本郵政公社国際ボランティア貯金完了報告の領収書の確認とコピー

2.アルバムの整理

3.ホームページ更新の文章作成

4.スタディツアー広告の発送 

5.講演会の手伝い

6.スタディツアーの見積請求書作成

1→日本郵政公社国際ボランティア貯金とは、我々国民の郵便貯金の利子からだされており、海外で活動する民間団体(NGO)を通して開発途上地域の住民の福祉向上のために使うためのもので、平成3年1月4日から開始され179億円が集まった。

インターンを行って感じたこと

 インターンを通して事業運営資金の集め方とNGOに求められることについて学んだ。CYR(幼い難民を考える会)をはじめ、ほとんどのNGO団体の資金として国際機関、財団法人、市などからの助成金や補助金とNGO団体の活動内容を理解し出してくれる募金や会費、寄付金そしてCYRのようにカレンダーやカンボジアで作られた織物を売たり、スタディツアーの参加費の一部を資金に当てるなどの事業収入などがある。

 助成金、補助金は必ず受けられる保障はなく時間がかかり、厳しい審査を通らなければならないが額の大きいお金を得られ資金の面で言えば大きな事業(CYRでは保育園運営、織物事業など)に当てることが出来るというプラス面がある。マイナス面としては対象経費が決まっており、ある程度縛られていることである。また、国民、企業のお金が使われるため仕方がないと言えばそれまでだが、中間報告や完了報告を作成するにあたってはどうしても手間がかかり人手の少ないNGOにとっては痛手であるとことだ。さらには、現在ODAの問題としても叫ばれているように予算消化という問題をはらんでいるようにも思う。

 逆に募金などで集めた資金や事業収入においてのプラス面としては対象経費が決まっていないこと。お互いの顔が見える協力であり活動を評価してくれている証拠でもあるということだ。マイナス面としては助成金、補助金のように多くの運営資金が書類審査などで得られるわけではなく、活動価値を個人個人に認めてもらわないと得る事が出来ないと言う事だ。そのため多くのNGOが事業運営のためには募金、会費、事業収入といったようなものだけでなく助成金、補助金に頼らざるを得ない部分もある(注1)。NGO団体はこれら資金の長所と短所を生かして上手に絡み合わせることが、事業運営をするためには必要不可欠な存在なことである。

 NGOに求められることは募金や寄付をしてくれた人々や助成金、補助金を出してくれる企業、国民に対して援助実態の不透明さを透き通るものにしなくてはならない。これ無くしては助成金、補助金を受けることはおろか募金や会費を集めることは不可能でありNGOを運営する事も出来ないと言っても過言ではない。

 このように、資金集め一つ取ってみてもNGO各々の活動真価が問われている。また、さらに国民自身がお金の使い道に眼を光らせることによってより内容が濃く、意味のある協力に繋がるであろう。

(注1) NGO14団体の平均 会費7.3% 寄付金27.5% 助成金35.2% 事業収入18.2% その他11.8% ACTION アジア学院 緑のサヘル 地球の友と歩む会 ICA文化事業協会 アジア民間交流グループ JEN 西アフリカ農村自立協力会 シャプラニ−ル シェア 日本国際ボランティアセンター ハンガーフリーワールド ヒマラヤ保全協会 ケア・ジャパン

インターンを通して学び生かしたこと、またこれからの自分への課題

 今回、事業の運営資金のことについて主に学び、小規模ではあるが、私なりに考えバイト先での募金活動を行った。募金をしてもらうためにCYRの事業を説明することはもちろんのこと、前述したように援助実態の不透明性さを私なりに透明にすることを試みた。実際、私の説明で周りの人々が不透明さを透明に見ることは出来たかは分からないが4100円が集まりCYRの事業の運営資金にしていただいた。

 また、課題としては一ヶ月間事務所に通い職員、ボランティアの方々が物事の一つ一つに対して全力で取り組んでいる姿を見た。これは物事を少しでもおろそかにすることによって、その後の団体の活動に大きく影響するからである。私自身これから先いろいろな困難などにぶち当たるであろう。その時いかにその問題に対して全力で取り組むことができるか。それこそが今後の私自身への課題である。

今後のインターン生への助言

 幼い難民を考える会でのインターンで手伝わせてもらう仕事は事務的仕事が大半を占めている。おそらくこれからの時期にインターンを行うとしたら、国際協力フェスティバルなど出店に備えた品物の値札付けなどが仕事の中心となるだろう。しかし、インターンだからこそ見え感じる事が必ずあると思う。今、国際協力やNGOということはブーム的な感じもする。それは、メディアなどを通して現地で事業を行っている人々に光が浴びているということも一つの要因である。しかし、彼らがそのような事業活動を出来るのも裏方で資金面の調整や広報している事務所の人々がいることによって成り立っているように思う。インターンでの体験は普段の授業や本を読むことでは感じる事ができない情報を掴む絶好のチャンスであると思う。それゆえに、みなさんには是非積極的に参加して欲しいと思う。

インターン先への要望

 今回、インターンでは普段知ることの出来ない仕事をお手伝いさせていただき、貴重な体験を得る事が出来た。今後のインターン生にも普段学校の授業などでは得る事が出来ない貴重な勉強をさせ続けてくれることを望んでいる。