桜美林大学 国際協力専攻ホームページ



2003年度 春学期

日本語国際センター

平林裕美(4年)

(1) インターンでの活動内容

 私がインターンを行った国際交流基金日本語国際センターは、海外における日本語教育を支援し、また海外で日本語を教える教師陣に来日する機会を与え、日本語力のレベルアップや日本語教授法の習得、日本文化に実際に触れてもらうなどの要望に応えて、今後の更なる日本語教育の充実に向けて活動している機関です。私はその中の情報交流課で一ヶ月研修を行いました。

情報交流課では、主に国内外の日本語教育の情報収集・提供、日本語教育論などの研究・調査を発表する場の提供、海外の日本語教育に関する調査や日本語教育専門図書館の運営などを行っています。

私が主に携わってきた仕事は、「世界の日本語教育」日本語教育論集を発行するためのアシスタント業務を行いました。これは年に一回発行されるもので、世界各地で日本語教育や日本語学の研究者が自分の研究成果を発表できる機会です。数多く投稿が寄せられる論文の中から、編集委員会により選ばれたものが掲載されます。仕事内容としては、来年度発行の論集14号の製本作業を行いました。内容は以下の通りです。

・来年度発行の論集14号を査読してくれる協力者のリスト作成

・過去に論文が掲載された人のデータ作成

・公募論文表作成

・国別応募状況リスト作成

・過去の論集データの書類を採否ごとにファイリング

・     投稿論文のコピー

そして、他の出版物のお仕事として「世界の日本語教育」日本語教育事情報告編の英語版のタイトル作りをしました。事情報告編は世界各国の日本語教育事情(シラバス、教授法、教材、評価、言語政策等)の報告を掲載したもので、こちらは依頼原稿と一般投稿から成り立っています。

 日本語国際センターホームページのリンク集の仕事もしました。これはリンクできないホームページの調査や、新しいアドレスの調査を行い、英語版のリンク集の作成業務をしました。リンク集に英語版の説明書きを付け加えることで、日本語を読めない人でもアクセスができて、より日本語教育の機関やその他の情報を多くの人が理解できると思います。

また、ホームページ上にある「日本語教育国別情報」の中の日本語教育の略史作成の仕事も行いました。私が作ったのは中国、韓国、メキシコの略史で、メキシコは中国や韓国に比べて資料が少なく大変でしたが、それぞれの国でどのように日本語教育が発展していったのかを学ぶこともできました。

図書館の仕事では、図書館にある雑誌整理を行いました。巻号タイトルを作成することで、蔵書検索をした際に検索キーワードに引っかかるようにして、文献検索の時に本だけでなく雑誌など多くの文献が検索できるようになります。

(2)学んだこと、また反省点。

 今回のインターンシップでは、仕事内容としては事務的な仕事が多かったのですが、与えられた仕事はどれもやりがいがあって、自分にとって非常に良い経験でした。論集14号の作業では、先に記述したようにエクセルやファイルメーカーにリスト及び、データを作成する作業が主でしたが、そのデータを作ったことによって、これからの論集を製本していく際に役立てると担当の方に言われ、とてもうれしかったです。また、略史作りや図書館での巻号タイトル作成、英語版のリンク集作りも、自分がやった仕事がいつかホームページ上で形になって残ることにも、達成感ややりがい感を感じました。このような仕事は確かに表舞台での活躍ではありませんが、日本語教育の情報を多くの人々に提供し、貢献し、それに対して喜びややりがいを感じられる職場だと思います。

 私はインターンシップを行い、様々なことを経験したことで自己の視野を広げることにも繋がったと思います。インターン前は日本語国際センターがどのような事業を行っているのか、おおよそは資料やホームページで把握していましたが、実際働いたことでより内部のことを知ることができました。そして、情報交流課の職員の皆さんたちと一緒に仕事をすることで、職場とはどんな雰囲気なのだろう、働くとはどういうことなのだろうというのを実感できた気がします。私は今まで日本語教育に関する知識があまりなかったのですが、情報交流課の専任講師の先生から世界の日本語教育のビデオを見せて頂いたり、海外から研修にきている日本語教師の方の授業を見学させてもらうことで少しでも理解を深めることができました。この夏休みを通して、普段ではできない体験をさせてもらい、自分にとって新たな視野や考え方を学ばせてくれた機会でした。

 反省点としては、今回インターンを行ってみて、やはり自分にあらゆる面での知識をもっと付けていかなければならないなと感じました。また海外からきた日本語教育の先生方と積極的に話して、海外での日本語教育の現状などを聞けたらもっと日本語教育のことを学ぶことができたと思います。頼まれた仕事を片付けるだけでなく、自分からも積極的に行動していけば、新たな発見があったのではないかと感じています。

(3)受け入れ組織、及び大学に対して

 受け入れ側の国際交流基金日本語国際センターの方々には、とても感謝しています。毎日が日々新しい経験で、とても勉強になりました。情報交流課の嘉数課長を始め、職員の皆さんが、仕事だけではなく、私の卒論のアドバイスなど、様々な面からご指導いただき本当にありがとうございました。大学側にも貴重な経験をさせていただいたことに感謝したいです。ありがとうございました。