桜美林大学 国際協力専攻ホームページ



2003年度 春学期

受入課

池田聡子(3年)

国際交流基金とは

国際交流基金とは、文化交流を通じて国際相互理解と、国際友好親善を促進することを目的とした外務省所管の特殊法人です。

インターンでの活動内容

私が今回お世話になった、国際交流基金受入課は、(1)学者・研究者・芸術家を支援する”招へいフェローシップ”(2)一流の文化人・指導者を短期招へいする”文化人招へい”(3)指導者・専門家のグループ招へい(4)日本古美術保存・修復事業、が主な業務内容で、今回私は指導者・専門家のグループ招へいをメインに研修をさせていただきました。今回のグループ招へいは諸外国から中学校・高校教員を招くというものでした。このグループ招へいはいくつかのグループに分かれるのですか、私はその中の第3グループのBチームを担当させていただきました。第3グループは南米のAチーム、カナダ・ヨーロッパ・イスラエルのBチーム、ロシアとその周辺国のCチームに分けられています。

 今回の研修は、主に事務中心の基金内での仕事と、訪日された先生たちの地方訪問に随行するという外での仕事の2つに大きく分けることができます。

基金内での仕事は主に、英語とコンピューターを使用した仕事がほとんどでした。グループ招へいに関するオフィスワークでは(A)訪日される方のデーターシートを和訳してまとめること(B)受入先である「佐賀県」についてまとめること(C)オリエンテーションの準備と部長の挨拶を和訳すること(D)オリエンテーションの司会(E)レセプションの司会(F)報告書の制作です。

 グループ招へいの、他に、(1)の招へいフェローシィップの、オリエンテーション(事務手続き)に参加させていただきました。私はこのオリエンテーションで、中国とシンガポールの方(フェロー)にお会いすることができました。オリエンテーションはフェローの方によって英語と日本語を使い分けていました。シンガポールのフェローの方の事務手続きの説明をほんの少しですがやらせていただきました。

フェローの方々が研究状況を発表する勉強会が定期的に開かれるのですが、その勉強会にも準備の段階から参加させていただきました。勉強会にはいろいろな国から様々なフェローの方が参加されるので、私は中国・フィリピンの方とお話をすることができました。

 また、(2)文化人招へいに関する仕事で、文化人の方の略歴の和訳もさせていただいたり、文部科学省へおつかいにも行ったりしました。

 次に外での研修、中学・高校教員グループの随行ですが、先生方の日程は東京・広島・兵庫(姫路)・京都訪問後、各受け入れ先の地方訪問、そして再び東京に戻るというもので、私はその全日程に参加させていただきました。東京ではオリエンテーションと、日本についてのレクチャーを先生方と共に聞き、皇居前広場・日本科学未来館訪問をしました。オリエンテーションの司会では、何十人もの人の前で、私の話す内容を英語・スペイン語・ロシア語の通訳が入るという体験ができました。日本科学未来館ではASIMOを見て、先生方は驚かれていました。

 広島では、宮島観光と平和記念資料館を見学しました。平和記念資料館見学は、私自身にとっても核兵器の恐ろしさを改めて認識をする良い機会になりました。平和記念公園に行くバスの中では、さだこの像の前に置くための鶴の折り方を先生方に教えるお手伝いをしました。

 姫路(兵庫)では姫路城に先生方と一緒に天守閣に登り、京都では竜安寺、金閣寺、清水寺を見学、そして友禅染体験をしました。先生方は日本について多くのことを吸収しようという姿勢を見せる方ばかりなので、私にもいろいろな質問をしてきました。その質問は私にも分かる簡単なことから、神主の方でも分からないような難しいことまで多種多様でした。

 地方訪問は、私が担当になったBチームは佐賀でした。佐賀では、佐賀県教育委員会表敬訪問、小学校、中学校、工業高校、養護学校を訪問、また佐賀は世界的に有名な磁器(有田焼)発祥の地であるので、九州陶磁器文化館など、焼物に関係のある地に訪れました。

 随行中、全日程に、通訳ガイドの資格を持つエスコートさん、佐賀からは通訳の方と基金の職員の方がいらしたので、私はお手伝いとして、一番後ろに歩き、遅れている方を探したり、バスの中の忘れ物をチェックしたりしました。また、旅館に泊まり温泉に入る日程があったので、お風呂の入り方の紙芝居を自主的に作ったりしました。その他には、先生方の素朴な疑問に答えたり、日本の生徒・先生とグループの先生方との間で、簡単にお話のサポートをさせてもらったりしました。

 東京に戻った後、レセプションの司会をさせていただき、私のインターンシップは終わりました。

学んだこと・反省点

今回のインターンシップで私は多くのことを学べたと思います。まず多くの国の方とあったことで、私自身の世界がより広がりました。いままで知らなかった国や、知識のみであった国の方々とお会いしたことで、世界に対する興味がますますわきました。そして、様々な質問を受けたことで、自分が日本についてよく分かっていないということが分かりました。仮に分かったとしても、英語で説明できないという事が多かったので、様々な意味で勉強不足を感じましたし、先生方にも満足の行く答えを返せなかったことは非常に悔しかったです。これらのことを通じて、社会人と学生の違いも実感しました。例えば英語が使える仕事をするには、それなりの英語力がないと満足のいく仕事ができない、また自分のミスはその組織全体のミスになるため、仕事は責任を伴うこと。なにかとミスが許される学生とはまったく異なることを実感させられました。それらは当たり前のことのようですが、自分自身で体験したことで再認識させられました。また、基金の方、エスコートの方、通訳の方に仕事についてのインタビューを行ったことは、将来の道を決めかねている私にとっては、貴重な体験になりました。また、仕事に対する考え方も少し変化したと思います。そして、自分は何が好きなのか、どんな仕事が好きなのか、インターンシップをして、普段経験できないことを多く経験できたおかげで、少し分かった気がします。

反省することは、数多くあります。それは様々な意味での知識不足、英語・日本語の語学力が低いこと。また、注意力が足りなかったことで、足の悪い方に階段を上らせてしまったことがあったりしたので、周りに気をつかうことが十分にできていなかったと思います。今後の大学生活で、インターン中に上げたいと思った能力や知識を可能な限り上げていきたいと思います。

今後のインターン生へ

インターンをやるか迷っているなら、次回にと思わず、今すぐにやることです。インターンは面接を受けることから良い体験です。やって無駄になることはひとつもありません。失敗したことも、それが自分自身の財産になりました。何か普段と違うこと経験することは、何か新しいものを発見できるチャンスになると思います。