桜美林大学 国際協力専攻ホームページ



2002年度 秋学期

岩下恵子(2年)

仕事内容

 国際開発ジャーナル社では、主にODAに関する記事を掲載している「国際開発ジャーナル」と、JICA広報誌である「国際協力」の二誌を出版しており、私は国際協力誌のほうに参加させて頂いた。私が受け持った仕事内容は、インターネットを使った情報収集、インタビューへの参加、JICA・国際協力誌のデザインを請け負っているクルーク・毎日新聞社などへの書類の受け渡し、文章作成などである。

 初めに、私がインターネットで情報収集したものは、「フェアトレード」(途上国で生産された商品を適正価格で買い取り先進国で販売)を行っている団体と商品、次にエイズ孤児・ストリートチルドレン・少年兵士・人身売買に関する統計データと統計データを説明するための資料、そして、エイズ孤児・ストリートチルドレンの里親支援を行っている団体、支援物資を送っている団体である(図1参照)。

次に、インタビューへの参加であるが、私が参加させて頂いたのは、(1)JICA、(2)建設技研インターショナル、(3)一人だけのNGO、(4)国連アジア極東犯罪防止研修所、(5)開発教育協議会へのインタビューである。

インタビュー内容は、(1)JICAでは、中国におけるプライマリーヘルスケアーのプロジェクト概要と進展状況、(2)建設技研インターナショナルでは、フィリピンのメトロマニラにおける洪水警報装置の設置と使用方法の指導のプロジェクト結果、(3)一人だけのNGOを行っている方には、カンボジアから難民としてタイ来てストリートチルドレンになってしまった女の子と、両親が麻薬中毒で亡くなりその後叔父に引き取られ性的虐待を受けていた女の子がNGOの養護施設に保護され現在に至るまでどのような変化をとげてきたのかということ、(4)国連アジア極東犯罪防止研修所では、ケニヤの児童専門官に対する非行少年処遇制度の実施についてである(注1)。(5)開発教育協議会では、国際協力誌の方で執筆していた開発教育(注2)のページを開発教育協議会が受け持つことになり、今後どのような内容を取り扱っていくかなどの打ち合わせに参加させていただいた。

 そして、他団体への書類等の受け渡しについて、JICAでは広報課にある国際開発ジャーナル社専用の黒いボックスに入っている書類を取りに行ったり、写真の返却、JICA事業のパンフレットの原案の受け取りに行った。クルークへは、国際協力誌の原案、JICA事業のパンフレットの原案の受け渡しをおこなった。毎日新聞社へは、アンコールワットをめぐるカンボジアでの暴動についての資料を受け取りに行った。

私が文章作成したものは、国際協力誌の中にある「私にもできる国際協力」のページで紹介するNGO団体(エイズ孤児の里親支援を行っている団体、ストリートチルドレン支援を行っている団体、支援物資を行っている団体)の紹介文、NGO/NPO主催のイベントや美術展の紹介文、日本のメディアが発信する情報の少なさに不満を感じ単身パレスティナに向かった一般女性が執筆した「パレスティナが見たい」の書評、国際開発ジャーナル社のホームパージにある裏国際開発ジャーナルに掲載する文章である。

学んだこと

 私が国際開発ジャーナル社でのインターンで学んだことは、初めに(1)、国際協力において、多種多様な活動を行っている団体が多数存在しており、それらが緩やかなネットワークで繋がっているということである。特にフェアトレードに関して認識はあったものの、それを行っている団体や商品をインターネットで検索したことがなかったので、団体数・商品数の多さに驚かされた。また、国際協力誌を作成するにあたり、国際開発ジャーナル社・JICA・NGO/NPOやその他団体・写真家・クルークの関わりあいを垣間見ることができた。次に(2)、 エイズ孤児・ストリートチルドレン・少年兵士・人身売買などの世界中の総数やグラフを探しだすことが非常に難しいということと、それを行うにあたり、英語力が必要不可欠になるということである。また、上記のような子どもたちが世界中に数多くいるということは知ってはいたが、国や総数など詳細までは知らなかったので自分の認識の甘さに気づかされた。そして(3)、さまざまなキャリアパスがあるということだ。以前から国際協力の世界ではキャリアパスが必要となることを分かってはいたが、本や講演会で出会う方々は自分とは全く次元が違うように感じ、自分自身もキャリアパスを踏むということが想像できずにおり、また自分には無理ではないかと明らめの気持ちもあった。しかし、今回のインターンで実際にキャリアパスを踏んでこられた方々と出会い、皆それぞれに違うキャリアパスを踏んでこられており、また話をすることにより身近に感じることができ、自分自身もキャリアパスを踏むということが現実の問題として考えることができるようになった。最後に(4)、仕事を円滑に行うにあたり、礼儀、社会性、協調性、コミュニケーション能力が非常に重要であるということを学んだ。

自分の課題

 インターンを通して見えてきた自分の課題は、(1)国際協力全般に興味・関心を持ち情報収集に励んでいなかった点、(2)情報の取捨選択が遅い点、(3)語学力の低い点、(4)仕事が遅い点、(5)自分の将来の方向付けを行うのに十分な情報収集をしていなかった点、(6)コミュニケーション能力の低い点など以上六点である。特に(1)と(5)に関しては後悔が残る。日々情報収集に励み、知識を積み重ねていれば、インターンでより多くのものを得ることが出来ただろう。知識のなさが影響し消極的になってしまい、(6)を生み出し、せっかく自分のすぐそばにめったに会えない方々がいるというのに、知識、情報や国際協力に対してどのように考えていらっしゃるのかなどを聞くことができなかったのは非常に後悔している。

インターンシップの評価・改善点

 今回のインターンシップに関して、私は自分自身の態度以外は非常に満足している。ただ、インターン先が国際開発ジャーナル社ということしか伝えられてなく、国際開発ジャーナル誌の方なのか国際協力誌の方なのかについては伝えられていなかったように思うので、それを伝えてほしかった。なおインターンの選抜をもっと厳しくした方がよいと思う。インターン先で必要最低限と思われる知識を持っているか否かを試験で試すのは、合否に関係なく有意義なことであると私は思う。